田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

ドラマチックには少々たりなかったリング

2012年05月21日 | 日記

5月21日(月)晴れ  曇が薄く広がる  穏やかな風 

今日が金環日食と知ったのは昨年の秋のことだ。中秋の名月のとき、この月も月に大方を隠されると知った。それほど騒ぐわけではないが、最近のテレビやラジオでは数百年ぶりに日本の広い範囲で観測が出来るは珍しいと話していた。新聞もテレビもラジオでも騒ぎ立てられると見なきゃ損だと思うようになり、しかも数百年ぶりだと云われれば、冥土の土産を用意するには早すぎるが、俺的には準備周到にカメラを構えた。っとここまでは云うと、かなり本格的な撮影機材を ・ ・ ・ と思われるが、小さなデジカメと大きなデジカメの二つを用意した。ここで失敗と思ったというよりも、何時もの“何とかなるさ”的な心構えがよくない。要するに日食メガネを買っていないし、それに相当する基材も部品もない。

その昔、俺が小学生のころか?板ガラスに蝋燭で煤を付けて太陽を覗いたことがある。思いつきで手鏡にロウソクで煤を ・ ・ ・ をと、しかし、何処を探してもローソクがない。しばし考えたが、カメラの液晶画面で位置を確認してパチリとすることにした。

 

俺のカメラの性能が悪いのか?太陽と月と俺の居る場所の関係か ・ ・ ・ 今まで新聞やテレビの画面で説明を受けていたのは太陽の真ん中に月が影をつくることになってた。もっと月に近づけば太陽のリングは細くなる。俺の位置と云うか信州、立科町では太陽の中心より下に月が影を落とすことになった。

数分間の日食だったが、もっと暗くなり犬や鳥、牛小屋の牛までが異常現象に叫び声をあげたりするのかと思った。確かに、辺りが薄暗くなり風が一時止んだような思えたが、それ程の変化は見られなかった。

 ・ ・ ・ つづく

天体観測のあとは近くの柿の花があるか見に行くと、大きな虫がいました。図鑑を見ると“アカヒゲヒラタコメツキ”♂♀の違いが判りませんが、初めて見る虫です。ひっくり返すと首のちからでコッキンと音をたてて跳ね返り起き上がる、アノ虫ですが、こんなにも大きなヤツが居るとは知りませんでした。レンズを近づけると急に動き出し、レンズに向かって歩き出しました。厳つい顔 ・ ・ ・ 誰か思い出そうとしていると、葉の端に来たときに急に細い羽根を広げ上に飛び姿を消しました。

足もとで何かが動くように見えたので眼を懲らして見廻すとヤマトシジミのカップルです。彼らはカタバミを食草として、卵を見つける。カタバミの今は黄色い花を沢山見せているので、元気に育って欲しい。この蝶は雌雄別個体となっているが、翅の紋様の違いがどこにあるのか?だまし絵を探すようだ。

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爽やかな初夏 人の世を写したような自然界

2012年05月21日 | 日記

5月20日(日)  晴れ   軽めの曇が初夏の緑を引き立てる

昼過ぎに町の西部地区のTさんが訪ねてくれた。彼は農業が専門だが、生産者の立場で加工して販売することもしている。山のこと、植物のことに才長けている。彼と話をしていると自然体の生き方に人を癒す力を持ち合わせているのが魅力ある。

心地よい風と薄い曇を透す陽の光が、咲き出したタガソデソウ(誰ガ袖草)が風にゆれる。細い花茎にしては大きな花びらを開き、それが幾つも咲くのだから少しの風でも振れ動く。この草はナデシコ科だが、“袖振草”と云うとススキの別名、似たような名前でも花の姿は全く異なるが、同じような名前をどうして付けたのか命名した人に尋ねてみたい。高校のとき、大学を出たての国語教師が教科書の内容から外れて、毎回のように万葉集の歌を詠んで解説をしてくれた。何故かそのときの話に「袖を振る」と云う言葉を思い出す。

この時期に咲く花は白い物が多い。ブルーベリーの花も白くスズランのような壷形になっている。ブルーベリーは収穫の時期がバラバラで、今日は「この木の収穫しよう」などとはできない。小さな壷の中に羽根を付けた蟻のような小さな虫が出入りしていた。

ネギは「花」とは呼ばれずに“坊主”と云われる。確かに丸い塊に薄い幕で覆われている様は坊主そのままだ。しかし、それが弾けて中から尖った先に黄色い花粉の袋を持った姿を見ると「花」だ。しかも、香は甘く、葱坊主を天麩羅にして食するのはこの時期が良いかも知れない。それにしても、今年は虫が少ない。いつもなら、葱坊主の上にはカメムシや蝶や蜂が沢山来るのだが ・ ・ ・

虫が少なくて困るのは、彼らを常食としてカエルだろうか?白樺レストランに行ってみると、虫が食った大きな洞を埋めた隙間にアマガエルがいた。彼はこの場所で蝶や蜂が来るのをまっているのだろうが、良い場穂を見つけたようだ。このアマガエル手で触ると何との言えない冷たさとシットリとした感触が俺の好みではない。ネットを見ると、ニホンアマガエルと在来種のようだ。また、「皮膚はつるつるした粘膜に覆われるが、この粘膜からは体を細菌などから守るためが分泌されている。手で触る分には問題ないが、傷ついた手で触ったり、触った手で目や口を擦ったりすると、激しい痛みを感じ、目に入った場合は失明することもある」と書かれていた。

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