5月21日(月)晴れ 曇が薄く広がる 穏やかな風
今日が金環日食と知ったのは昨年の秋のことだ。中秋の名月のとき、この月も月に大方を隠されると知った。それほど騒ぐわけではないが、最近のテレビやラジオでは数百年ぶりに日本の広い範囲で観測が出来るは珍しいと話していた。新聞もテレビもラジオでも騒ぎ立てられると見なきゃ損だと思うようになり、しかも数百年ぶりだと云われれば、冥土の土産を用意するには早すぎるが、俺的には準備周到にカメラを構えた。っとここまでは云うと、かなり本格的な撮影機材を ・ ・ ・ と思われるが、小さなデジカメと大きなデジカメの二つを用意した。ここで失敗と思ったというよりも、何時もの“何とかなるさ”的な心構えがよくない。要するに日食メガネを買っていないし、それに相当する基材も部品もない。
その昔、俺が小学生のころか?板ガラスに蝋燭で煤を付けて太陽を覗いたことがある。思いつきで手鏡にロウソクで煤を ・ ・ ・ をと、しかし、何処を探してもローソクがない。しばし考えたが、カメラの液晶画面で位置を確認してパチリとすることにした。
俺のカメラの性能が悪いのか?太陽と月と俺の居る場所の関係か ・ ・ ・ 今まで新聞やテレビの画面で説明を受けていたのは太陽の真ん中に月が影をつくることになってた。もっと月に近づけば太陽のリングは細くなる。俺の位置と云うか信州、立科町では太陽の中心より下に月が影を落とすことになった。
数分間の日食だったが、もっと暗くなり犬や鳥、牛小屋の牛までが異常現象に叫び声をあげたりするのかと思った。確かに、辺りが薄暗くなり風が一時止んだような思えたが、それ程の変化は見られなかった。
・ ・ ・ つづく
天体観測のあとは近くの柿の花があるか見に行くと、大きな虫がいました。図鑑を見ると“アカヒゲヒラタコメツキ”♂♀の違いが判りませんが、初めて見る虫です。ひっくり返すと首のちからでコッキンと音をたてて跳ね返り起き上がる、アノ虫ですが、こんなにも大きなヤツが居るとは知りませんでした。レンズを近づけると急に動き出し、レンズに向かって歩き出しました。厳つい顔 ・ ・ ・ 誰か思い出そうとしていると、葉の端に来たときに急に細い羽根を広げ上に飛び姿を消しました。
足もとで何かが動くように見えたので眼を懲らして見廻すとヤマトシジミのカップルです。彼らはカタバミを食草として、卵を見つける。カタバミの今は黄色い花を沢山見せているので、元気に育って欲しい。この蝶は雌雄別個体となっているが、翅の紋様の違いがどこにあるのか?だまし絵を探すようだ。