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第4回ルビットタウン将棋まつり 新人王戦決勝

2024-09-05 13:26:00 | 今日の教室

プロローグ。



新人王戦決勝の序盤戦が、終わろうとしています。


教室に入会した皆さんには、こんな形の序盤を組み立てる事ができるスキルを、最初の目標のひとつにしています。


ここから少々、会員さんの保護者様向けの話になります。



上の図、青で囲ってあるエリアが王様を守るお城です。


金・金・銀の3枚が守りの要で、金矢倉囲いと言われてる堅固なお城になってます。



上の図は、攻撃陣の配置です。


飛車・角は射程距離が長いので、遠くから相手陣を睨みます。


そして、銀が一歩一歩前進して来て、相手陣の大手門までやって来ました。


理想的には、ここに桂馬がプラスされると攻撃陣に厚加わります。


この様に、攻めのチームと守りのチームを編成できるようになると、本格的な将棋の戦いを楽しむことができます。


入会時は、駒の動かし方がやっとの初心者


やがて、駒と駒を組み合わせて、初期の手筋を指せる初級者となります。


そして、ここまで組めれば立派な、少年・少女棋士となれます。



第4回ルビットタウン将棋まつり 新人王戦決勝


先手:山田景斗

後手:下町俊文



先手となった景斗は、スラスラと棒銀戦法を使い攻めの体制を作りました。


後手となった俊文君は、冷静に守りを固めます。


ひとつのテーマとして、相手の速攻棒銀を受けられるか? 


俊文君の△4二角が、矢倉の大手門2四の地点を銀と協力してガードしました。


そして、第二段階の駒組へと進む。


 

速攻は無理と判断した先手は、自陣の整備に入りました。


王様を金銀の中に入れる蟹囲いにして、▲3六歩として桂馬が、ジャンプできるようにしました。


対する後手は、ひたすら囲います。


気持ちは分かるが違和感あり、銀が一人ぼっちで可哀そう。


矢倉の駒組は、金⇒銀や銀⇒金と金銀を交互に動かすのが、良い手になる場合が多い。


そこは、今後の課題にしましょう。



棒銀のファーストストライクを封じられた景斗君は、二次駒組を展開して蟹囲い⇒矢倉囲いと進化させてきました。


指し手の流れが綺麗なので、これから右四間飛車とか居角左美濃急戦とかマスターしたら、矢倉をカモにできそうです。


俊文君は、矢倉の弱点である端から手を付けます。


これで、飛+角+銀+香の攻撃陣が動き出します。


しかし!!!!!



△9五同香が疑問手!


▲9七歩で、攻めが止まってしまった。

  👇 クリック!


△9五同銀!   この一手!


 


この手は、棒銀のABC。


知らないと指せない手でもあるが、だぶん俊文君は知ってたと思う。


では何故?


銀と香の交換で、駒損になるから指さなかったかもしれない。


駒損になっても、相手陣が弱くなり香車を手にして4枚の攻めが続けられる。


この大局観が身に付いてないからかな。(少し薄口醤油)


まま、今後のテーマ発見だから宝石ゲットかも。



最善は逃したものの、4枚で攻めてるので手は続いている。


「堅い・攻めている・切れない」


攻める側は、多少ミスしても致命傷にならないが、守る側は一手のミスで奈落の底に突き落とされる。


△9九銀!


取る手?逃げる手 ? 


逃げるとしたら上の▲7七玉か下の▲7九玉か?

後日になって観てるのは静止画像で、実戦は動いているから動体視力で、ここまで連戦して疲れもあります。


運悪く、▲7九玉を選んでしまった。


これも全力で指した証です。


その後、少しもたつくも大量な駒得で、俊文君が勝利しました。


景斗君は、まだ1年生なのかな? 今後の成長が楽しみです。


「序盤・中盤・終盤」 それぞれに課題が残った俊文君は、宝の山にたどり着いたのかもです。 








リュウジさんのYouTubeを参考にしながら、簡単料理を作ってます。




味の素と麺つゆがあれば、何も怖くない説。






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