鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

フレイナ姫と巡る王都ケンゲリックハヴン!?

こ、これは!? ここにきて、どんどん前に出てきたフレイナ姫ですね。本ブログの連載小説『アルフェリオン』、次なるミルファーン編では、フレイナ王女の活躍に注目というところです。この物語の「ヒロイン」の座を巡る争い(?)が、さらに激烈を極めることになりそうです。

特別企画として、そんなフレイナ王女が物語の新章の舞台となるミルファーン王国を案内してくれるツアー、本日よりスタートです。

 

あ、もしかして、あなたがツアーに参加する方? この王都ケンゲリックハヴンは広いから、待ち合わせ場所、探すのが大変だったんじゃないかな。ミルファーン王国へようこそ! 私はフレイナ。今日は、お忍びで城を抜け出して来たんだけど、ツアーの案内役をするようにと鏡海さんからお願いされたんだ。

ケンゲリックハヴンという、この街の名前は、ミルファーン語で「王の港」という意味。その名の通り、大きな港があって、各国から様々な商品が入ってくる。それを取引する市場が、この大通りの近くにあるよ。まずは、そこに行ってみる?

こっちこっち! 見るたびに私の衣装が変わっているのは、気にしないでね(笑)。

着いたよ! 大きなマルクト広場に沢山の露店が連なって、迷路みたいだよね? ファンタジー冒険物では定番の武器屋もたくさんあるよ。そういえば、この前に私が注文しておいた鎧があるんだ。完成してるかな。

 
どうかな。似合ってる?


この都には、旧世界の時代に栄えたナパーニア人の子孫も多く住んでいる。市場の中でも、彼らのゾーンでは新鮮な魚介類や精緻な工芸品などが手に入るよ。

市場では、またあとで、ゆっくりお買い物を楽しんでね。次は、港の方に行こうかな。

 


いきなりだけど……笑ったらダメだよ。私は、実は「勇者」の生まれ変わりなんだ。あ、笑ったな!? 確証は、この胸の中の熱き想いにある。って、私ひとりが勝手に信じているだけなんだけど。でも、伝説の勇者のように強くなって、王国や民の力になりたいんだ。帝国軍なんかに負けないように。

ここ、近道なんだ。いつもお城を抜け出してウロウロしているから、よく知ってる。

港に着いたよ。今日は大きな船は少なめみたいだけど。


北オーリウム海経由で、王国の東側から荷を運んでくる船は今まで通りだけど、西側のセーティス海からの船は、途中の航路を帝国軍が支配下に置いて以来、以前よりも減る一方だね。

何だか、こういうの……デート?みたいだね。でも、わ、私は、そんな気はないからな(笑)。私は勇者だからな、たとえ自称でも、選ばれし勇者としての使命にこの身も生涯もすべて捧げると誓ったから……。
まぁ、それはそれとして、次は海岸に行ってみようか。北の最果て感あふれる、豪快な断崖が見られるよ。

<中略>

着いたよ~。すごいだろ、こういう断崖が続く荒々しい海岸線が、王国北西部のセーティス海沿岸だ。

いかにもファンタジー世界という景観だね(笑)。セーティス海という名前の由来となった、セーティスというのは、イリュシオーネの神々の中で、大洋を統べる女神のことだよ。私もセーティスを信仰している。ちなみに主人公ルキアンは、月と魔法の女神セラスを信仰しているのだったよね。イリュシオーネは多神教の地だから、色々な神様がいるよ。


次回は、セーティス海沿いの断崖を訪れた後、月明かりの下、夜のフィヨルドを巡るツアーにも招待するよ。

 ◇

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします!!

ではまた。

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