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いろんな出来事を載せています見てくださいね!

「ひろしま夜神楽」を楽しむ

2016-11-23 09:10:33 | 神楽
 ひろしま夜神楽に行く~!
 旧日銀広島支店で行われている「ひろしま夜神楽」
 郷土の伝統芸能、伝統文化・歴史ある神楽団が演じる伝承の舞、そこには迫真の技と心がある。
 9日連夜で公演されています。
 今日の「宮崎神楽団」の公演ですが「ちゅーピー」に申し込んだら「当選」しました。
 11/22(火)19;30~21;10 じっくり楽しんできました。


 



  出演神楽団  宮崎神楽団 (広島市安佐北区白木町)
 
 1、葛城山
   この神楽は謡曲「土蜘蛛」を神樂化したものです。
   大和の国、葛城山に年古くより住む土蜘蛛の精魂が、胡蝶という侍女に化けて、典薬の
   神の使いと偽り頼光に毒薬を飲ませて殺そうとしたが、正体を見破られる。
   源家の宝刀「膝丸」で一太刀浴びると、土蜘蛛の精魂は、葛城山へと飛び去ります。
   頼光はこの宝刀を「蜘蛛切丸」と改めて四天王に宝刀を授け土蜘蛛を退治するように命じます。
   四天王は、葛城山に向かい土蜘蛛の妖術に悩まされながらも激闘の末、これを退治すると言う    物語です。

 

   


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 2、羅生門
   源頼光は都、羅生門に現れる鬼人退治を四天王である渡辺綱・坂田金時に命じます。
   四天王は激闘の末、茨木童子の左の腕を切り取り持ち帰ります。
   一方左の腕を切り取られた茨木童子の嘆き悲しむ姿を見た酒呑童子は綱の乳母白妙と
   身を変え綱の館へ出向き、左の腕を取り返したのです。
   立ち向かった綱は水火の魔術を掛けられるが石清水のお告げにより駆けつけた頼光に
   助けられ、童子と戦うも童子は虚空飛天の妖術を使い丹波の国大江山へと飛び去って
   行きます。

 


 


 


 


 


 


 




 


 


 


 


 21;05きっちり時間通りに終了しました。
 拍手喝采の響きが大きくこだます旧日銀の狭い空間は熱演の上気で割れんばかりです。
 羅生門は、各神楽団が良く舞われますが、左の腕を取り返しにくる、酒呑童子の白妙にふんした絶妙のシーンが今日は簡単に奪われましたので少しもの足りないものはありましたが、
 近距離で、照明が暗いのもありましたが、舞ての息使いまで伝わって来て臨場感そのものでした。
 太鼓の音が心にいつまでも響いておりました。

2016優秀神楽発表大会に行く~!

2016-11-13 12:06:53 | 神楽
 2016近県選抜優秀神楽発表大会に行く!
 2016 11/12(土) 
 千代田運動公園総合体育館  12:30開演~
 
 今年も各大会で優勝した神楽団の発表大会が行われ、主人と主人の姉と3人で鑑賞です。
 神楽の集大成です。

 プログラムに沿っていよいよ始まりです。
 大会役員のご挨拶から始まりです。
 神楽舞太郎のイメージキャラクターの紹介も。

 


 1、神降ろし 八重西神楽団 (北広島町寺原)

  神楽殿の四方、八方を祓い清めて、天神、地祇の降臨を願う意味の舞です。

 


  2、天の岩戸 筏津神楽団 (北広島町筏津)

  須佐之男命の悪行に悩まされ、天照大神は岩戸の中にお隠れになり、世の中が真っ暗になりました。
  そこで、天児屋根命を始め、八百万の神々が協議の上、岩戸の前で鈿女命が賑やかに舞うと、中から大神が少し覗かれた所を力持ちの神、手力雄命が岩戸を押し開き、再び世の中が明るくなると言う物語です。

 (旧舞らしくない、激しい動きの舞でした)

 


 


 


 


 


