何年間か、パンの教室に通っていました。
一週間に一度、一種類のペースで、40種類ほどのレシピを習いました。習う前はパン作りは時間がかかって大変だと思っていましたが、発酵時間が長いだけで、工程は割りに簡単。素人用のレシピですが、焼きたては本当においしいし、自分で焼くと安く上がる。しかもおもしろいとあって、当時は毎日何かに取り付かれたようにパンを焼いていました。
しかし40種類も焼いてみると、不得意なレシピも出てきます。私はバターと相性が悪い。どうも、人より手の温度が高いらしく、バターの入った生地はこねていると、ベトベトになってしまいます。
特にクロワッサンは大変だった!季節は忘れもしない夏。先生が「この時期にクロワッサンを作るのは大変なのよ!」とおっしゃっていましたが、ガンガンにクーラーをかけても生地をこねる間に汗が出てくる始末。大量に入れたバターがすぐふにゃふにゃして扱いにくいし、時間はかかるし、大苦労した覚えがあります。それだけ苦労したのに、暑い季節で脂っこいパンを体が受けつけず、あまりおいしく感じられなかったという悲しい結果に。以来、クロワッサン、デニッシュの類は焼いたことがありません…
そんな訳で、クロワッサンやデニッシュは食べたくなると買いに行きます。今日は帰りに焼津のピーターパンに寄ってコルネを買いました。空洞のコルネをレジに持っていくと、中にクリームを詰めてくれます。カリカリした外側の生地と、中のトロトロのカスタードクリームがたまりません。いつも何かにつけ文句をつける父も、今日は満足そう。味を聞くと「ええよ」と答えました!!合格点のようです!