絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2022年5月11日(水)絵本わくわくコース・tupera tupera 亀山達矢さんの授業内容

2022-05-12 15:48:11 | 絵本わくわく塾
本日はtupera tupera 亀山達矢さんの今期最後の授業です。

はじめに最近のお仕事の話をお聞きしました。



アパレルやお菓子メーカーなどの、コラボ商品やパッケージイラストを担当されているそうなのですが、
まだ発売になっていないので公に出来ず、ここだけの話を先取りで教えてくださりました。
店頭に並ぶのが楽しみです。

絵本は『しろくまのパンツ』が今年で10周年を記念して、何かお楽しみな企画があるそうです。



絵本だけでなく高校英語の教科書「Amity Ⅰ」に『わくせいキャベジ動物図鑑』の一部が掲載されているそうです。
こんな教科書なら、勉強も楽しく出来ますね。

展覧会は今現在、高松市立美術館で「かおてん.」が開催中。
高松市立美術館内にいろんな顔が出現しているそうです。
画像を見せていただきました。



先日は、瀬戸内国際芸術祭2022のイベントとして
MIMOCA×tupera tupera 巨大すごろくプロジェクトが行われました。




本日のワークショップは、そのすごろくを作って最後に遊びます。

コクヨから発売されている「キューブすごろく」
サイコロ型のケースに、マスとコマが入っています。
マスを自由に並べて独自のすごろくを作り遊べて、毎回違う楽しみを味わえるすごろくです。

 

まず、20センチ×20センチの色画用紙に、それぞれ考えたマスを作っていきます。
あと大事な自分のコマも作ります。
さぁ、制作開始です!

完成したら発表。
ハイトーンボイスで話すやゾンビになるとか、楽しいマスが沢山出来上がりました。



机いっぱいにマスを並べて、コマはスタートに集合。
なかなかの見応えですね。

 

一位から三位の方には、亀山さんが制作したマスをいただけます。
他にも豪華な賞品が、亀山さんからプレゼントされるので、皆さん真剣勝負です!

 

 

最後の授業ですごろくをしたのは、ワイワイ楽しみながらコマを作って、みんなで楽しさを分かち合う、みんなが繋がって前に進む。
絵本作りは遊びみたいなもので、どうなっていくか分からないことを、手を動かしながら楽しく物作りをしていく。
一人では出来なくて、いろんな方の協力があって完成していく。
今回のすごろくも絵本作りに通じるものがある。と、亀山先生はおっしゃっていました。



亀山さん、いつも楽しい授業をありがとうございました。

9月10月は、神戸のKIITOで展覧会「つくろう!さがぞう!やってみよう!tupera tuperaの工作ワンダーランド」が開催されます。
工作の展示でワークショップなどもあるそうなので要チェックですね!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

絵本とイラストを学べる「絵話塾」からのお知らせです。
絵話塾のガイダンスを下記の日程で行います。

各回5名で興味のある方は、ギャラリーVie絵話塾までお問い合せください。

皆さん待っています!

・5月14日 (土) 18:00〜
・5月15日 (日) 17:00〜
・5月22日 (日) 17:00〜
・5月29日 (日) 11:00〜

よろしくお願いいたします。
………………………………………………………
〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807
…………………………………………………………


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年5月8日(日)絵本ゆっくりコース・荒井良二さんの授業内容

2022-05-10 16:20:32 | 絵本ゆっくり塾
本日は荒井良二さんの2回目の授業でした。
前回はオンラインでの授業でしたので、今回お会いできることを楽しみにしていました。

前半は荒井良二さんのお話をお聞きします。



戦争って遠い国の出来事と思っていたけど……。
今起こっているロシアとウクライナの戦争は、SNSで今の状況を知ることが出来るので、ベトナム戦争の時とは違う。
SNSも本当なのかフェイクなのかが分からなくなってきていますが、そんななか世界のラジオを聴ける Radio Gargen Live を聴いているのだそうです。
世界中のラジオをタイムリーで聴けるので、ウクライナの放送を聴いて、まだ大丈夫と確認し祈るしかないとおっしゃっていました。

最近のお仕事の話もお聞きしました。

積水ハウス×東京芸術大学
SEKISUI HOUSE meets ARTISTS
荒井良二さんの他に写真家の石川直樹さん、アートチームの目[mé]のアーティストが参加されていています。



参加アーティスト 目[mé]の作品は、砂から石を作るというとても手間の掛かる作品だそうです。
どんな作品なのかをお聞きして、どうやって制作されているのか、制作過程が知りたくなりました。

普通は近道をしたい、損をしたくないと考えるが、便利が当たり前と思う方向から逆に、遠回りや無駄なことをする。
創造者は便利でないことを考える必要があるのではないか、ということが大事なんだよ。と荒井さんはおっしゃっていました。


では、ミニ絵本のワークショップをしましょう。



24ページのミニ絵本です。
右のページに絵を描いて、左に文章を書きます。

①先ずは、何かの先っちょ(先端)を描きます。

 

②先っちょの上に何があると面白いか考えて、描いてみる。

③主人公を登場させる。
 主人公は○でも△でも、何でもOK。必ず1ページに入れてください。
 ストーリーに応じて、主人公の心情が分かるようになっているといい。

④左ページに文章を書きます。

悩んだら、ページを何度もめくって見返してみると、何があったらいいかなと分かってくるよ。

今日のワークショップは正解はないです。

 