 3、滝夜叉姫 原田神楽団 (安芸高田市高宮)
  天慶の乱で命を落とした平将門の娘、五月姫は父の無念を晴らすため、貴船の社へ願を懸け妖術を授かり、名を滝夜叉姫と改めます。
  滝夜叉姫は数多の手下を従えて相馬の城へ立てこもり、朝廷に背いていましたが、勅命を  受けた大宅中将光圀の陰陽の霊術によって成敗されると言う物語です。

  (衣装も良く、厳しく舞っていました、練習の成果が表れています)

 

  




 


 


 


 4、土蜘蛛 八重西神楽団 (北広島町寺原)
  大和の国を一望する葛城山に棲みつき、天下を攪乱しようとする土蜘蛛の精魂が、都の守
  源頼光へ忍びよります。
  時に頼光は病に伏し、頼光の美しい侍女・胡蝶が典薬の守から薬を持ち帰るところを、土蜘蛛の精魂は襲います。
  頼光に正体を見破られ、伝家の宝刀「膝丸」で太刀浴びた土蜘蛛の精魂は葛城山へと逃げ帰ります。
  四天王は、葛城山へ向かい精魂の妖術に立ち向かい、壮絶な戦いの果てに成敗すると言う物語です。

  (土蜘蛛の精魂が、胡蝶を取り食らうところは見どころです)

 


 


 


 


 


 5、筑波山 西宗神楽団 (北広島町西宗)
  平安時代中期、藤原秀郷、平貞盛に討たれた平将門に仕えていた女が、主を討たれた後、
  その仇を討たんと筑波山に籠り修行を重ね、千変万化の妖術を取得し、鬼女となって近郷
  を荒らしていました。
  藤原秀郷は都から平貞盛を呼び出し、鬼女征伐を謀りますが、鬼女は二荒神に仕える女に
  化装し、女は毒酒を神酒と偽り秀郷と貞盛に勧めそれを飲み倒れた一人を襲います。
  神徳の前に術破れ筑波山に逃げ帰りますが、めでたく鬼女を成敗すると言う物語です。

  (あまり見た事のない、初めて見る神楽でした)

 


 


 


 


 


 6、塵倫 津波神楽団 (安芸太田町津波)
  翼を持ち、天空を自在に駆け巡る塵倫という鬼が異国から攻めて来た時、仲哀天皇(帯中津彦命)が神変不思議の弓矢を持ってこの大悪鬼を打ち取ったという物語です。

 (神の息の合った見ごとな舞、雲の上を飛ぶシーンはみどころです)

 














 7、安達ケ原 大塚神楽団 (北広島町大塚)
   諸国巡礼の旅に出た熊野那智の山伏、東光坊祐慶とその一行は陸奥の国安達ケ原で、老婆の住む粗末な小屋に一夜の宿を刈ります。
   老婆は「留守中、決して私の寝床を覗かないでください」と頼み、山伏たちの薪を取りに出かけます。
   しかし寝床の中が気になる山伏は、ついに寝床を覗きますが、そこには大量の死体が積み上げられていました。
   正体を知られたと悟った老婆は鬼女となり迫ってきます。
   山伏は法力によって鬼女を調伏し、鬼女は己の姿に恥じ入りながら去っていくと言う物語です。

  (初めて見たような神楽です、老婆の舞は見事です。只、太鼓の上に上がって舞うのは如何なものかと・・・
   と思うのですが、子供の頃の舞は太鼓の上に上がったり、天蓋にぶら下がったりしていましたが。)

 


  
  


 


 


 


 


 15分間の休憩がありましたが、今回は新しい初めて見る様な演目が多かったです。
 後3演目残して、午後7時を過ぎていて、主人が例によって帰ろうと言い出して、主人の姉はまだ見たかったようですが、2階席でみていたのですが、長時間座ったままの姿勢は辛いものがあります。
 寒くにもなりましたので、思い腰を上げたのです。
 今回は、旧舞が津波神楽団だけでしたので、旧舞の太鼓の音も少しもの足りないものを感じながら、神楽を堪能したのでした。 

 

