野の花語り

野山歩きで出会った野の花や昆虫たちとおしゃべりしながら時々道草も・・。

宵待ち草

2005-07-28 18:44:06 | 野の花
   

    マツヨイグサ   アカバナ科マツヨイグサ属

    この花を見ると竹下夢二や太宰治を思いだします。
    「富士には月見草が良く似合う」と書いたのは太宰治。
    竹下夢二は
    「待てど暮らせど来ぬひとの宵待ち草のやるせなさ・・・
     今宵は月も出ぬそうな。」と詩っています。
    メロデーと夢二の詩が調和し、やるせなさが上手く表現されています。
    「待宵草」「宵待草」一字の入れ替えは画家ではなく詩人としての
    夢二の想い入れでしょうか。

    ☆ 子供の頃は月見草と呼んでいましたが実際の月見草は白花で
      今は殆ど見られなくなっているようです。