続・黍生山の村夫子(きびゅうやまのそんぷうし)

黍生山の村夫子が「蜂を追いかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

乃木希典

2021年08月20日 04時18分28秒 | 日記

虎の子は使ってしまったし猪の子はいないのでまた漢詩です

ヘボ友のOさんからメールを頂きました

バカのブログを見て呉れているようでそのメールに乃木希典が出て来ました

乃木希典の「金州城下作」は希に見る名作だと言うんで一度UPした事があります

その頃はこの詩が何故名作と言われるのかよく解っていませんでした

今も解っているわけではないのですが

繰り返し繰り返し読んでいると何となく解ってくると言うか「いいなあ!」って思えてきました

 

   金州城下の作    乃木 希典

山川草木轉荒涼   山川草木(さんせんそうもく)(うたた)荒涼

十里風腥新戰場   十里 風腥(なまぐさ)し 新戰場

征馬不前人不語   征馬(せいば)(すす)まず 人語らず

金州城立斜陽   金州城外 斜陽に立つ

 

この戦いで日本軍は四千数百人の死者を出していますロシア軍は機関銃を持っていたんです

死者の1人には長男も入っていましたそれを踏まえると悲しい勝利が見えてきます

ここから更に旅順そして取る必要も無かったあの203高地へと転戦するのです

そこで次男も亡くします…

日本が大東亜戦争に突き進む布石となる何もかもが間違った勝利でした

 

コメント (6)
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