きょう引越しの整理をはじめたら、「日本のお金持ち研究」(橘木俊詔、森剛志著、日本経済新聞社)という本が見つかって、ぱらぱらと読みだしてしまいました。
2005年の本なのでちょっと古いのですが、2人の経営学者がお金持ちにアンケート調査した結果をまとめた、真面目な本です。対象者は日本のお金持ち6000人(回収率は約10%くらい)です。年間納税額3000万円以上(≒年収1億円以上)の人を対象にしています。
わかったこととして、
年収1億円クラスの金持ちには企業経営者と開業医という2つのタイプがあって
(その1)東京の企業家。会社を企業して30年以上が平均的。資産は平均72億円。
首都圏や大阪ではお金持ちのうち経営者の割合が30%から65%(医者は10%以下)
(その2)地方都市の開業医。資産は平均で約18億円。
東北、九州、北海道などは医者の割合が50%以上。
といった状況のようです。
成功した経営者はお金持ちというのは当然だとおもいますが、興味をひかれたのは、どうしてお金持ちになった(経営者として成功した)かということです。
調査ではお金持ちのエピソードが紹介されていて、
・会社を継いだときには借金10億の簿外債務、そこから苦節10数年努力。
・何年も毎日外の掃除をしていたら、格安の土地の情報が手に入った。
・医療機器の開発の使命感から、開発と資金投資を4年続けてようやく商品化。
などの事例が書いてあります。お金持ち経営者が語る自らの成功のポイントをまとめると、
才能でなく継続力、 自分の信念、 (+人からの信頼)
になるそうです。
信念や継続の大切さは、よく言われていますね。言われてみれば当然とは思いますが、実践するのは難しいかも・・・。でも、これだけの人数のお金持ちがそう言っているのですから、やっぱり成功の必要条件のようです。
診断士2年目に入りましたが、継続して頑張らなきゃあ・・と思った次第です。