フードフェステイバル・朝神楽を観て・・・

2016-10-29 16:04:26 | 神楽
 フードフェステイバル・朝神楽(広島城ステージ)に行きました。
 10:30~の朝神楽です。
 
  演目
 
  日本武尊 (やまとたけるのみこと) 今田神楽団(北広島町)

  人皇十二代・景行天皇の御代、九州・筑紫に大きな勢力を持ち、大和朝廷に背き、万民を
  苦しめていた熊襲(くまそ)の頭・川上猛を征伐するため、第二の息子・小碓命(おうずのみこと)は、女装して川上猛に近づき、機会をみて討ち取ります。
  この時、川上猛は「西国において自分より強いものはいないと信じていたが、小唯命は日本一の武勇者である。
  よって今より日本武尊と名乗る様に」と言い残し絶命すると言う物語です。

 
 

 


  


 


 


 


 小碓命は女装して美酒を薦めます。

 


 


 激闘の末、ついに征伐されます。

 


 


 


 


 


 日本武尊(やまとたけるのみこと)誕生の物語です。
 前日の雨で、芝生広場に座っての鑑賞になりましたので、敷物はしいていましたが、すっかり冷えました。
 神楽は約三ヶ月ぶりです。
 テンポの或る新舞ですが、やはり神楽は見て、気持ちいいですね!
 又、神楽熱が再発する今日の、Ⅰ演目でしたが朝神楽でした。
 

あさきた神楽公演(7/9)に行く!

2016-07-10 14:12:05 | 神楽
 「あさきた神楽公演」に又、又行ってきました。
 28-7/9(土) 
  安佐北区民文化センターホール  14:00開演
  
 出演神楽団
 「宮之木神楽団」  (安佐北区)
  平成10年に、広島市安佐町飯室の野原八幡神社をご祭神として創立。
  阿須那系八調子とする、梶矢神楽団に師事を得ています。
  創立から15年を迎え、新体制となり、今後とも芸を磨き。見る人の心に残る神楽を日々
  精通し行きたいと思います。

 1、「紅葉狩り」  
  平安時代、京の都を追われ、信州戸隠山へと流罪となった女があった。
  戸隠の里に心穏やかなる日々を過ごしたが、都の暮らしの思いを絶たれず、生まれながらに「第六天魔王」の加護を受けた紅葉は、身に付けた妖術を以って、近隣の村々を荒らし、財を 掠め、その名を「紅葉」の如く、血に染まっていった。
  その頃、中納言「平維茂」は都を離れ三河、遠江と狩の旅に興じ、戸隠山の錦に心奪われ
  、道に踏み迷ってしまう。
  道を尋ねる主従の前に一軒の山屋が現れ、女主の誘うままに紅葉狩りの酒宴に盃を重ねる  維茂主従が酔いつぶれると、女たちは、黒髪を振り乱し、夜叉の形相をを現して、その五体を引きさかんととびかかる。
 一命危う時、維茂の日ごろから信心よせる八幡大菩薩が現れ、主従に神剣を授け、維茂主従
 は、鬼の岩屋で激戦の末、戸隠の鬼女を見事成敗する。

 、     
 


 


 


 


 


 


 


 


 2、「一条戻り橋」
都の闇に、都人は、夜の闇を恐れ、闇の帳にまつろわぬ異形の者の姿を見つけた。
  都の守りの要「摂津守 源頼光」は、都に現れる怪物を退治させるべく、自らの家臣の中で、その武名で知られた「四天王 渡辺源吾綱」を、一条戻り橋へと向かわせる。
  その綱に一人の都娘が声をかける。
  娘の姿に違和感を覚えた綱がつめよれば、その正体こそ「丹波国大江山の鬼神、茨木童子」であった。
  童子は綱を打倒し、大童子「酒呑童子」の酒肴とせんと、掴み掛るが、石清水の神のお告げにより、加勢に現れた坂田金時と綱の前に左の腕を切り落とされ、復讐を誓い、大江山へと
飛び去って行く。

 
 
  


 


 


 


 


 


 


 


 


  


  ” 戻り橋 鬼が住まうと人はいう 夜の都は 聞くぞ恐ろし ”

 2演目、熱演でした、拍手、拍手です。
 神楽団は15年と浅くても、何処にも引けを取らない立派な舞です。
 神楽とは何か?を考え、儀式舞、儀礼舞、能舞の流れをふまえ、先人たちの築き上げた心意気を学びたいと考えられています。
 ”なみたつ草をかき分けて、維茂主従が登りくる 登りくる”
 という鬼女の手下のシーンはありませんでしたが、紅葉狩りの鬼女、一条戻り橋の茨木童子の鬼女、どちらも鬼女に「変化(へんげ)」は素晴らしいものがあります! 

