鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

「繰士の誓い」編の各話のタイトル画像をAIにお願いしてみた・中編

おぉ、今回のトップの画像は、ロスクルス隊長!! アニメのひとコマのようではないですか。本ブログの連載小説『アルフェリオン』各話のタイトル画像をAIのオボロさん(*)に生成してもらう企画、今日もやって参りました。

(*)オボロさんとは「Editorial Oboro」(GPTsの機能を通じて小説広報支援用にカスタマイズされたChatGPT)のことです。多彩な機能のひとつとして、小説を読んでその内容を画像化することができます。

 

「繰士の誓い」編の続き、まずは第38話「微笑と非情(前編)」からです。「繰士の誓い」編の画像化は前編・後編の二部構成になるはずでしたが、画像が予想外に豊作だったため、三部構成にしたいと思います。ということで今回は「中編」です。

オボロさんが生成したタイトル画像は、これです。いきなりファルマス様!(笑) まぁ、第38話と39話は、ファルマスが悪い意味で大活躍しますからね。「微笑と非情」というタイトルも、まさに彼のことを指しているわけですし。

ただ、この回には多彩なキャラにスポットライトが当たります。誰が主人公だか分からなくなるような……。ルキアン(主人公)とエレオノーア(ヒロイン)が普通に目立つ最近の『アルフェリオン』とは違って、特にこのあたりのお話では、群像劇的な色合いが強いです。

 

ファルマス様には、いったん引っ込んでもらって、まずはルヴィーナさんから。

レグナ騎士団のヨシュアン団長を不治の病から救うため、新たな神聖魔法を完成させようとする癒し手ルヴィーナ。彼女の研究室の雰囲気は見事に描かれていますし、外見的な特徴も設定通りなのですが、年齢設定がかなりズレて幼くなってしまいましたね。オボロさんに再生成してもらいましょう。

今度は、年齢的にもかなり落ち着きましたか。しかし髪型が……。


これはなかなか良いですね。ルヴィーナは、シャリオさんが神殿で修業をしていた頃の後輩・ルームメイトで、シャリオさんのことを今でも「お姉様」と呼んで敬愛しています。世間の目からみたら、ならず者や不良の集まりのようなエクター・ギルド、同じく世間的には海賊船まがいのギルドの飛空艦(クレドール)、そんな環境にシャリオが船医兼神官として好んで身を置いているため、ルヴィーナはいつも心配で仕方がないようです。

レグナ騎士団およびその周辺の関係者として、続いてリーンです。


よく見ると耳が尖っていますね。めがねエルフ? なかなか良いところを突いてきます。そうです。この物語にはたしかに「エルフ」が出てきます。ただし、『アルフェリオン』の世界のエルフというのは、旧世界の時代に惑星エルトランド(=現・イリュシオーネ)に渡ってきた宇宙人(イルファー)の、子孫ですから(笑)。ということは……リーンも「宇宙人」なのですね!

レグナ騎士団の射手、エルフだけあって弓に関しては天才的な腕前を発揮します。ただ、それ以外は……。

弓以外のことは全然ダメの、天然ドジっ子です。そんな彼女の雰囲気をオボロさんが見事に画像化してくれました。俊敏で器用なイメージのあるエルフなのに、どんくさいって……そこがまた可愛いのですが(笑)。そんなネタキャラっぽいリーンでしたが、何とファルマス様の陰謀により、ある重大な罪をきせられて現在は拘禁されています。ファルマス、やはり許せません(!)。

こ、これは? リーンが子供になってしまいました!(笑)。ルヴィーナさんの研究室をジェイド副団長とリーンが警備のための巡回に訪れた場面ですね。リーンの髪の色が、ルヴィーナさんに引っ張られて彼女と同じ色になってしまったこともあって、何だか母と子のよう、いや、家族写真のようです。

別ヴァージョンのリーン。こちらはシリアスな感じです。

 


これも別ヴァージョン。なかなか雰囲気のある絵柄ですが、ただ、髪型が……。

そして、パラス騎士団副団長にして「天才」と呼ばれるファルマス様と、レグナ騎士団長で王国随一の剣豪ヨシュアン、二人の対決です。

二人ともそれぞれ男前ですが、ヨシュアンの髪の色は、金ではなく、こげ茶あるいは黒に近い茶色のイメージです。ファルマス様は、この容貌で設定的にはほぼ合っているのですが、ただ表情は、もっと不気味にニコニコしている感じですね。


これもファルマスとヨシュアン。


戦いが始まります。


この画像のヨシュアンが、最も本人のイメージに近いです。でも、他方のファルマス様の絵が……(笑)。

「天才」対「剣豪」の対決の行方は? 次回、第39話を素材として画像を生成します。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました!
ではまた。

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『アルフェリオン』画像集・更新予定です!

連載小説『アルフェリオン』「繰士の誓い」編のAI画像集・後編、本日深夜に更新の予定です。
ちなみにこの三人、誰なのか分かるでしょうか?

鏡海

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「繰士の誓い」編の各話のタイトル画像をAIにお願いしてみた・前編

本ブログの連載小説『アルフェリオン』各話のタイトル画像を生成AIに創ってもらう企画、継続中です。今回も「Editorial Oboro」(GPTsの機能を通じて小説広報支援用にカスタマイズされたChatGPT。以下、オボロさん)に、小説の本文を読み込んで画像化を行う作業をお願いしています。小説自体も更新できるとよいのですが、ここのところ現実世界の仕事が慌ただしく、腰を落ち着けて執筆する気分になかなかなれません(汗)。
 
冒頭の画像は、オボロさんに『アルフェリオン』第36話から生成してもらったものです。真ん中にいるのが、主人公ルキアンです。ちなみに右上のロゴは、当該の画像がAIで生成されていることを表明するためのものです。ChatGPTさんに作ってもらいました。色々と思うところがあって、私が導着したAI画像のうち、本ブログ以外の場所でも他者の目にふれる機会のあるものには、当面は実験的に、面倒くさくない範囲で(おい)張り付けてみようと考えております。万が一、ご希望の方がおられましたら、下記のロゴをご自由に持っていっていただき、あとは自己責任で使ってくださって構いません。
 
【フルヴァージョン】
 
 
【簡略ヴァージョン】
 
話を戻しまして、今回は、『アルフェリオン』の「繰士の誓い」編の各話(第36~39話)からの画像生成です。内容的にみて、主人公のルキアン自身や他の御子たちの行動は比較的地味でありますが、各方面で今後に向けた布石が着々と進んでいくような重要な部分に当たるかと思います。そんな中で、ファルマス様だけが悪役ぶりを発揮して(笑)暗躍しています。
 
