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突然の別れ

2015-07-25 22:46:23 | 日々の思い
週中2日間大阪に出かけておりました。夫と私を繋げてくれた大切な人だったW様が亡くなった。

しばらく連絡がつかないまま半年が経ち、やっとお姉さまと連絡がついたときは入院中とのこと・・

電話の向こうですすり泣く声に・・不安がよぎり夫と二人で大阪に飛んだ。病院に到着すると

退院したとのこと・・すぐさまお姉さまに連絡を入れると・・・一週間前に亡くなったことを知る。。

お見舞いの花かごを持つ手が震え・・一足遅かったわが身を嘆いた・・・

年の離れたお姉さまの面倒をみるため東京から大阪に来て10年の月日!何度もお会いしては大阪の

話をうかがっておりました。出会いは私が20代で当時40代のW様は私の人生の道標の存在!

女性起業家として輝いていたW様は憧れの存在!娘の様に可愛がってくださり、たくさんのことを

教えていただいた。例えば食べ物一つをとってもどこそこの何がいいのよっ・・着物のいろは等

いろいろなことを田舎者の私は知りえたのである。今でもW様の存在は私の良心になっている・・


出会ってだいぶ後に知ったのですが、子供を産んだ後泣く泣く施設に預けた女の子がいたという・・

私を我が子に重ねていたのですね・・可愛がられた意味を知り涙が止まらなかったあの日・・

大阪に戻った後、親子の名乗りを上げ恨んでない・・産んでくれてありがとう・・と

抱かれその言葉に号泣したと聞きました・・孫にも会えたらしい・・・

婚外恋愛で大人の試練を受け壮絶な人生のW様・・もがいた過去から解き放たれこれから穏やかな

人生が待っていたはずなのに・・


病院からすぐさまご自宅をお尋ねいたしました。ご高齢なお姉さまはどうしても私に会いたかったと・・

無念だと言った夫は遺骨を両手でかざしW様と無言の対面でした。。3人で温泉旅行を約束していたのに・・

果たせなかった約束がまだある・・我が家で一客一亭でお茶事の予定でした・茶道は他流の表千家でしたが

私がお茶のお稽古を始めたときはとても喜ん下さり、W様の大切なお道具が贈られてきたのでした。。


お姉さまから旅立った日のことを伺ったら・・くしくもその時間帯こんなことが・・ベランダに黒い蝶が

舞ってきて動かずしばらくいたのである・・夫が先に見てキッチンにいる私を呼び二人して見ていた・・

そのうちゆっくりと舞い上がっていったのでした。。黒くて大きい蝶・・胸騒ぎな予感を感じたの・・

今思えば・お別れに来てくれたのね・・W様の事思い出として語りたくない・・信じたくない思いです。。

辛い別れがあっても、一日一日過ごしてゆく・・そして夜が明ける


凛とした着物姿の穏やかな笑顔の美しい女性でした。    「短夜や 夢の終章 見ぬままに」


                                            合掌






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