 

  

あさきた神楽公演(6/25)行く~!

2016-06-25 21:02:20 | 神楽
 あさきた神楽公演にわが故郷の「松原神楽団」が出演されるので、行ってきました。
 28-6/25(土) 安佐北区民文化センター 
 14:00開演です。2演目の公演でした。
 今回は主人も付き合ってくれました。

 


 松原神楽団 
 松原神楽団は、西中国山地国定公園のふもと、安芸太田町松原地区にあります。
 神楽の開始はわかりませんが、明治時代前より永年にわたって旧舞の伝統を守り現在18名の団員にて今日までに至っております。
 地元の奉納神楽をはじめ、イベントに多数参加し、伝統神楽の継承に努め活動しています。

 1、天岩戸
  弟、素戔嗚尊の度重なる乱行に天照大神が立腹され、天の岩戸に籠られたので高天原は常闇となってしまいました。
  そのため悪神がはびこり、次々と悪いことが重なるので八百万の神たちがいろいろと協議した結果、天岩戸の前で神楽を奏でることになりました。
  天照大神は何事かと岩戸の扉を少し開かれたとき、すかさず手力男尊がその扉を押し開き  天照大神をお迎えしました。
  世は再び光を取り戻し、平和になったという物語です。

 
  


 


 


 


 


 


 


 


 


  


 アメノウズメノミコトの舞は以前に増して素晴らしいものです。

 2、塵倫
  神楽に登場する塵倫という鬼は、身に翼があり天空を自由自在に駆け巡もので、わが国に攻めてきたとき、時の帝第14代帯中津彦尊、(仲哀天皇)が従者高摩呂と共にこれを成敗するという物語です。
 この鬼は旧舞の神楽では女の鬼であると言われています。

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 2演目なので15:45には終了です。
 久しぶりの旧舞でした、音、笛、太鼓のお囃子はやはり子供のころからの慣れ親しんだ神楽に懐かしいのもを覚えました。
 身についた太鼓の響きです。
 旧舞はも化粧をしません、黒い顔に「化粧をして来い~」の野次が飛んでいた子供の頃が思い出されます! 


神田山荘慰問神楽

2016-05-30 10:41:41 | 神楽
 昨日は(29日)朝から小雨が降っておりました。
 気分転換に神楽を観てきました。(ネット検索で知り)

 出演団体は我が田舎「安芸太田町」からの「安野神楽団(元加計町」です。
 安野神楽団は、広島県安芸太田町安野地区に位置し、尾崎八幡神社を氏神として活躍しています。
 1909年(明治42年)11月本郷神楽会として創設し、以後継者不足により、昭和30年頃から一時休止しておりましたが、昭和55年9月に「安野神楽団」と改め、各地のイベント及び秋祭りに奉納しております。
近隣の神楽団より「新舞」を習得し、1993年(平成5年)度には、広島県郷土文化伝承事業として認定されました。
 
  先ず、安野神楽団の団長さんの「ご挨拶」がありました。

 



 1、狐退治[新舞]  12:00~12:50
  昔、中国に白面金毛九尾(はくめんきんもうきゅうび)の狐が 美女に変身し、皇帝を虜にし、国を傾けさせていましたが、正体見破られ日本に逃げてきました。
  日本に来てからは玉藻前(たまものまえ)という美女に化け、鳥羽上皇の寵愛を得ておりましたが、正体を見破られ、下野国(しもつけのくに)那須野ヶ原に飛び移り、十念寺の和尚を取り食らうなど悪行を行うものの朝廷から勅命を受けた三浦ノ介(みうらにすけ)・上総ノ介(かずさのすけ)によって退治される物語です。

 


 


 団員の家族の2歳の「小坊主」の出番もありましたが泣きもせず固まっておりましたが
 可愛かったです!

