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さて今日のニュースは

消えゆくダム熊本荒瀬ダム撤去

2012-09-02 07:59:08 | Weblog
昔は水力発電は花形産業で、日本の産業を支えて居ると言う自負さえ有ったが、
時の流れと共に、主力は火力発電に移り、原子力発電と変わって行きました。

処が今回の東日本大震災で、福島原発事故が起きてしまい第四の火の再生可能な
エネルギィーへ大きく梶を切りました。

しかし再生可能エネルギィーは安定性・経済性・効率性ではイマイチ課題が多く
次世代のエネルギィーの主体とするには疑問視されて居ます。


話しは変わりますが、今回壊す公共事業として本格的水力発電ダムの取り壊しが
話題になっています。

公共事業は米国のニューデール政策以来各国では経済再生の切り札として様々な
公共事業がなされて居ます。

我が国も御多聞に漏れず此まで公共事業で國の発展を支えて来ました。

しかし公共事業は悪の温床になり易く、大手ゼネコンと政治家の癒着でこれまで
問題を起こして来ました。

此が民主党政権になり公共事業の圧縮を掲げたが、矢張り長年の悪縁が切れず
又この頃は復活した様です。

その公共事業では道路工事と並んでダム建設が突出していましたが、近年脱ダム
運動が盛んで各地でダム建設反対の声が挙がっています。

ダム工事と言っても千差万別で発電用ダムから防災ダム・多目ダムと用途で随分
沢山有ります。

現在花形だった水力発電の老朽ダムが役目を終えて次々と取り壊されて行く運命
にある様です。

老朽化を理由に今回熊本県球磨川下流にある荒瀬ダムの撤去工事が始まりました。

此は全国的注目を浴びる工事で「脱ダム」で、実験球磨川環境再生なるかと言う
一面があります。

また壊す公共事業の試金石とも言われて居ます。
これは諫早開拓事業の防潮堤の問題にも関連して来そうです。

一方電力問題で言えば1955年57年前に完成した本格的発電ダムで最大発電
出力は18,200KWですが当時は熊本県内電力供給の主力の一つでした。

現在の原発1基分で、100万KW以上の発電能力には、到底太刀打ち出来ない
シロモノですね。

発電ダムがどうやら役目を終え、住民から水質悪化や漁業被害の訴えがあれば当然
ダムの撤去となりますが、結果的には水力発電からの撤去も意味します。

今後老朽化したダムをどうするかと言う問題が突きつけられます。

ダムは耐用年数が50~100年となって居ますが、もし災害で此が壊れるとダム
直下の住民は大きな被害を受ける危険性があります。

そう言った50年経過した老朽ダムは全国で51個あるそうです。

一時は国のためと自分の故郷がダム湖底に沈まされても我慢して協力してきました。

さてそのダムも役目を終え老朽化したらどの様になるか?

今回の荒瀬ダムの撤去工事はその試金石と言われる所以ではないでしょうか?





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