冬になると焼き芋が食べたくなる。お砂糖を焦がしたような、鼻をくすぐるあの甘い香り。遠くからでもすぐ分かりますよね。あの匂いをかぐともうたまりません。最近はスーパーの入り口などでも売っているので、ついつい手が伸びてしまいます。
今日はなぜかどうしても焼き芋が食べたかったんですが、なにせ外は寒い。あきらめかけたその時、ふと思い出しました。そういえば銀行さんがおまけで焼き芋が家でも上手く焼けるホイルをくれたではないか!!さっそく戸棚を探すと、ありました。石焼きいも黒ホイル!どういう仕組みかは分かりませんが、これを使って焼芋を焼くと、さつま芋の麦芽糖が増えて甘くなるのだそうですよ。
後は家の中にさつま芋がないかどうかを探すだけです。野菜の貯蔵箱をのぞいてみると、さつま芋がありました。しめしめ、これで焼き芋が出来るぞ…と考えていましたが、そういえばなんだか母が、このお芋は当分食べないようにと言っていたような…。
そうでした。安納芋です。となりのお家が作っているお芋です。となりのおにいさんは、何年か前に脱サラして今、野菜を作っています。低農薬、コンパニオンプランツなど、おもしろい試みをしていて、その上、今まで見たこともなかったような品種の野菜を作っています。実は私の野菜の先生の一人。そのお兄さんから去年の11月にもらった安納芋です。もともと生の状態でも16度前後の糖度があると言われるお芋で、食べるとクリームのような食感でねっとりしていて。最近さつま芋というとよく話題になる品種ですよね。
このお芋、一年暗所で保存しておくと灰汁で真っ黒くはなるそうですが、適度に水分が抜けて、糖度が更に上がるんだとか。「ぜひ、長く寝かせてから食べてみて。すごくうまいから!」と念を押されたんでした。
想像すると、尚食べたくなりますよね。甘くてねっとりしててクリームのような焼き芋…
ああ我慢できない!途中まで手が伸びましたが、涙を呑んで我慢しました(笑)。真っ黒くなって更においしくなった安納芋、食べてみたいじゃないですか!!こいつはもう少し大切に保管しておくことにしました。
じゃあ、この寒い中、焼き芋を買いに行きましょうか!ううん。悩むところです。