 


 


 


 


 


 2、恵比寿[旧舞] 13:00~13:20
  恵比寿様が「タイ」を釣るお馴染みの舞です。


 


 



 


 3、葛城山[新舞] 13:30~14:15
  大和の国、葛城山に住みつき天下を攪乱しょうとするつ土蜘蛛の精魂が都の守り源頼光へ近寄ります。
 時に頼光は病に伏しており、頼光の侍女、胡蝶は典薬守から御薬を持ち帰るように命じられますが、土蜘蛛の精魂に襲われます。
  胡蝶になりすました土蜘蛛の精魂は頼光に毒薬を薬と偽り飲ませようとしたところ、
  正体を見破られ、伝統の宝刀「膝丸」により手傷を負い、葛城山へと逃げ帰ります。
  頼光は「膝丸」を「蜘蛛切丸」と改め、四天王の碓井貞光、卜部季武へ授け、土蜘蛛退治を命じ、これを退治する物語です。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 3演目、2時間半の熱演でした。
 真ん前で見ましたので、息づかい、汗と臨場感一杯でした。
 拍手、拍手・・・

 最後に出演者全員出て来られました!
 8月に県民文化センターで定期公演に出られるそうです。
 皆さんお疲れさまでした!!

 


 ※  おまけ

 


 


 ロビーの壁面の「陶壁画」です。
 
晩春 
 古木に花が咲いた様子を表した作品です。
 ”原爆で廃墟と化した広島が復興した様子を表したもの”
  昭和48年 加藤重高 ;作

 

広島神楽定期公演(5/11日)

2016-05-12 13:15:19 | 神楽
 毎週水曜日、広島神楽定期公演(5/11日)を県民文化センターに見に行く!
 街の真ん中で、週の真ん中で行われる広島神楽定期公演です。
 今日の公演は 「吉和神楽団 =廿日市市)が出演です。

 吉和神楽団は昭和54年頃、吉和地区で古くから伝わっていた伝統芸能の神楽を復活させようと地域の有志や若者が集まり神楽団が結成されました。
 演目は6調子系・旧舞の「八岐大蛇」「大江山」「塵倫」「天神」「羅生門」「安達ケ原」
 8調子系・新舞の「滝夜叉姫」など、多くの演目があり、各地域の神楽大会や、奉納神楽
 、イベント等の出演など幅広い活動を行っています。
 又、後継者の育成に取り組み、地域内外の子供達に神楽を指導し、子供神楽の出演も行っています。

 第1幕  「安達ケ原」(あだちがはら)
    平安時代中期、鳥羽上皇が玉藻の前という美女を寵愛すると、体調を崩し世が乱れ始めます。
    これを不思議に思った陰陽師・阿部康親が占うと、玉藻の前は唐の国で悪行を重ねた末、我が国に逃亡した金毛九尾の悪狐だったのです。
    この悪孤は正体を見破られると京の都から安達ケ原へと飛び去り、再び、美女に化けて、旅人を襲うようになります。
    那智の大法師・東光坊阿闍梨裕慶は剛力っを従え修行の途中、陸奥国・安達ケ原に差し掛かり、出会った美女に一夜の宿を借りようとしますが、美女は悪孤となり襲い掛かり、剛力は食い殺され、法師は辛うじて逃げ去ります。
    そして、弓の名人三浦之介・上総之介が悪孤退治に向かい退治する物語です。

 
    
  
 


 
    


 


 


 



 




 


 

 


 
6調子=旧舞は私の子供のころから見ている所謂、山県神楽です。
 今日の神楽団は旧舞だと思って見に出かけたのですが、旧舞で良かったです。
 化粧もしませんし、太鼓も昔のままの太鼓の響きです。


 第2幕  「塵倫」(じんりん)
 
