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ヨーロッパのクリスマス

2014-12-26 17:12:37 | 14期生のブログリレー

プロコン塾14期生の長田真由美です。

昨日のクリスマス、皆さんはどのように過ごしましたか?

日本では、特に独身時代はクリスマスに彼氏・彼女や友人とディナーや宴会をしますよね。そして年越しは父母など家族と過ごしてお参りに行く。

でもこれ、欧州では逆なんです。クリスマスは父母・親戚など家族で自宅でフルコースのディナーでゆったりと静かに楽しみ、年越しは友人と街に繰り出してバーなどで大いに飲んで盛り上がります。年越しの花火が上がり、路上で皆でカウントダウンをして、年越しのその瞬間には隣にいる人のほっぺにキスをし合う。これ、知らない人同士でもするんです。日本人的な感覚では不思議ですよね。。。 

香港人の女友達が欧州人の同僚と結婚していましたが、彼女がクリスマス前になると憂鬱だとこぼしていました。日本でも以前はおせち料理を作ったりして女の人は大変でしたが、欧州でも嫁が夫の両親を招いてフルコースのディナーをふるまうようですね。

11月には本屋に並ぶ女性誌の表紙は、「一押しクリスマスディナー」のタイトルであふれ、レシピの記事満載。フルコースですから、前菜はまだいいとしても、メインは鶏を1羽買ってきてローストチキンにするとか、結構大変です。日本なら、牛肉のぶ厚いのを買ってきてうやうやしく焼いて「普段食べられない牛肉のステーキ」で立派なクリスマスレシピになりそうですが、欧州では200グラムくらいの牛肉や鴨肉が手ごろにスーパーにあり、普段でも裏表をちょちょっと焼いてマスタードを添えればステーキの夕食のできあがり~ですから、普通のステーキごときではクリスマスレシピとして義父母に出せません。

メインだけでは終わらず、デザートもどうするか考えないといけない。料理好きな人ならこれも手作りでしょうね。でも、ヨーロッパにはおいしいスイーツがたくさん売っていますから、デザートは流行りのおいしい市販のスイーツでもOK。

ヨーロッパのクリスマスの喧騒はそれだけではありません。クリスマスプレゼントもこれまた大変。

日本では恋人にプレゼントを贈るのは習慣になっているにしても、両親や近い親戚に毎年必ず贈る人はそんなにいないのではないでしょうか。でも欧州では、恋人だけでなく両親や近い親戚にプレゼントを贈るのはほぼmustな習慣のようです。小さいころからの地元に住んでる人が多く、自分の兄弟・甥姪・おじさん・おばさん・いとこらと常々行き来をしているので、プレゼントの個数も半端じゃない。国中の人々がものすごい数のプレゼントを買いに走る訳ですから、クリスマス前のお店の混みようは本当にすごい。

欧州では通常日曜は店が閉まっていますが、12月だけは日曜も開店します。でないとクリスマスセールスがさばき切れない。そんなに混むのだから開店時間も延長すればいいのにと思うのですが、やっぱりきっかり通常の閉店時間(土曜ならベルギーでは18時半、12月の日曜は16時頃でしょうか)に閉まっちゃってましたね。

ある年の11月上旬、同僚が「今週からは土曜日が忙しくなるわ!」と鼻息が荒いので、何故かと尋ねると、12月にプレゼントを買いに行くと店が超満員なので、11月にはプレゼントを全て買い終えることにしたのだとか。「最近はそういう人たちも多いのよ」とのこと。なるほどね~

これ、日本のお歳暮より相当大変です。お歳暮ならハムの詰め合わせとか、誰にでも同じものでもいいし宅配でもいいけど、クリスマスプレゼントは宅配なんてとんでもない。ましてや、何よりも相手に合った一品を考えて心をこめて選ばないといけない。こんなところにも欧州人の社交性・人間関係を大切にする心が表れてるのかもしれませんね。

コメント (2)
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