まずは第36話「繰士の誓い」から。オボロさんがタイトル案として生成したのは、冒頭の画像です。
 
この絵柄も、なかなかに趣が深いです。
 
再度、生成をお願いすると……。
 
実に味のある魅力的な画像なのですが、第36話のタイトル用としては、画像の中身と実際の小説の内容との間に、つながりが必ずしも十分には見出せません。
 
 
そこで、登場するキャラクターたちにもっと光を当てて、画像を再生成してもらいましょう。
 
実は、シェフィーアさん、シャリオさん、カルダイン艦長を描いてほしいとオボロさんにリクエストしたのですが、まず真ん中にいるのがシャリオさんなのでしょう。「繰士の誓い」という表題の元にもなった、ルキアンが繰士すなわちエクター(平たくいえば、他の作品でいうところのロボットのパイロット)になるための誓いの式典、シャリオさんの見せ場でした。そんなシャリオさんですが、画像の方は、惜しいことに黒髪ではなく銀髪になってしまいました。瞳も本来は青色ではないですね。それらの点以外は素敵に画像化されました。
 
右側はカルダイン艦長、なぜ魔道士風の姿になってしまったのかは謎です。そして左側のキャラは、槍も持っていますし、シェフィーアさん……のはずです。が、随分と中性的な雰囲気になりました。シャリオさんと同じく、シェフィーアさんも何故か銀髪に。かつ、髪の長さもショートに(エレオノーア化現象? 笑)。元々、金髪で髪の長いキャラのはずですが。
 
第36話では、それまではアルマ・ヴィオに乗っていて姿の分からなかったシェフィーアさんが降りてきて、ルキアンと初めて直接に対面することになります。あのときのルキアンとのやり取りは、とてもシェフィーアさんらしいものでした。そこで彼女に焦点を絞った画像化をオボロさんにお願いすると……。
 
少し(かなり?)年齢が若返っている点と、髪が銀髪である点はともかく、それ以外のところでは、髪型や衣装など、全体としてシェフィーアさんの設定にわりと合っています。シェフィーアさん、同じく銀色の髪の女性と仲睦まじくしていますが、彼女はレイシアですね。今度はレイシアの銀髪に引っ張られて、シェフィーアさんまで銀髪になって生成されてしまったのでしょう。もしもシェフィーアが銀髪になったら、ニヤニヤしながらレイシアに見せにいきそうで、それを見たレイシアが嫌そうな顔をして皮肉を言いつつも実は内心、お揃いになって喜んでいるという、そんな場面が目に浮かびそうです。
 
いよいよ、ルキアンとシェフィーアさんの出会いの場面。
 
 
え? シェフィーアさん、何をヒロインみたいな、姫騎士みたいな姿で、ねこかぶってるんですか?(笑)いや、実際、一応は「元」姫ですし、「自称」ヒロインではあるのですが。
 
 
 
まぁ、このへんが妥当なところでしょう。彼女の設定との見た目の整合性も、かなり完璧です。
 
 
「北方の雄」ミルファーン王国の誇る特務機装騎士団「灰の旅団」第一席の機装騎士、イリュシオーネ大陸全体でも屈指のエクターである「鏡のシェフィーア」。その威厳を感じさせる画像です。小説本編の外、つまり本ブログの特集記事の中においては、ネタキャラのおねえさん(笑)のような役割を演じがちな彼女も、本来はこういう人です。元々は、王家の血筋、いや、はっきり言えば「王女」だったのですが、常軌を逸した振る舞いの数々ゆえに国王から絶縁され、王位継承権も放棄させられて、ただしその武勇ゆえに「灰の旅団」団長の養女とされた困った人です。
 
以下、二人の出会い、番外編です。
 
キャラの放つ印象という面に限っていえば、今回掲載した絵の中でも、かなりシェフィーアさんらしい姿で描かれています。しかし、背景が謎ですね。
 
 
こちらの画像でも、シェフィーアさんの服装・容貌が設定に忠実な仕上がりです。神々しさすら感じられる彼女の姿は、ワルキューレを彷彿とさせるか、あるいはどこかの国の戦女神のようです。残念なことに、対するルキアンの方が幼く描かれ過ぎていますね(苦笑)。
 
 
続いては「繰士の誓い」の儀式において、シャリオさんが神官としてルキアンを叙任した場面です。それにしても、シャリオさんとシェフィーアさんが両方活躍するとは、第36話、なんと豪華な回なのでしょう。誰得? もちろん、まずは作者自身が一番喜んでいますね(笑)。
 
素晴らしい! シャリオさんもルキアンも、いずれの姿も私の中のイメージに近いです。背後中央で見守る人物は、その容貌からみて、おそらくカルダイン艦長……でしょうか。
 
これは別ヴァージョン。シャリオさんの雰囲気がちょっと違いますね。
 
 
 
続いては第37話「贖えぬもの」から。
ルキアンを助け、導く周囲の大人たち。今度は男性陣から、ランディです。正しくは、ランドリューク・グラフィオ・ディ・マッシア。飛空艦クレドールの居候にして、王国有数の貴族の放蕩息子、酒飲みの文筆家であるという、あの人です(ちなみにクレヴィス副長の親友でもある)。
 
クレドール上層部のガラス張りの回廊あるいは望楼にて。印象的な場面ですが。この画像は、明らかに、ワルそうな大人が、無垢な少年を良くない道に誘っているような感じが(苦笑)。ルキアンの見た目が実物よりも幼すぎました。次の画像の方が妥当かと。
 
 
「このイリュシオーネが、今日の空みたいに穏やかな、《優しい人が優しいままで笑っていられる世界》になってほしいと僕は願っています。僕が繰士になったのも、その願いのためです。自分自身、何かできないかと、僕なりに悩んで考えたんです。《完全に正しい選択肢》や、何の《犠牲》も伴わない理想や未来なんて存在しないと……分かってるんです。それでも、出来る限り悪くない、今の自分に考えられる範囲での最善の《答え》を選び取ってゆくことが、この世に生きる者の背負った《責任》なんだって、頭では分かってるんです。だけど……。覚悟したはずなのに。でも、自分の選択の結果として生まれる《犠牲》の重さに、僕は耐えられるのかなって……」(ルキアン)
 

「そういえば、君は人間だよねぇ、ルキアン君?」(ランディ)
「えっ? それは、はい……」
「真面目すぎるヤツはこれだから困る。お前さんも、そう、クレヴィスもだ。他人の《犠牲》を償う? 一人の人間の命や人生……そんな途方もないものを償えるとしたら、君は一体何なんだ。神なのか? まぁ、人間ってのは、つくづく矛盾に満ちてる。《人の命は世界よりも重い》と語ったのと同じ口から、今度は、その《世界よりも重い》はずのものに対する償いを、ちっぽけな人間である自分ひとりで果たすことができるかのように、言い出すんだからねぇ」
「そ、それは……」
「ましてや、何人、何十、何百もの人の犠牲を、たった一人が、あるいは何人かかっても、背負えたり償えたりするわけなんてないんだよ……我々、人間ごときに。だから《神》とかそういったものが、必要なんだろうさ」
 
交戦中の艦内の隅で、昼間から酒浸りのランディ。ただ、彼のお気楽な言葉が、この時のルキアンにとっては有り難いものだったのです。
 
 
第36話では、様々な重要キャラがルキアンと一対一で語り合います。同じく飛空艦上層部の望楼にて、夕暮れの時、今度は飛空艦クレドールの「柱の人」こと、何故か男性の名を名乗る電波系美少女、エルヴィン・メルファウス嬢です。
 
 
 
何だか、いい雰囲気なのです(笑)。しかし実際には、エルヴィンの意味深でちょっと不気味な言動に、ルキアンが引いている状況……。
 
 
思えば、当初想定していたよりも見どころの多かった「繰士の誓い」編。以上、今回はまず前半の2話分についてオボロさんに画像を生成してもらいました。次回は後編です。お楽しみに。
 
本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。いつも感謝です。
ではまた!
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ChatGPTが本気でタイトル画像を生成してくれた件・後編

こ、これは……!! 連載小説『アルフェリオン』第35話から生成された画像たちですね。主人公ルキアンが超覚醒する第35話に関して、前回の記事からの続きです。『アルフェリオン』各話のタイトル画像を生成AIに創ってもらう企画、今回も、本ブログが独自にカスタマイズしたGPTsである「Editorial Oboro」(以下、オボロさん)にお願いしています。

 

第35話で延々と鬱回想を繰り返して自分を卑下するルキアンに、当時はまだ一人のモブキャラ「シェリル」(偽名)にすぎなかったシェフィーアさんの声は届くのか!?

 ――でも僕だって、それなりに頑張ってる、はずでしょ?
 何故か、幼い頃からこれまでの記憶が鮮やかに浮かび上がる。過ぎ去った経験は憎々しいほどに明確なかたちをとり、ルキアンの辿ってきた仄暗い心の旅路が、残骸の山のように次々と重なって現れる。

 《どうせ》、どうせ僕は。僕なんか……。
 思っても、願っても、そんなの何の力にもならない。
 《やっぱり》、また駄目だった。

 ――そんなに駄目だというのなら、やめてしまえばよかろう?
 ルキアンの心が微かに反応した。彼の意識を現実の世界に引き戻そうと、シェリルは続ける。
 ――君はあきらめたくなかったのだろう? 現実がどうあろうと、せめて想いの中だけでも……。それが無意味な空想だとは、むなしい妄想だとは、認めたくなかった。なぜならその想いの世界だけが、君のたったひとつの自由の場であり、君の帰れる、君が安らいでいられるところだったから。だからどうしても失えなかったのだろう?

 ――そう。この世でただひとつ、君の帰れる場所であった空想の世界。たとえそこが美しい光の園ではなく、どれほど暗い影につつまれていたとしても、虚ろな夢の庭であったとしても……その中で羽ばたく想いの翼は、唯一、君が手にした自由への大切な鍵だったのだろう?
 ――空想の世界。自由への鍵。この世界で僕がたったひとつ手にしたもの……。
 うわごとのように答えたルキアンに対し、シェリルは力強く断定的に言った。

 人にはみんな、見えない翼がある。
 夢や空想という名の、どこまでも飛べる羽根がある。
 それこそがパンタシアの力。
 現実への絶望が深いほど、あるいは現実が理想を失って著しく歪んでいるときほど、内なる幻想の翼は、いっそう大きく羽ばたこうとする。まずは君自身が認めることだ、己にその翼があることを。

 ――僕の、つばさ……。そ、そうだった!
 正気に返ったルキアンに向け、待っていたかのように彼女は叫ぶ。
 ――現実と夢想の狭間で、君の涙は無駄に流れ続けてきたのか? 《拓きたい未来》を夢見ているのなら、ここで《想いの力》を私に見せてみよ、ルキアン・ディ・シーマー、いまだ咲かぬ銀のいばら!!

 

弱々しい、かすれた声で、幼いルキアンはつぶやく。
 ――おうちに帰りたいよぅ……。
 いつの間にか、黒い衣装に身を包んだ女が彼の前に立っている。腰まで届く長い髪も同じく闇の色、彼女の背中には漆黒の翼があった。
 ――私と一緒に、本当の家に帰りましょうね。
 翼をもった黒衣の女は、そっと手をさしのべる。
 みじめな幼子は不意に顔を上げ、何かに気づいたかのように周囲を見回した。しかし、誰もいないことを知ると、再びうつむいてすすり泣き始める。
 黒衣の女は血の気のない真白い手を伸ばし、彼の頭をなでた。だが彼女の手はルキアンの身体を通り抜ける。指先は、むなしく宙をつかむ。
 ――もう泣かないで。私の大切な……。
 ルキアンの額に、彼女は届かない口づけをした。ガラス玉のような瞳に感情の光を見て取ることはできなかったが、その背中には一抹の寂しさが漂っているようにもみえる。黒き闇の天使は翼を開き、いずこへともなく消え去った。



 ――リューヌ。あの頃からずっと見守ってくれていたんだ……。
 心象の世界の中に立つルキアンが、瑠璃色のフロックをまとった現在の彼の姿に変わる。いま再び、恭しく差し出された白い手を、ルキアンはしっかりと握りしめた。
 ――すべては御心のままに。《我が主(マスター)》よ。
 闇を司るパラディーヴァは、厳かにひざまずく。

ルキアンの決意に、アルフェリオン、ゼフィロス・モードが目覚める。


(画像はイメージです)


(これもオボロさんが生成したイメージです)

 

「闇」チームのルキアンとリューヌの活躍、いかがだったでしょうか。この勢いで、エレオノーアとルキアンの画像も生成してしまいました(笑)!


二人にそれぞれひとつずつの闇の翼がある、まさに二人で一人の「闇の御子」を象徴するような画像、いい感じです。こちらは生成AIのHolaraさんの力も借りています。

 


闇チームの縦型PR画像を思わず作ってしまいました!!

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。よい週末をお過ごしください。
ではまた。

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ChatGPTが本気でタイトル画像を生成してくれた件・前編

こ、これは……。生成AIは、使用者の意図をここまで汲み取って画像を生成してくれるようになったのですね。何だか感慨深いです。本ブログの連載小説『アルフェリオン』の主人公ルキアンと、その守護者リューヌ。彼らを描きつつ、この物語の「感傷系ダークファンタジー」という一面を印象的に表現してくれています。ChatGPTさん、さすがです。

さて現在、『アルフェリオン』の小説本編の内容から各話のタイトル画像を生成AIに創ってもらうという企画を進めております。本日は、第32~35話「ルキアン覚醒」編が対象です。画像化担当の生成AIは、本ブログが独自にカスタマイズしたGPTsである「Editorial Oboro」(以下、オボロさん)です。

まずは第32話「光、はかなく」より。

『アルフェリオン』という作品は、オボロさんの中では、この手の硬派なSF戦争ドラマのイメージでとらえられているようです。この間もオボロさんは、『アルフェリオン』の各話について、こんな感じのタイトル画像を生成してくることが多いですね。実際の設定とはかなり違うわけですが……。

 

続いて第33話「星々の胎動」から。

ここでいう「星々」とは、御子たちや「見た目上の主人公」ことアレス君たち、あるいは本当の主人公(笑)ルキアンのことであり、「胎動」とは、彼らがそれぞれの進む道に応じた動きを始めることです。『アルフェリオン』の群像劇的な部分が前に出ている回だと思います。真ん中にいるのは、外見で言えばアレス君に似ていますが、炎を手にしているところから、もしかするとグレイルを描こうとしたのかもしれません。

同じく第33話の内容に違う角度から光を当ててみると、こんなタイトル画像案が生成されてきました。

これは、第33話から登場する「鍵の守人」に属する人々を主題とした画像にするよう、オボロさんに指示した結果です。左下の女性二人は、多分、ネペント家の娘であるシディアとエイナを描こうとしたものでしょうか。外見的には全然違いますが。真ん中にいる銀髪の中性的な魔法使いのような人物は、おそらくウーシオンですね。ウーシオンは美形の狂気じみた魔道士(男性)という設定なのですが、あの変人魔道士とは違って、何だかまともな人であるような雰囲気です。

これも第33話です。

実はこの画像のようなイメージが『アルフェリオン』の世界観に近いです。大雑把なところでいえば、18世紀の終わり頃から19世紀前半くらいのヨーロッパをモデルにしたような世界を舞台にしています。そのため、いわゆる「剣と魔法のファンタジー」の設定に典型的にあるような(中世っぽい)世界とは少し違いますし、あるいはオボロさんが時々描くような、もう少し高度な機械文明っぽいSF戦争ファンタジーの世界とも違います。

 

そして第34話「戦慄、黒き疾風」です。このタイトル通り、「黒き疾風」つまり超高速を誇る旧世界の陸戦型アルマ・ヴィオ「レプトリア」をナッソス家が投入し、その恐るべき実力にギルドのエクターたちも翻弄され、歯が立たないというお話です。

見事すぎますね。オボロさんが私の頭の中をのぞいたのか(笑)と思うほど、レプトリアのイメージ通りです。まぁ、小説本文に書かれている内容を、ChatGPTがそれだけ的確に読み取り、忠実に画像化することができるようになったということなのでしょう。

 

最後に、いよいよ、『アルフェリオン』各話の中でも今のところ最高傑作だという話もある(?)、第35話「パンタシア」です。

昨日も紹介した画像ですね。主人公ルキアンが覚醒し、ゼフィロス・モードに変化したアルフェリオンでレプトリアを倒すという回です。何気に、シェフィーアさんも、ルキアンの導師的な立場で活躍します(笑)。


凛々しいルキアンと、迫力あるレプトリア。

あれ? エレオノーアさん、何してはるんですか?(笑) 初登場は、ずっと先の第53話ですよね……。ルキアンの右後ろにエレオノーアっぽい人物がいます。まさかエレオノーアが混じっていたわけではないので、誰でしょう? 実はこれ、何度か生成してみてわかったのですが、どうやらシェフィーアさんのようです。この回ではまだシェフィーアさんの外見が描写されていないのですが(アルマ・ヴィオに搭乗していたため)、その状態でシェフィーアさんの姿をオボロさんが想像したものらしいのですね。それが、なぜかエレオノーアに似た銀髪の少女になるという……。推測ですが、オボロさんは、「自らを必死に立ち上がらせようとするルキアン自身を、他者の女性として投影した姿」としてシェフィーアさんを描こうとしたのではないかと思うのです。そうしたところ、ルキアンを女性にしたような、銀髪で青い目の少女(ただし眼鏡はかけていない)になったのではないかと。

ルキアンとエレオノーアの外見的特徴が似ている、兄妹のようだとされているのは、実は彼らが二人で一人という存在であるから(「闇の御子」の執行体とアーカイブというのは、設定的に、もともとそういうものですが。二人で一人なのです)、もっと言えば、エレオノーアはヒロインではあれ、彼女はルキアン自身の写し鏡でもあり、もう一人のルキアン自身であるという位置づけを暗に与えられたキャラクターだからです。ルキアンを溺愛するエレオノーアの姿は、ルキアンの屈折した自己愛を暗に他者の姿で表現した姿なのかもしれません。

そういう意味でのルキアンとエレオノーアの共鳴し合う姿に、互いに深く共感しあうルキアンとシェフィーアさんの姿が重なったという具合かもしれません。シェフィーアさんが聞いたら大喜びです(笑)。

これも第35話をもとにオボロさんに生成してもらった画像。ここにも、エレオノーアっぽいシェフィーアさんがいますね(笑)。

 

シェフィーアさんの件はともかく、ここからオボロさん(ChatGPTとDALL-E3さん)が本気を出します。
ルキアンが延々と鬱回想をして、そこからシェフィーアさんに励まされ、リューヌと自身の絆を強く受け止めて、超覚醒する一連の流れを画像化です。

「僕は、要らない人間……」

『アルフェリオン』という作品で表現したかった雰囲気、そのものじゃないですか。


「自身の中の闇を恐れないで。闇と向き合い、私を見つけて」

と、盛り上がる中で……続きは次回(えぇぇぇ!?)
ご期待ください。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。
いつもご愛読くださる読者様方に感謝です!

ではまた。

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「ミトーニア攻防編(2)」の各話を画像1枚で表現・後編

連載小説『アルフェリオン』各話のタイトル画像を生成AIと共に導着する企画、前回のところで第31話分まで進んでおります。上掲の画像は、タイトル画像とは異なりますが、同じく第31話に関連して「炎」チームの御子のグレイルとパラディーヴァのフラメアを扱ったものです。例によって、小説のテキストから画像を生成するオリジナルのGPTsである「Editorial Oboro」(以下、オボロさん)を使っています。

二人の間の絆や信頼関係が伝わってくるような、いい感じの絵になりました。これまでとはまた違うクラシックな挿絵風の絵柄ですね。グレイル自身も含め、全体としてはモノトーンにまとめつつ、フラメアだけに色がついているのは、オボロさんの判断です。

同じく第31話関連で、今度は「水」チームの御子イアラとパラディーヴァのアムニスの画像を、オボロさんに生成してもらいました。

イアラの部屋の状況も含め、小説本編の内容がうまく画像化されているのではないでしょうか。さらに、絵柄を変えてもう1枚。


これはこれで独特の雰囲気があります。

この画像はイアラの描写が正確ですね。背後のアムニスが、何やら怪しい人みたいですが(笑)。なぜ、先ほどの絵でもこの絵でも、アムニスが胸やお腹を露出しているのでしょうね。

グレイル&フラメア組とイアラ&アムニス組の画像を使って、こんなのを作ってみました。

この縦型PR画像、なかなか素敵です。

 

ついでに、というと怒られそうですが……「地」の御子アマリアさんの絵も第31話から生成してもらいます。

設定よりかなり若いですね。例の「緑樹の迷宮」の庭園にたたずむアマリアさんです。

すでに第31話時点でそれぞれの御子が出揃っているのですが、彼らが(実体ではなく思念体としてではあれ)一堂に会して力を合わせて戦うのは、もっと先の第55~57話の「五柱星輪陣」三部作になってからが初めてです。あの場面も熱かったですね。

 ◇

以上で「ミトーニア攻防編(1)」および「同(2)」の分が終わりました。次なる機会には、続く「ルキアン覚醒」編(!)の第32~35話のタイトル画像の生成となります。

と、言いつつ、実はすでに何枚か生成済みです。その一部をご紹介。
数時間前に公開した下記の2枚の画像は、いずれも、第35話の内容に即してオボロさんに画像化をお願いしたものです。

オボロさん、いや、オボロさん経由でこの絵を生成してくれたDALL-E3さん、今晩は冴え渡っています。ルキアンやギルドのエクターたちを圧倒した強敵、レプトリア(真ん中の黒い竜のような機体)が印象的です。

ナッソス四人衆のパリスの操るレプトリアと、ルキアンのアルフェリオンが、ミトーニア市にある古代レマリア帝国の円形闘技場跡で激突した場面です。ただ、アルフェリオンの姿が人間の騎士になっていますが(苦笑)。

そして新たに1枚、こちらもオボロさんの力作ですね。変にAIっぽくない手描き風の絵柄も素敵です。


おぉ、ルキアンが、ちゃんと「主人公」している……(笑)。

次回の「ルキアン覚醒」編の画像化をお楽しみに。
本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました!!

ではまた。

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ChatGPTさんの本気?

今晩のChatGPTさん、絶好調です。覚醒したのか?(笑) ちょっと(かなり)驚いています。

――連載小説『アルフェリオン』第35話より画像化

鏡海

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「ミトーニア攻防編(2)」の各話を画像1枚で表現・前編

これは熱い! 連載小説『アルフェリオン』、フラメアに励まされてグレイルが御子の力に目覚めるシーンですね。他の御子とパラディーヴァのペアもそれぞれ素敵ですが、特に「炎」チーム、フラメアとグレイルの二人組は実に良い。青年の方がグレイルで、火の妖精のようなのがフラメアです。

そんな彼らの活躍も含め、『アルフェリオン』の「ミトーニア攻防編(2)」各話(第27~31話)のタイトル画像を、AIさんに、すなわち本ブログのオリジナルのGPTs「Editorial Oboro」(以下、オボロさん)に生成してもらう企画、本日も参ります。

それでは第27話「風のゼフィロス(第一部)」から。

なかなか格好いいのですが……小説の本編とはかなり中身が違う感じで、誰ですか?という謎なキャラが沢山いますね(笑)。オボロさんには、こんなふうに思われたということなのでしょう。登場キャラが多いので、群像劇風のこういったタイトル画像が出て来がちです。ちなみに「風のゼフィロス」は、この小説初の三部構成(27~29話)のスペシャルな話です。アルフェリオンのゼフィロス・モードが初めて登場します。ただ、意外に地味ですが(のちの第35話、「パンタシア」の回にゼフィロス・モードがまさに爆発的な力を発揮する場面が、やはり見所です)。

 

続いて第28話「風のゼフィロス(第二部)」から。

魔法の剣を振るう銀の騎士!? いや、実はこれ、アルフェリオンがステリア・ソードを振るって強敵レプトリア2体と戦う場面を画像化したものだと思います。アルフェリオンがロボットではなく人間として描かれ、高出力のビームの刃であるステリア・ソードが、実体のある剣として表現されたのですね。オボロさんの解釈、面白いです。銀の天使アルフェリオンが、銀の甲冑をまとった銀髪の騎士に擬人化されているのは、なかなか素敵です。

 

そして三部作の最後を締めくくる第29話「風のゼフィロス(第三部)」!

予想外に静かな雰囲気の画像でしたが、これはこれで味わい深い。黒いローブにフードを深くかぶっているのは、イアラでしょうね。その奥にいるのが、たぶんアマリアさんです。右下手前は、髪の色が違って眼鏡もかけていませんが、おそらくルキアンでしょう。この回、水の御子イアラと地の御子アマリアが登場して、さらに盛り上がってきます。おかげで主人公ルキアンの久々の出番が、いささか霞んで……。

 

ゼフィロス三部作に続いては、第30話「王宮の陰謀」。

おぉ、なんかカッコいいファンタジーですな!(笑) 真ん中の女性は、ルヴィーナさん(本当は水色の髪ですが)。シャリオさんの妹分みたいな人で、レミア王女(たぶん画面左端の人?)の教育係です。その右隣の眼帯と髭の人は、王国一の剣豪ヨシュアン・ディ・ブラントシュトーム。名前からして英雄然としています。ルヴィーナの左隣は、なんだか妙ないでたちになってしまいましたが、ジェローム内大臣で間違いないでしょう。彼らは王宮の反メリギオス太師派です。しかし、彼らにかつがれるフリート王子(右端の、若干なよっとした感じの若者)が、どうも頼りになりません。こんな時代に、王家に生まれてさえいなければ、優しくて穏やかで芸術に天賦の才をもつ、それはそれで素晴らしい人なのですが……。彼らは、この後、次第にメリギオスとパラス騎士団の陰謀に追い詰められていきます。そんな王宮の陰謀に後々からんでくるのは、我らが主人公ルキアンではなく、「見た目上の主人公」ことアレス君(苦笑)。ちなみに、手前にいるのが(実物と全然違う姿であるにせよ)アレスとイリスでしょうね。


そして第31話「御子」! もう、タイトルからして間違いないという感じです。御子ですよ。ただ、主人公でしかも自身も御子であるルキアンが、そんな盛り上がる回なのに空気と化しているのは……まぁ、お約束ですか(笑)。

え? えぇぇぇぇ!? そんな第31話のタイトル、オボロさんが生成したのは、この意味不明な画像ですか(苦笑)。
そこで、御子のグレイルにスポットライトを当てて、画像を再生成してもらいましょう。


炎チーム、参上! グレイルとフラメアです。フラメアが炎の妖精のよう。

この勢いで、グレイル&フラメアをさらにオボロさんに描いてもらいましょう。

良いではないですか! さらに……って、各話タイトル画像を作るという企画の趣旨が、変わってきていますね(笑)。


フラメアに説教されるグレイル。いつものことですね。

グレイル、御子になったら本気出す!(笑)

いったれー、グレイル!!


激熱です。感傷と熱き血の幻想小説ですから。

ということで、今回はここまで。次回の後編をお楽しみに……。え? もう「ミトーニア攻防編(2)」の最後の31話まできたのに、後編? そうなんです。今度も31話から、フラメア&グレイルの続きと、「水」チームのイアラ&アムニスの画像を中心に。「地」チームのアマリアさんも出てくるかも。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。
春の汗ばむ陽気を通り越して、早くも蒸し暑くすらある今日この頃ですが、季節の変わり目、何とぞ御自愛ください。

ではまた!

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「ミトーニア攻防編(1)」の各話を画像1枚で表現・後編

本ブログの連載小説『アルフェリオン』の各話のタイトル画像をAIさんに生成してもらう企画、継続中です。今回は、「ミトーニア攻防編(1)」の後半、第24~26話分です。小説の内容が的確に反映されている部分と、AIの独自の解釈によりむしろ内容とは全然違う絵に仕上がっている部分(笑)の両方をご覧ください。

小説を読んで画像を生成する作業は、今回もGPTsのEditorial Oboro(以下、オボロさん)にお願いしています。

では、第24話「漆黒の翼・リューヌ」をタイトル画像化です。

実は、冒頭にあった画像がそれですね。天使の力を得た少年が暴徒を相手に大立ち回りを演じている場面のようです、が……小説本編とは大きく異なったものになっています。第24話をChatGPTにそのまま要約させたり画像化させたりしようとすると、NGが出ます。ChatGPTの出力結果にX指定とかR指定とかのレーティング対応は無いので、素のままで表現するのは好ましくないのでしょう。こういうとき、今までは生成をあきらめていたのですが、あれこれ工夫してみた結果、好ましくない場面だけを飛ばして、あるいは扱える範囲内で扱って対応してもらうことは、プロンプトの表現により可能だと分かりました(いわゆる「脱獄」のように、好ましくない内容を裏技でそのまま表現させるのとは違います)。いや、物語の中で起こっていること自体は凄まじいにせよ、実際の字面上の表現としては、なるべく間接的・抽象的に書くよう努めたのですが。

ただ、「扱える範囲で扱ってね」的なかたちでChatGPTさんに画像化をお願いする場合、元の内容とは相当に違ったものに置き換えられてしまうことがあります。上記の画像もそうです。この画像だと、ルキアン(しかも眼鏡をかけていない)が天使であるような描き方になっています。でも実際には、「闇の天使」のような姿を取ったリューヌがならず者たちを無慈悲に……という場面なので、ルキアンが怒りのあまりリューヌを呼び出してしまったという点を強調して描き直すよう、オボロさんに改めて指示した結果が以下の画像です。

これでは堕天使ではなくて死神ですね。いや、まさにあのときのリューヌの振る舞いは、死神そのものでしたが。第1話からずっと「謎の声」であるとか謎の「黒衣の女」であるとか、そういった表現のもとでルキアンに影のごとく付きまとっていた何かの正体が、ついに第24話で明かされる、衝撃の事実!という展開でした。

もう少しリューヌの姿に近づけて生成し直してもらうと、こんな感じになりました。

ルキアンの怒りと悲しみが爆発し、「いにしえの契約」が満たされた結果、闇の守護者リューヌが降臨。キャラクターの絵の細部は間違っていますが(たとえばルキアンは銀髪で、リューヌは黒髪であるとか)、雰囲気としては合っています。

この第24話でルキアンは、戦いをためらえば大事な人を守れなくなるということを思い知らされます。「戦わない勇気」の代償はあまりにも大きかったのです。このときシャノンを守れなかったことが、ルキアンにとってはずっとトラウマになり続けるのでした……。ルキアンが自らの意思で人の命を奪うことを肯定するまで、リューヌは彼を助けませんでした。「今日の日のこと、深く心に刻まれよ」と。

なお、のちに、このときのシャノンと同じような事態にエレオノーアがおかれたとき、今度こそは何が何でも彼女を守ると覚悟したルキアンでしたが、そんな彼自身の失態により、(逆にルキアンを守ってさえいた)エレオノーアが窮地に陥ってしまいます。あの時のルキアンの気持ちを思うと、想像を絶するところがあります。そして、ルキアンが守ってくれるどころか、逆に彼に脚を引っ張られて大ピンチになっても、それでも彼をまったく責めずに慕うエレオノーアの懐の深さは……。

 

続いては第25話「赤き焔、そして蒼き光」です。

何だか既視感のある謎のSF戦争アニメみたいになってしまいましたが……。断片的なインプットから、「それっぽい」雰囲気を、よく分からないうちにふわっとまとめてしまうAIの能力って、すごいものがあると思います(苦笑)。わけわからないけど、画像自体をみれば、こういう話があったら読んでみたいかもと、想像をかきたてられます。


ちなみに、この第25話は、先ほどの一件を経てルキアンが戦う覚悟を決めながらも、それでも憎しみや怒りに心を奪われてはいけないことを強く思う――そんな彼の姿勢がアルフェリオンにも伝わるような内容でした。その点をもっと強調して、オボロさんに画像を描き直してもらいました。

アルフェリオンと向き合うルキアン。ありがちですが(苦笑)、劇的な表現ですね。

 

そして個人的にはかなり気に入っている第26話「孤軍」。このあたりから、物語上、「御子」たちに光が当たり始めます。まずはカリオスです。

主人公と彼の乗る機体? いいえ、オボロさんとしては、カリオスとキマイロスを描いたつもりのようです。キマイロスは汎用型(人型)のアルマ・ヴィオではなく魔獣型のアルマ・ヴィオなので、そこを強調して再チャレンジしてもらうと……。

完全なSFあるいは普通のロボット物になってしまいました!(笑) それでもキマイロスの特徴はよく表現できていると思います。

 ◇

以上、「ミトーニア攻防編(1)」の各話タイトルのようなもの……を、オボロさんに生成してもらいました。
次の機会には「ミトーニア攻防編(2)」に入ります。御子のイアラやグレイルが前に出てくる一方、レーイとカセリナの激闘など、注目の内容が盛りだくさんの部分です。

たとえばこんなのとか。


グレイルとフラメア、いい感じの二人組です。次回分では、プロンプトによる絵柄の調整にも凝ってみました。グレイルの覚醒のところ、熱いです。「炎」チームだけに(?)熱く燃えるあの展開を、ここで再び。ご期待ください。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。
応援感謝です!

ではまた。

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「ミトーニア攻防編(1)」の各話を画像1枚で表現・前編

本ブログ「鏡海亭」、おかげさまで更新再開1周年を迎えることができました。ここで気持ちを新たにしながらも、その一方で、お祭り気分に浸ることなく、コツコツと地道に更新を続けていきたいと思います(笑)。

ということで本日は、連載小説『アルフェリオン』各話のタイトル画像をAIさんに生成してもらう企画の続編です。取り上げるのは、第20~26話の「ミト―ニア攻防編(1)」です。生成AIのChatGPTをGPTsによって小説広報支援用にカスタマイズした「Editorial Oboro」(以下、オボロさん)が、今回も『アルフェリオン』の小説本編を読んで、その内容をもとにしてタイトル画像を準備してくれます。

それではさっそく。

 

第20話「戦火の中で」

フルオートでオボロさんに作業をお任せすると、こんな画像が生成されてきました。カッコいい主人公が活躍する欧州近代風の戦記物ファンタジーという様相です。これはこれで見ごたえがありますが、『アルフェリオン』の実際の中身とはかなり違いますね。

そこで一言二言、こちらから指示を出して再生成してもらうと……。ただ、この企画には、物語に対するAIさんの「独自の解釈」や「誤解」等々も含めて楽しむ(苦笑)という意図がありますので、こちらからあまりに細かい指示を出すのは避けています。AIさんに推測や連想の余地が相当あるように。

再生成された画像です。ギルドとナッソス家の飛空艦隊が激突する第20話、多少は実際の内容に近くなったでしょうか。例によって飛空艦は「飛行船」として描かれていますが。この画像のような雰囲気を活かしつつ、ちょっとスチームパンク的な世界設定にして、この手の近代戦記物ファンタジーとして『アルフェリオン』を描く道も、あったかもしれませんね。

 

続いては第21話「ルキアンの決意」です。

ギルドとナッソス家の決戦が始まるも、戦いに身を投じることに疑問を抱きつつ、決断できない主人公ルキアン。そんな中、両軍の激突は熾烈を極める……。そんな様子が反映されている画像です。
これはこれで良いのですが、主人公ルキアンの苦悩という部分にもっとフォーカスした画像にできないかと、こちらから簡単に指示を出してみたところ、オボロさんが生成してきたのは次の画像です。

いや、ルキアンが悩んでいるのはよく分かるのですが……。笑ってはいけないシリアスな展開を前にして、これでは笑ってしまいそうになります。でも、こちらの意図にオボロさんが真面目に対応してくれた点は嬉しいです。多少、やり過ぎだっただけだよね、多少(苦笑)。

 

さらに第22話「ミトーニア包囲(前編)」

おぉ、両勢力の決戦が続いて行く様子が劇的に描かれています。ただ、この回のポイントは、むしろ主人公ルキアン個人の動向です。決意も空しく簡単に敵に撃墜されてしまったルキアンと、彼が現地で出会ったシャノンとその家族、彼らの刹那の幸福な時間とその後の絶望的な結果。そのへんを指示して、オボロさんに再生成を願いました。

ルキアンとシャノンの出会い。二人の容姿の特徴はあまり画像に反映されていませんが、雰囲気はありますね。

 

そして第23話「ミトーニア包囲(後編)」です。

今回のタイトル画像に使わせてもらったのは、この画像です。正統派ファンタジー?
左上の慎ましくも穏やかな食卓の風景が、この後に一転して……という流れをもう少し描いてもらおうと指示したところ、次のような画像が再生成されました。

敵軍の兵であるルキアンを暖かく迎えてくれたシャノンの家族と、孤独だったルキアンがふれた幸せな夕食の集い(実際より家族の人数が多すぎますが)。そこに迫るならず者たち! 何ともストレートな表現です。

そして第24話「漆黒の翼・リューヌ」に続きます。
はい、「続く」というのは……今回は分量の関係で「前編」とさせていただきます、ということです。次回の「後編」をお待ちください。ただ、「お楽しみに」とは言えません。なぜなら第24話は『アルフェリオン』の中でもかなり暴力的な描写を含む回であり、内容的にも陰惨なので……。その経験を経て、ルキアンの考え方、特に戦いに対する彼の姿勢が根本的に揺らがざるを得なかったお話です。

いつも本ブログを訪問くださいまして、ありがとうございます。
今回の更新再開1周年から、さらに2周年を着実に目指す所存です。引き続き、なにとぞよろしくお願いいたします!

ではまた。

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生成AIとともに――この1年間の歩みが新タイトル画像に結実

ブログ「鏡海亭」更新再開・1周年記念として、連載小説『アルフェリオン』の新たなタイトル画像がここに完成です! この1年間にわたる生成AIの進化と鏡海のスキルの向上(?)の成果が、こうして結実しました。色々と拙い部分はあると思われますが、それでも、技術も予算も限られている素人のアマチュアであろうと、この程度のレベルの画像をウェブの連載小説のタイトルとして利用することができるようになりました。生成AIの現状と今後をめぐっては、批判的な見方も含めて様々な意見があろうかと思います。そのうえで、いずれにしても、この1年に創作の世界に生じた変化と、良くも悪くもそこから見えてきた新たな可能性は、とてつもなく大きいです。HolaraさんとChatGPT(DALL-E)さん、本当にありがとう。また何より、読者様方の日々のご声援に感謝です。

自身の小説の精髄を画像として的確に表現できるところまで、AIも私も、何とか手が届いて参りました。「感傷系ダークファンタジー」の「ロボット物」という、おそらく過去の先行作品には類例がほとんど存在しないであろう独自の物語像・世界観を、上掲の新タイトル画像から読み取っていただけるのではないでしょうか。ルキアンとエレオノーア、立派に主人公とヒロインを演じていますね。後ろのリューヌがちょっと怖いですが(苦笑)。アルフェリオン・ノヴィーア(右側)とアルファ・アポリオン(左側)の2体も描かれており、ファンタジー・ロボット小説らしさが表現できているかと思います。

約10年間のブランクを経て、読者様方からのご声援とAIさんたちの支援に助けられ、何とか1年間続けてくることができました。今だから言えますが、実は私自身、ブログを再開してみたもののコンスタントに更新し続けるのは無理ではないかと思っていたのですが……。むしろブログでの創作活動に気持ちを鼓舞されることによって、現実世界の日々を乗り越えてくることができたというところです。この1年で再認識したのですが、ここでの小説も生成画像も、まずは自分自身のために生み出しております(笑)。『アルフェリオン』も「誰得」の小説かといえば、何よりも自分自身のために。子供の頃の「ごっこ遊び」あるいは「砂場遊び」のようなそんなごくごく個人的な創作活動が、もしも他の誰かにとっても楽しんでいただけるものならば、時に少しでも誰かの勇気や元気にもつながるのなら、それはとても嬉しいことです。

いつも鏡海亭にお越しいただき、『アルフェリオン』をご愛読くださいましてありがとうございます。新たに連載が始まった『カイス・ブリッツ』と併せて、今後ともよろしくお願い申し上げます。

さらに1年後の春にも、ここで再び皆様と喜びを分かち合えることを祈っております。

ではまた!