人皇第14代仲哀天皇の御代、異国より日本征伐を企てて数万の軍勢が攻めてきました   その中に塵倫という身に翼があり、黒雲に乗って虚空を自由に飛び回る神通自在の大将   軍がおり、国々村里を荒らし、多くの人民を滅ぼしていました。
   しかし、我が国にはこの大悪鬼にかなう者が居ませんでした。
   そこで仲哀天皇自ら不思議な霊力のある十善万乗の神変不調の弓やを持って、神通力を
   持ち戦略に長けて鬼を退治されたという物語です。

 
   
  


 


 


 


 


 


 


 


 


 
2演目の上演でしたが、旧舞の神髄を見られて大いに満足です。
 塵倫は若い3名が気持ちよく舞われて見るものを引き込ませるも、汗もかいていないようです。 
 将来が楽しみの揃い踏みの元気な塵倫でした!!


 
 塵  倫  「それに立ち向うたるはー いかなる神にてましますか!」
 帯中津彦命 「おお我はこれ! 人皇第14代の帝、帯中津彦の天皇とは、自らがことなり          汝、いかなる者か!」 ・・・・・・

 両  者  「さらば立ち合い! 勝負決せん!」




広島神楽定期公演(4/13)

2016-04-14 11:31:13 | 神楽

今年4月から始まった毎週水曜日公演の「広島神楽定期公演」に行ってきました。

生憎の雨でしたが、外国の見学者もあり、結構皆さん楽しんでおられました!

 写真撮影エリアが広くなっているのは、幸いです。

 (SNS、フェイスブック等で画像を発信して広く公開して広めて欲しいと・・・)

 出演団体 「鈴張神楽団」 ~広島市安佐北区~

 鈴張神楽団は昭和26年に地元の方によって結成されました。

 衣装や道具などは全て地元の方々の寄付によって揃え、毎年秋に行われる宮崎神社

 での秋祭を中心に地元に根付いた活動を行っています。 

 第一幕 「紅葉狩」(もみじがり)

 平安時代、京の都を追われ信州・戸隠山へと流罪となった紅葉という女が居ましたが、都の暮らしに思い絶たれず、身に付けた妖術で近隣の村々を襲い、その手はその名・紅葉の如く血に染まっていきました。

その頃、中納言・平維茂は、都を離れ三河・遠江と狩の旅に興じ、戸隠山の錦に心を奪われ道に踏み迷ってしまいます。

女主の誘うままに紅葉狩りの酒宴に杯を重ねます。

維茂主従が酔いつぶれると、女たちは黒髪を振り乱し、夜叉となり、主従にとびかかります。

 神剣を授かった維茂主従は、鬼の岩屋で激戦の末、鬼女を見事成敗するという物語です。

 

  

 

 

第2幕 「戻り橋」(もどりばし)   都の闇には怪物が現れると言われ、都人は夜の闇を恐れていました。  都の守りの要、摂津の神・源頼光は都に現れる怪物を退治させるべく、四天王の一人・渡辺綱を一条戻り橋へと向かわせます。  綱が辻堂に怪しい気配を感じて乗り込むと、旅の老婆が一人身を震わせ「修行の旅の者にございますが、折悪く病を得て、これに休んで居るものでございます」と言います。  その正体こそは、丹後国・大江山の鬼神・茨木童子でした。  加勢に現れた坂田金時と綱の前に左を切り落とされ、復讐を誓い大江山へと飛び去って行くという物語です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 戻り橋」に出てくる、「傘売りの善兵衛」さんの役の人が体調不良で今日は来られて  居なくて善兵衛なしでした、従って茨木童子の出番の多いシーンでした。  傘売りの善兵衛が前半のクライマックスなので、少し興味半減でしたね~。  変身の早変わりは最近はどこの神楽団もすごくお上手です!  

