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定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

松竹映画の正統

2015年12月26日 22時23分24秒 | 日記

軍人が登場しない戦争の映画である。山田洋次監督が、井上ひさしに感謝を捧げた作品だった。
8年前の『母べえ』の系譜であるが、山田組の常連役者が、それぞれ違う味を出している。

二宮和也は、長崎の原爆によって召された医学生の役だが、原爆投下3年後から、母親の前に現れるようになる。
とにかく明るい鬼籍の人が、明るさを増していくごとに、吉永小百合演じる母親は、弱っていくのだ。儚くも悲しい結末。
松竹配給映画は、この作品でも、日本人の律儀さを描き続ける。
本年、77本目の映画鑑賞でした。