交野市立第3中学校 卒業生のブログ

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現場が自発的にアイデアを出し、進化し続けている企業は圧倒的に業績がいい

2012-01-04 16:05:19 | 商い

致知出版社の「人間力メルマガ」

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        「花王、ヤマト運輸、オオゼキの“現場力”」
      
       
          遠藤功(早稲田大学ビジネススクール教授、
              ローランド・ベルガー会長) 
 
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私が見てきた企業の中で、例えば花王などは
現場力の塊のような会社である。
 
二〇〇六年まで二十四年にわたり連続で
増益し続けたのは有名な話だが、二十四年とは約四半世紀である。
この間、経営環境も著しく変化する中、なぜそれが可能だったのか。
 
例えば、洗濯洗剤の『アタック』は
二〇一二年で発売から二十五年目になるが、
いまなお毎年商品改良を続け、新しい価値を加え続けている。
 
加えてコスト削減の努力も続けている。
商品改良によって新たな価値を加え、
一方でコストを削減すれば、当然利益が生まれる。
 
要するに、花王の現場はルーチン業務をこなしているのではなく、
利益を創造しているのである。

 
毎年少しずつの改善・改良を地道に続けてきたからこそ、
二十四年もの間、増益を続けられたのである。
その継続性、執着性こそ花王の競争力の源である。
 

サービス業でいえば、例えばヤマト運輸である。
 
いま、宅配便は当たり前のように指定した時間内に届けられるが、
この背景には並外れた現場力がある。
 
日々、交通事情も違えば荷物の個数も違う。
ヤマト運輸のセールスドライバーは
「きょうこの個数を午前中に届け切るにはどうしたらいいか」
と常に考え、工夫し、動いている。
 
現場の知恵があるからこそ、時間指定配達は可能なのだ
 
そもそも昔は時間指定などなかったが、
それを生み出したのも現場である。
 
配達時、不在であれば再度足を運ばなければならないから
時間もかかるし、コストもかかる。
 
また、お客様からも「○時に届けてくれたら助かる」
という声もあっただろう。
 
新しいサービスを「やる」と決断するのは経営陣だが、
それを実現するのは現場の力である。

 
ヤマト運輸にはセールスドライバー用のマニュアルがあるが、
「マニュアルどおりにしたらクレームになる」と言われている。
ここが欧米の現場との決定的な違いだ。
 
たとえマニュアルどおりにやったとしても、
時間内に配達できなければ、お客様満足は実現できない。
だから、ヤマト運輸の現場では日々の状況を見て、
自分たちで考え、いまどうすべきかを工夫しているのだ。
 
また、このデフレ下でも、ものすごく高い利益率を出している
スーパーマーケットがある。
 
スーパーのオオゼキである。
ここは個店主義を展開しており、
それぞれの店の立地から自分たちで品揃えを考え、
自分たちで売り場づくりを行っている。
 
製造業でも、サービス業でも、小売業でも、
すべての業界において、現場が自発的にアイデアを出し、
進化し続けている企業は圧倒的に業績がいい。
現場力はそのまま業績に結びつくのである。



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