あさきた神楽発表会に行く~!  2

2016-03-14 15:41:19 | 神楽
 休憩後も続きます。

 6、「山姥」   あさひが丘神楽団 (あさひが丘)
       昭和62年に発足したあさひが丘神楽団は、「振興団地の中に郷土芸能を」という取り組みの一環でスタートしました。

 
  源頼光が、東国賊徒平定のため渡辺を共に連れ、信州明山にさしかかる。
  明山には以前北面の武士の妻でありながら、夫別して都を追われた女性が住み、世を呪い
  人を恨み、一子怪童丸とともに山賊に成り下がっていった。
  この山姥が頼光を狙ったが、頼光の武勇の前に屈し、せめてとも怪童丸の助命を願う、頼光は母の情に感じ山姥を許し、怪童丸を家来にする、これが後の四天王の一人、坂田金時である。

 


 


 


 


 (お馴染みの母と子の別れのシーン、随分と若い山姥だった)

 7、「戻り橋」   鈴張神楽団 (安佐町鈴張)
       鈴張神楽団は昭和26年に地元の方によって結成されました。

  平安中期、酒呑童子という悪鬼が丹波の国・大江山に多くの手下を従えて立てこもり、
  都はもとより付近一帯の村里に出没し悪事の限りを尽くし、手下の茨木童子は老婆に化けて夜な夜な京の都・羅生門戻り橋に現れ、良民を悩ませていました。
  四天王の一人・渡辺綱は、時の武将・源頼光より鎮圧の命をうけて成敗に向かいますが、茨木童子の変幻自在の妖術に悩まされ、命が危うくなります。
  しかし、石清水八幡の御神告によって坂田金時が加勢し、格闘の末、茨木童子は左の腕を切りとり酒呑童子と共に大江山へと逃げ帰るという物語です。

  


 


 


 


 


 8、「羅生門」   宮崎神楽団 (白木町志路)
     昭和43年に宮崎として改名し現在に至っています。

  源頼光は都、羅生門に現れる鬼人退治を四天王である渡辺綱・坂田金時に命じました。
  四天王は激闘の末、茨木童子の左の腕を切り取り持ち帰ります。
  左の腕を切り取られた茨木童子の嘆き悲しむ姿を見た酒呑童子は綱の乳母白妙と身を変え、綱の館へと出向き、左の腕を取り返したのです。
  酒呑童子は虚空飛天の妖術を使い丹波の大江山へと飛び去って行きます。

 

 


 


 


 


 9、「大江山」   宮之木神楽団(安佐町飯室)
     平成10年に、広島県安佐町飯室の野原八幡神社を御祭神として設立。
     阿須那系八丁調子を源流とする、梶矢神楽団の師事を受けています。

  「戻り橋」「羅生門」において、2度までも大江山の鬼神をとり逃した頼光は、勅命を奉じ、自らの武勇で知られたる郎党「四天王」を従え、山伏修験者と姿を偽り、大江山頂きを目指す。
 途中、戦勝祈願をする住吉・熊野・石清水三社の神の使いの翁より不思議なる酒を授かり加護を受け、囚われの紅葉姫に出会い、鬼の岩やへと乗り込む。
 その正体を疑う童子の問答をかわし、その警戒を解いた頼光達は、その不思議なる酒を勧め 激戦の末、見事童子たちを成敗するのである。

 ~ 大江山 数多妖鬼が住むという 赤く見ゆるは 鬼の岩屋よ~

 


 


 


 


 

  


 
 


 


 


 


  (流れるような演劇でも見ているような錯覚であった、さすがストーリ通りの完璧さ)

 ※ 今日の公演は終了です、今年は抽籤で各神楽団よりの採物などのプレゼントがありましたが、一緒に行った主人の姉も抽選には、はずれました。(残念)
   大江山 四段返しの大江山の鬼ずくめでした、すっかり鬼に堪能しました。
   旧舞が無かったので、やはり旧舞の良さも見てみたいなあとしみじみ感じたのでした。

 

あさきた神楽発表会に行く~!  1

2016-03-14 10:28:44 | 神楽
 3月、楽しみにしていた「第10回 あさきた神楽発表会」に行く。
 安佐北区民文化センターで行われた安佐北区の魅力づくり、
 旧舞がある、新舞がある、あさきたには、神楽がある。

