日本の公的年金は運用残高が130兆円にもなり世界最大規模の年金運用資金を誇ります。
その運用の仕方で日本経済は勿論世界経済にも大きな影響を及ぼします。
公的年金の運用に当たって居るのは「年金積立金管理運用独立行政法人」という厚労省
所管の機構です。
今回民主党長妻議員の質問に対して、年金運用で最大21兆円の損失を出す可能性が
あると回答がなされたそうです。
21兆円と言えば130兆の16%にもなり大変な損失ですね。
ただ是は現状から割り出した試算であるので、逆に21兆円の利益を出す可能性も残され
て居るとも云えます。
この年金運用については、安倍政権のアベノミクスが大きく関わって居ます。
日銀の量的金融緩和はデフレ脱却への切り札として切られました。
直ちに円安・株高となり、ミニインフレへと大きく舵を切りました。
安倍政権は現在手堅く国債主体に運用して居る年金運用について見直しを指示しました。
今後手堅く国債で運用して居ては充分な利回りが確保出来ないから株式投資へ転換しては
どうかと言う事です。
それが政府としても経済成長に大いに役立つと踏んでの指示です。
当然株式に運用をまわせばその分利回りよくなるがそれだけリスクも高くなります。
安倍政権が我々の貴重な年金を成長戦略に利用しようとして居るのです。
さて当たれば大きいが損をした場合も大きい。
この賭け丁と出るか半と出るか?
現在株は1万7千円台で取り引きされすこぶる好調ではありますが・・・