「
あさきた神楽公演」に又、又行ってきました。
28-7/9(土)
安佐北区民文化センターホール 14:00開演
出演神楽団
「
宮之木神楽団」 (安佐北区)
平成10年に、広島市安佐町飯室の野原八幡神社をご祭神として創立。
阿須那系八調子とする、梶矢神楽団に師事を得ています。
創立から15年を迎え、新体制となり、今後とも芸を磨き。見る人の心に残る神楽を日々
精通し行きたいと思います。
1
、「紅葉狩り」
平安時代、京の都を追われ、信州戸隠山へと流罪となった女があった。
戸隠の里に心穏やかなる日々を過ごしたが、都の暮らしの思いを絶たれず、生まれながらに「第六天魔王」の加護を受けた紅葉は、身に付けた妖術を以って、近隣の村々を荒らし、財を 掠め、その名を「紅葉」の如く、血に染まっていった。
その頃、中納言「平維茂」は都を離れ三河、遠江と狩の旅に興じ、戸隠山の錦に心奪われ
、道に踏み迷ってしまう。
道を尋ねる主従の前に一軒の山屋が現れ、女主の誘うままに紅葉狩りの酒宴に盃を重ねる 維茂主従が酔いつぶれると、女たちは、黒髪を振り乱し、夜叉の形相をを現して、その五体を引きさかんととびかかる。
一命危う時、維茂の日ごろから信心よせる八幡大菩薩が現れ、主従に神剣を授け、維茂主従
は、鬼の岩屋で激戦の末、戸隠の鬼女を見事成敗する。
、
2
、「一条戻り橋」
都の闇に、都人は、夜の闇を恐れ、闇の帳にまつろわぬ異形の者の姿を見つけた。
都の守りの要「摂津守 源頼光」は、都に現れる怪物を退治させるべく、自らの家臣の中で、その武名で知られた「四天王 渡辺源吾綱」を、一条戻り橋へと向かわせる。
その綱に一人の都娘が声をかける。
娘の姿に違和感を覚えた綱がつめよれば、その正体こそ「丹波国大江山の鬼神、茨木童子」であった。
童子は綱を打倒し、大童子「酒呑童子」の酒肴とせんと、掴み掛るが、石清水の神のお告げにより、加勢に現れた坂田金時と綱の前に左の腕を切り落とされ、復讐を誓い、大江山へと
飛び去って行く。
” 戻り橋 鬼が住まうと人はいう 夜の都は 聞くぞ恐ろし ”
2演目、熱演でした、拍手、拍手です。
神楽団は15年と浅くても、何処にも引けを取らない立派な舞です。
神楽とは何か?を考え、儀式舞、儀礼舞、能舞の流れをふまえ、先人たちの築き上げた心意気を学びたいと考えられています。
”なみたつ草をかき分けて、維茂主従が登りくる 登りくる”
という鬼女の手下のシーンはありませんでしたが、紅葉狩りの鬼女、一条戻り橋の茨木童子の鬼女、どちらも鬼女に「変化(へんげ)」は素晴らしいものがあります!