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B型肝炎初の和解協議入りか?

2010-05-15 09:11:34 | Weblog
感染者数140万人。是を國が全面救済したら膨大な負担になると言われるB型肝炎訴訟
のうち北海道訴訟で國が地裁の示した和解勧告に応じる意向を初めて示した。

現在B型肝炎訴訟は全国10地裁で患者や遺族420人が國に損害賠償を求め係争中です。

既に札幌・福岡で地裁が和解勧告をし4月には大阪地裁も和解の検討を打診して居ますが、
今回國が和解勧告に応じる意向を示したのは初めての事です。

ただ國は救済の具体案は示さず弁護団の言う事実上の和解拒否だと言う弁も理解出来ます。

しかしもし全面救済を実施したら数兆円規模になる恐れが有り現在の財政状況では到底無理
な話しです。

このB型肝炎は幼少期集団予防接種での注射器使い回しによるB型肝炎ウイルス感染や、
分娩時の母子感染及び昔の輸血による感染等様々な原因がると言われ、その因果関係の解明
は大変困難である。

06年に最高裁は予防接種時の注射器使い回しと認定した原告5名に対して「國の責任は、原告5名」
に限ると一人当たり550万円の支払いを命じました。

國はハッキリ被害を与えたと立証されない者に賠償金を支払う訳にはいかないとの立場です。

我々税金を払う者にとっては当然の事ですが、國が定めた予防接種法で被害を受けたの
だから國が弁償するのが当たり前と言う論法も判ります。

先に成立したC型肝炎被害者救済法と違い、B型肝炎は原因や被害状況や数の把握が出来て
ないので大変厄介です。

C型肝炎は弁償額が特定の血液製剤投与が確認できれば4000万~1200万円の賠償金
が支払われます。

しかしB型肝炎の場合、原因が特定出来て一人当たりずつ弁償金が支払われたとすると、
もの凄い数で、是を全面救済すれば國の巨額な負担となります。

そこにこのB型肝炎和解の難しさが出て来ます。

B型肝炎に罹れば一生薬付けで肝ガンや慢性肝炎に悩まされるので、一人当たりに弁償金
を6600~1650万円の補償を要求しています。

國は具体的救済案は7月以降提示するとの事です。

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