2022年11月9日(水)新屋食堂アヤナイさんにて、つる屋在来作物イベント「中新田の地ねぎを食べつくそう」を開催しました。
長い間中新田で一軒の農家さんが大切に守ってきた中新田の地ねぎ。
藤枝の大坂農園さんが種を継いでくれたのが2019年。ねぎも大阪農園さんの畑に馴染むよう頑張っているところです。
せっかくなので、今まで頑張って育ててきたおばあちゃんのおねぎと大坂さんのねぎを食べ比べ、お話もたっぷり聞いちゃおう!そしてアヤナイさんのねぎづくしのおいしい料理もたべちゃおう!という贅沢な企画。
先ずはねぎを見比べて匂いを嗅いで、そして味比べをしてみます。
生のものと
加熱したもの
皆さん、こちらが香りがいい、あちらが辛いと色々感想を述べています。
在来作物は、元が同じ種のものであっても風土や作り手によって形や味などを変える可能性があります。畑によって作物が生き残りをかけて自分を変えていくという場合もありますし、農家自体が、来シーズンのことを見越して状態がいい物を残し種取りするからという場合もあります。
種を継いだら全く同じものができるかと言えばそうではないというのは見落としがちなところ。みなさんにそれを体感していただけたのが嬉しかった。
ねぎの生い立ちを聞いていただいた後、
前回ねぎづくしをやっていただいたグリルSASAYAさんからねぎの印象を伺いました。
そしてお待たせしました!アヤナイさんのねぎづくし。
メニューは
ねぎと海苔のナムル
ねぎぬた 生じらす添え
ふぐ皮ポン酢
ねぎチジミ
あじ丼 ねぎみそ添え
ねぎ入り 玉子焼きのお味噌汁
実は私、生じらすが苦手なのですが、アヤナイさんの、生じらすを添えたねぎぬたが妙に美味しくて!
SASAYAさんが、「このねぎが生き残ってきたのは、焼津が漁師町で生の魚にこのねぎが薬味として必要だったからに違いない」と話していたのを思い出しました。
あじ丼はピンピンの新鮮なあじにねぎ味噌が添えられていてたまらなかった!(実は重要な隠し味があるのですが、こちらは直接アヤナイさんで体験してくださいませ!)
どれも満足なお料理の後は、これからのねぎの話。
大坂農園さんにこれまでの栽培報告を伺いました。
大坂さんは丁寧に観察しながら、効率的においしい作物ができるのかをコツコツ研究するタイプの。ご苦労もあるでしょうけど、在来作物にはピッタリの方だと思っています。来年の出来栄えも楽しみ。
最後にアヤナイさんに料理をした感想を聞いてみました。
「清水さんがねぎを持っていた時から香りがものすごくて。これぞ”ねぎ”って感じ!」とおっしゃってました。
今一般に売られているねぎにはない、昔ながらの味と香り。
これからも生き残ってほしいなあと思います。
来年は大坂農園さんもねぎを大きく増やすつもりだとお話をいただきました。
今まで守ってきてくれたおばあちゃんにも体に気を付けて頑張ってもらいたいなあと思います。
今年の栽培はどちらも終わってしまいましたが、来年はもう少し多くの機会を作って皆さんにねぎを味わってもらいたいなあと思っています。
お楽しみに!
大坂農園さん
アヤナイさん
SASAYAさん
そして参加してくれた皆さん
ありがとうございました!
最後に皆さんのねぎの感想を!
- 初めて知りました。
- 身近な地域にうけつがれてきた野菜たちのお話がきけてとても面白かったです。
- 個性を感じるネギだと思いました。こういうねぎを知ることができてよかったです。
- 全く知らなかったです。「在来」ということの意味を知れてよかったです。
- 土耕栽培ということで味が濃く香りも強かったです。