何を描こうと考えるのではなく、描いたものから湧き出るのもを描いてほしい。
内から出すのではなく、外から引き出す感じ。
壁にぶち当たったら、外から言葉を引き出す力があったらいいね。
外からというのは、自分以外のもの。世界を見たり、散歩したりなんでも良いんだよ。

ちょっと難しいかもしれないけど、僕の場合はこの積み重ねで絵本が出来る。もう体が覚えてるのかな。と 荒井さんはおっしゃっていました。

 
 

 
 




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

絵本とイラストを学べる「絵話塾」からのお知らせです。
絵話塾のガイダンスを下記の日程で行います。

GWの3日間は、各日2回行います。

各回5名で興味のある方は、ギャラリーVie絵話塾までお問い合せください。

皆さん待っています!

・5月14日 (土) 18:00〜
・5月15日 (日) 17:00〜
・5月22日 (日) 17:00〜
・5月29日 (日) 11:00〜

よろしくお願いいたします。
………………………………………………………
〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807
…………………………………………………………









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年4月30日(土)文章たっぷりコース・11回目の授業内容/高科正信先生

2022-05-01 18:47:15 | 文章たっぷりコース
この日はやることがいっぱいあったので、いつものよもやま話は早々に切り上げ
早速テキスト(『日本語の<書き>方』(森山卓郎 著・岩波ジュニア新書))のP139〜159 を見ていきました。



6章 私の考えを主張してみる ─ 論説文
1. 論説文とは
・意見を述べるということ ── 意見としてのオリジナリティ
・根拠と論拠
・定義
・鑑賞や批評としての論説
2. 論説における意見の一貫性 ── 矛盾ということにも触れつつ
・意見としての文末 ── ボカしたり、ハッキリさせたり
・立場の一貫性
・矛盾表現
3. 論説文をどう構成するか
・構成のいろいろな「型」
・原因や理由
・経験という根拠の利用の注意点
・比較対象の表現の利用 ── 「一方で」
・「もし……とすれば」の利用 ── 仮説と検証、そして一般化
・分類による論の構成
・典型からの発想
・反論の予想
・疑問文の利用 ── 「〜とは何か」「どうして〜だろうか」


「論説文」とは、自分の考えを分かってもらうために書く文章で
新聞における社説やコラムなどがそれに当たります。
どういう形式、順番で書けば読み手に分かってもらえるのかを考えて書いていきます。

参考に、朝日新聞天草支局長の近藤康太郎氏によるコラム「多事奏論」を2篇読んでいきました。
一つは大学入試共通テストでカンニングをした若者に当てたもの
もう一つは戦時における表現者の覚悟について書いたもので、
どちらも結論に至るまでにいくつか別のエピソードが挿入されて
より興味深く読めるようになっていました。
テキストに書かれている数々のテクニックを使って、読み手を引きつける論説文を書きたいものです。



ここで、前回の課題である映画紹介文について「良いことばかりでなく悪いことを書いてもいいのですか?」という質問が出ました。
先生は「辛辣なことを言う批評家もいるけれど、貶す文章を書くよりは良いと思うことを書く方が良い」という意見でした。
悪いと思うものについて書くよりは、自分のアンテナで「良い」と思うものについて
どのように良いかを説明する方が健康的ではないでしょうか。
そのために、同じ人の他の作品や同じテーマの別作品と比較するのも良いし
「ここは残念だ」のような部分はあってもかまわないとのことでした。



有効な論説文の書き方として、比較対照はぜひ使いたいテクニックですが
意見を主張する際に、読み手と共通認識が持てるようにしておくことを気をつけましょう。
(この後、野菜とくだものの分類の共通認識についてひとしきり盛り上がりました)

休憩をはさんで、この日先生が紹介してくださった詩は
灰谷健次郎の『せんせいけらいになれ』( 理論社1977年刊)から、いくつかの子どもの詩でした。



衝撃的なほどの子どもたちの生々しい言葉に、読んでいて笑ってしまいましたが
このような詩が書けるのも、受け止める先生がいてこそなのでしょう。
この本が出た当時は、全国で子どものつづり方教室的な運動が盛んでしたが
現在はそれほどでもないそうで、ちょっと残念な気もします。



続いて、前回の課題映画紹介文の参考に、高科先生が30年以上前に書いた
1984年アラン・パーカー監督作品『バーディ』についての文章を紹介してくださいました。
映画はベトナム戦争で心身に傷を追った青年たちを描いたものですが、
NHKで放送されたドキュメンタリー番組『さまよえるヒーローたち─あるベトナム帰還兵』(BBC制作)のエピソードを取り入れたり
日本人の戦争体験も振り返りながら構成されていています。
昔の文章ではありますが、今起こっていることを思うと、人間は愚かな行為をやめられないのかと絶望的な気持ちになります。

最後は課題についてです。
今回は原田マハの『星守る犬』(双葉書房)を読んで、読書感想文を書いてください。
枚数制限はありません。



※『星守る犬』は、元は2009年に村上たかしが発表した漫画で
2011年には映画化され、同年に原田氏により小説化されたものです。
課題は、漫画や映画ではなく、小説を読んで感想文を書いてください。

次の授業は5月21日です。よろしくお願いいたします。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする