野の花語り

野山歩きで出会った野の花や昆虫たちとおしゃべりしながら時々道草も・・。

カラスウリ(唐朱瓜)

2005-12-06 18:17:31 | つなぎゆく命
         

         カラスウリ  ウリ科

  名前の由来を調べていたら次々と新しい事(私にとって)が分ってきました。

  名前の由来・・漢字で書くと唐朱瓜(からしゅうり)。実の色が朱墨の原料
         である辰砂の鮮やかな朱色に似てるから。
  辰砂とは・・・鉱物の一種で、熱すると亜硫酸ガスと水銀に分解される。
         英名ではギリシャ語でそのままKinnabaris=赤い絵の具。

         神聖な色として旧石器時代~縄文時代、埋葬品に塗られたり
         振りかけて使われていた。
         西日本では弥生時代のおわりから使われるようになった。

  と書かれていました。実や根も生薬に使う為栽培されているようです。
  根を乾燥したものは王瓜根(おうがこん)。
  種の乾燥したものは王瓜子(おうがし)。
  根を粉にしたものは天瓜粉(てんがふん)・・・汗対策に。
  テンカフンの名はここからきてるんですね。
  生の果肉は皮膚の荒れ止めや、しもやけ、ひびに使用されていたようです。