 1、「神降ろし」  諸木郷土芸能保存会 (落合)
           諸木一二神祇神楽は、神事を一二の舞により表現しています
           諸木の舞は、昔の舞そのものを代々継承しています。

   神降ろしは、秋祭で神楽を奉納するときに、舞台を神聖な神の座とするために清め払い、神の御降臨を請合う、最初の大切な舞です。

  


 


 2、「源頼政」   亀山子供神楽(亀山)                   
 感謝の気持や挨拶をモットーに、神楽の厳しさや歴史にふれ、皆さんに喜んで頂けるような神楽で地域活性化していきたいと活動しています。  

                     
  平安時代末期、毎夜丑の刻になると、帝はひどくうなされ、病魔に侵されてしまいます。
  何者ともつかぬ相手の退治を、帝は弓の名手として名を馳せていた源頼政に命じます。
  頼政は弓に山鳥の尾で作った尖る矢をつがかえ”南無八幡 大菩薩”と念じ、矢を放ちます。
  すると奇妙な声をあげ、庭先に落ちてきたのは、頭は猿、身体は狸、尾は蛇、手足は虎の奇怪な獣、鵺えあったという物語です。

 


 


 


 


 (大人顔負けの立派なものです、よく練習されています)

 3、「天岩戸」   飯室神楽団 (安佐町飯室)
       山県舞(矢上系六調子)、高田舞(阿須那系八調子)の両派の異なる両舞を伝承しています。

 弟神、須佐之男命の乱行を悲しまれ、岩戸に籠られた天照御大神をお出しするため、高天原に集まった神々の天児屋根命と天太玉命は協議の末、岩戸の前で天宇津女命に神楽を舞わせました。
 天照大御神が何事かと岩戸を少し開けてそとの様子を見ようとされたところを、天手力男命が力まかせにこの岩戸をこじ開けて、天照大御神をお出ししたため、世界に再び光がよみがえったという物語です。

 
 


 


 


 


 


 (旧舞です、昨夜の寝不足のためか?眠くて~睡魔と闘っていました)

 4、「頼政鵺退治~赤蔵ヶ池」   亀山神楽団 (亀山)
     亀山神楽団の歴史は、昭和47年に神楽経験者数名が集まり、亀山地区で同好会を作って活動を始めのが始まりです。
  昭和61年には、現在の「亀山神楽団」に改め、20数名で活動しています。

 平安時代の終わり頃、伊予の国で隠棲い(俗世間を逃れて静かに暮らすこと)の身となっていた頼政の母・八重桐は常に息子・頼政の武勲を祈り、山名赤蔵ヶ池へと通いました。
 その池には、化生のものが住まい、八重桐は頼政の武勲を挙げる事が出来るなら、自らが鵺となり、命を捧げることを約束します。
  鵺とは牛の体に猿の頭を持ち、手足は虎で尾は蛇に似て虚空を飛ぶ化生の者ですが、自らが鵺となった八重桐は「頼政」に立ち合いの末、我が身をフタツノの梶矢で打ち取らせます。

 


 


 


 


 


 (初めて見た神楽でした、興味深いものがあります)

 5、「大森彦七(全編)」   綾西神楽団 (可部町綾ヶ西)
        綾西神楽団は、1981年(昭和56年)12月、広島市安佐北可部町綾ヶ谷に「綾西神楽同好会」として発足しました。


 足利尊氏は湊川の戦いに敗れた楠木正成、政季追打を大森彦七に命じ、政季は討たれ、正成は自害した。
 彦七は尊氏より領地を授かり、一躍豪族となり豪遊、猿楽にうつつをぬかした。
 ある日、彦七は金蓮寺に^の春祭りへ向かう途中、千早姫と出会い、姫を背負い矢取川を渡るが、姫の正体は楠木正成の霊魂であった、¥。
 家来たちは彦七を助け、大般若経の教えを持って霊魂を調伏したという物語です。

 


 


 


 


 


 


 (以前見たように思いましたが、確かな記憶がありません。)

 ここで、40分の休憩です、2Fの休憩ルームで昼食弁当にしました。


  続きます・・・