親戚の家からおすそ分けだよと橙が届きました。焼津産の橙です。
お正月らしいおすそ分けですよね。昔、橙は「代々」に通じることから縁起の良い果物だと習いました。で、たくさんいただいたので何に使おうかとつらつら考えていて、ふと昔のことを思い出しました。
小学校のころでしょうか、その日は弟の友達がやたらとたくさん家に遊びに来ていました(こいつらがまたいたずら小僧ばかりでなんとも落ち着かない連中だったのですが…それはまたいつか書きましょう)。いつもは仕事が忙しいのでおやつなど作ることなどあまりない母でしたが、張り切っていたのか、手作りのドーナツを作って弟たちに振舞っていました。
そのドーナツに、橙の飲み物が添えられていました。橙を絞って砂糖を溶かしたものを牛乳で割るだけ。甘酸っぱいヨーグルトドリンクのようになります。これがうまかった!橙はヨーロッパではビターオレンジと呼ばれていたように、すこし苦味がありますよね。それがまたアクセントになってちょっとほろ苦くて…。当時飲んでいたどんな飲み物とも違っていて衝撃を受けたような気がします(今考えると大げさですが…)。
以前このブログで、おふくろの味は魚肉ソーセージを焼いたものという話をすると、母がもっといろいろ凝ったものを作ってやっただろうといって嫌がるという話をご紹介しましたが、お母さん、ありました!確かにおふくろの味です!!…と報告しようとしてはたと気付きました…。
ごめんなさい、お母さん。またあまりにも簡単なレシピでした。
でもみなさん、本当においしいですよ。もし鏡餅の上の橙が残っているようならぜひやってみてください。久しぶりに私もつくってみようかなぁ