定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

弔いに全霊を傾けて

2022年10月18日 23時05分00秒 | 日記

阿部サダヲ さすがの演技でした。
サイコパスから小役人まで、阿部サダヲが演じれば、哀愁が生まれる。

まきもとは規範から逸脱した公務員である。孤独死した市民を見送る係をしている。孤独死した人間を無縁仏とせざるを得ない場合、遺骸引き取り、火葬、しかるべき場所に安置には、時間的ルールがある。

まきもとの信念は、すべての仏様には親戚縁者の弔いが必要、その一点であり、従って役所のデスク周辺は白い箱で溢れている。そして警察側の担当者とは犬猿の仲である。

この作品は、2015年本邦公開のイギリス映画のリメイク。『おみおくりの作法』は鑑賞済であるから、まきもとの悲しい最期はわかっていた。

まきもとを見送ったのは、犬猿だった警察官。続くラストは、ひとつのファンタジーである。