今回のオバマ大統領訪日のメインは、米国で11月行われる中間選挙を控え
米国生産者代表から突き上げられたTPP日米協議の成果でした。
処がご存じの様な結果に終わり失敗でした。
今やTPP協定協議の推移は日本と米国両国の交渉如何に懸かって居ると
さえ言われて来ました。
何せ両国の取り引きが総取引の大半を占めるのだから、当然と言えば当然
ですね。
両国とも自国の産業の将来を賭けての交渉ですから下手な妥協は禍根を
将来に残すので真剣勝負です。
TPP日米交渉で一番問題になって居るのは農産物等重要5品目と自動車の
関税です。
その中で今一番問題になって居るのが豚肉の関税問題ですね。
我が国の豚肉の関税は低価格帯・中価格帯・高価格帯に別けられ今問題に
なって居るのは低価格帯の関税です。
簡単に言うとキロ当たり現在482円の関税が懸かって居るが米国生産者は
是をゼロにせよとの要求です。
オバマ大統領は是を来日時50円まで下げよと要求した。
日本は自国の豚肉生産の維持のために100円まで下げましょうと譲歩した。
是で米国では生産者代表とオバマ氏の間に溝が出来た。
日本側も50円までは飛んでもない事100円が限界との姿勢を崩しません。
是で益々紛糾する事となった。
因みに中価格帯・高価格帯の税率も関税をそれぞれ引き下げると日本側は
提示していますが、米国はあくまで関税ゼロの姿勢を崩さない様です。
日本側も50円は無理でも100円から引き下げると言う処までヤムを得ない
のではと言う声もあるがしかし其れには輸入急増防止のセーフガードが条件
としています。
米国側は其れでは関税撤廃しても意味がないと反発して居るとか。
お互い自国産業を守り、安全な食料確保にはトコトン話し合って欲しいですね。