昨日は、つる屋の会議でした。11月のイベントに向け、遅ればせながらやっと始動です。
今年は私が「在来作物、在来作物」と取りつかれたように言っていたので、焼津の在来作物を扱ってみたらどうだろうという意見がメンバーから出て、じゃあ、その路線がよかろうということになりました。
「でも、まず在来ってなに?ってところからだよねえ…」
しかし、メンバーから色々意見が出ましたが、あまり好意的なものではなく(笑)
「なんだか固そうだよね」そうね、肥料を十分やっているものばかりじゃないし、元来野菜って今みたいにみずみずしいものじゃないのが多かったし…
「地元のものってイメージ」そうね、確かに地元で作られてるんだからね。
「あんまりありがたい感じはしないね。」そうね、好き好きですから…
う~ん、だめじゃん…っと思っていたところに、素敵な意見が!!
「ストーリーがあると違うよね!」「ありがたみも違ってくるしね」
そうか!目からうろこでした。私が農家さんを訪ねるのが好きなのは、新鮮な野菜や果物が手に入るからということもあるのですが、もっと楽しいのは、その農作物が、どんな方法で、どんな思いで、誰が作っているのかということを聴けるからです。
じっくり聞いてみると、なぜ、その味にたどりつけたのかというのも分かりますし、なによりその人の作るものに愛着も湧きます。
そういえば、以前、知り合いの農家さんが、今の市場では、その農作物がどんな品種なのかは問われるが、一体だれがどんなふうに作っているのかまでは知ろうとしないと、口惜しそうに話していらっしゃいました。
作っている人たち、それぞれに工夫があり、思いがあり、だからこそ、作った人によって、農作物は違うんです。今の、誰が作ったのか分からないような流通方法では、それは分からないし、興味も持たないのは仕方のないことなのですが…。
私が面白いと思っていることを、同じように面白いと思ってくれる人がいるんだということが分かって、ちょっと興奮してしまいました。早速、イベントで扱える在来作物については、その作物のストーリーが分かるようなプリントを配布するよう、決めました!
さて、一夜明けて大展開!
稲垣先生から、この間見に行った小浜の白うりを仕事場の農場で作ってみるので、種をもらいたいとの打診、それから、お知り合いのレストランで、大井川の生姜を扱ってみたいのだがとの打診ををもらいました!!なんだか、テンションが上がりっぱなし!それぞれの農家さん宅へお礼かねがね、お願いやら、ご報告やら。もしかしたら、農家さんは、無理を飲んでくれたのかもしれませんが、快く、OKをいただきました!!なんだか自分のことのようにうれしくなりました。
もう一つの農家さんでは、先生に便乗して里芋を買っちゃったし!!
それにしても、稲垣先生のスピードにはほんとにびっくりします!鉄は熱いうちに打てじゃないですが、このスピード感は見習っていかなければと、心に決めました!
今日の夕食は、かぎりなく焼津産です!
焼津産ナスの炒め煮。くたくたに煮た、トロトロのナス、好きなんですよね。焼津産小松菜の胡麻和え、焼津産の卵焼き!
極めつけは、買ったばかりの在来の里芋。蒸かした里芋、好きなんですよね!これがむっちりしておいしいこと!!パラパラっとかけたごま塩で、ほんのりした甘さが引き立ちます!
それからごはんは…お米は残念ながら他県のものですが、在来の生姜と焼津産の桜エビの炊き込みご飯!生姜のさわやかな辛みがピリッと来て、あとからじんわりと桜エビのうまみが広がります!
ああ、焼津に生まれてよかった!と思える瞬間でした(大げさだと笑わないでね!)!