定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

艱難に苛まれる役柄

2022年10月09日 15時20分05秒 | 日記

佐渡島が舞台なのか、寒々とした海岸を主人公(田中裕子)がとぼとぼ歩く冒頭シーン。
背景の音楽が、如何にも不安を増長させ、このドラマの先行きを暗示している。
夫が突然姿を消して30年、新婚の時カセットテープに録音した夫婦の日常会話を、時に再生しながら、ひたすら帰りを待つ。
共食い(2013年)、ひとよ(2019年)、
そして今作、田中裕子が演じるのは、過去・現在に陰と闇を抱える役ばかりです。
途中から年少だが、同じ境遇の女性が登場する。尾野真千子、この女優について語るべきことは何もない、いい意味で!
本作品で注目したのはダンカン。若い頃から主人公を思い続けている、ある一面ヘタレな男。好演。

最近、ネット配信映画で観た柳 憂怜にしても、ダンカンもまたたけし軍団のお笑い発。世界の北野 武、やはり先見の目利きである。