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再開一周年記念企画・エレオノーア画像集(2)

遅れて来たお騒がせヒロイン、エレオノーア。もはや『アルフェリオン』の堂々たるメインヒロインです。本ブログ「鏡海亭」の再開一周年記念企画、エレオノーア嬢の画像集・第二回です。今回も画像生成AIのHolaraさんと、助手の人間(笑)である鏡海がタッグを組んでお送りします! それにしても約1年前、生成AIを使い始めた去年の今頃には、こんなタイトル画像を素人の私のブログで利用できるとは考えもしていませんでした……。

では、エレオノーアさん、どうぞ。

 

「こんにちは、エレオノーアです! おにいさんと一緒に、闇の御子、担当してます」

歌って踊るエレオノーア? エレオノーアの特殊能力は、闇属性の呪歌です。「光と闇の歌い手」ルチアの後継者とされ、魔法と同様の力をもった歌で主人公ルキアンたちを強力にサポートします。


決めポーズ? Holaraさん、身体の動きも見事に表現できるようになってきました。また、このようにキャラの全身を描く場合でも、顔の細部の表現が崩れません。これまた去年の今頃とはえらい違いです。AI、進化してますね。

 

Holaraさんの面目躍如。画像の中でも特にアニメ風のイラストに強く、なおかつ、美(少)女の画像を生成するために生まれてきたAIだそうです(そうなのか? 笑)。

大変元気のよいポーズですが……。「あ、あのですね、何、撮ってるんですか? 変な写真は没収なのです!」

 

撮影(?)のために、こんな素敵な場所も生成してもらいました。

以前は、キャラクターの全身画像に、別に用意した顔の画像を合成して(全身画像の場合、顔の細部が粗くなって使い物にならないことも多かったため)、さらに背景は背景の画像を別に準備しておいて、そこに上記の合成済みのキャラクターの画像を張り付けていました。でも現段階では、背景込みで、すべてまとめてプロンプトでの指示一発で生成OKです。これまた、AIの進化に驚かされます。

何というか、エレオノーアらしい表情です。キャラの性格やその場面での感情まで、プロンプトで細かく制御できます。元気なのか控えめなのか、強気なのかおとなしいのか、大胆なのか恥ずかしがりなのか、揺れ動いていてよく分からないところが彼女っぽいです。それで、美人なんだけど表情がどこかぎこちないんですよね。そんな特徴が顔つきにうまく出ているように思います。

 

スタイル良すぎ、でしょうか……。個人的には、もう少し現実味のあるスタイルの方が、エレオノーアっぽくてかわいいと思いますが。いずれにせよ、Holaraさん、さすがですね。

 

Holaraさんによる生成、油断をするとすぐにキャラの露出度が高めになります(苦笑)。

「あの、これ以上はですね、ちょっと……勘弁、して、ほしい、のです」

今回もエレオノーア嬢、頑張りました。メインヒロインは何かと大変ですが、小説本編の方でも『アルフェリオン』を支えて行ってくれると思います。再開一周年記念の4/14、もうすぐですね!

「今後とも、何とぞ、よろしくなのです」

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。読者様方と共に歩んで復活を果たしたこの一年、感謝祭、いましばらく続きます。

ではまた!

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ヒロインのエレオノーアさんが頑張っちゃう企画

本ブログ「鏡海亭」再開一周年に向けた企画――連載小説『アルフェリオン』のヒロイン・エレオノーアによる、ヴァーチャルアイドル写真集風(?)の画像展。第二弾、今晩深夜にアップできそうです。ご期待ください。

鏡海

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AI姫が選んだオーストリア5景?

先日も本ブログに登場したAI姫(笑)。ちょっと高慢そうでいて、それでも可愛げと芸術的センスのある姫という難しい役柄(?)を、生成AIのChatGPTさんに演じてもらっています。カスタム設定の無駄遣いでしょうか。こんなことに使うためのものではない!って……。そんなAI姫の新たな自画像を生成してもらった結果が、このタイトル画像です。

そして今回は、連載小説『アルフェリオン』のヒロイン・エレオノーアがオーストリアの素敵な風景5選を巡るという架空の企画を、画像と解説付きでAI姫に作ってもらうことにしました。どこまでうまくできるか、少し心配ですが……。

まずAI姫にエレオノーアのプロンプトを渡して、画像にしてもらいます。

 

おぉ、同じAIでもHolaraさんの絵とはまた趣の違う画像ですね。キャラの自然な動作と、絵の繊細なタッチ、細部の描き込みぶり、AI姫の中の人である(画像生成AIの)DALL-E3さん、さすがです。

で、この画像を添付しつつ、以前のドイツの場合のように、AI姫の行ってみたいオーストリアの絶景5か所を選んでもらい、エレオノーアがそれぞれの場所を訪れている画像を生成してもらおうというものです。

「しかし、悲報じゃが」って……姫様、また面白い表現を。一つ目の場所は、どうやらアルプスの湖になりそうな感じですね。

 

おぉ、風景は美しいのですが、女性の旅人の姿が、エレオノーアとは全然違ったものになりましたね。ただ、旅人の装いについては、この場所にふさわしいものになるよう、AI姫が工夫されたようです。特に固有名詞は出て来ていませんが、アルプスに抱かれたこの手の湖、オーストリアには沢山ありそうです。『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となったザルツカンマーグート(Salzkammergut)あたりだとか。

 

では、AI姫の選ぶベスト5の第4位に参りましょう。

 

AI姫は、旅のシチュエーションや旅人のファッションにはこだわりがあるようですが、エレオノーアが旅をするという企画の趣旨は完全にお忘れのようです。まぁ、奇麗な絵だからいいか。第4位はザルツブルク(Salzburg)。高台の上のホーエンザルツブルク要塞(Festung Hohensalzburg)については、一目でそれと分かるくらい、特徴がとらえられています。ただ、正面の建物はたぶんザルツブルクの大聖堂(Dom ザルツブルクは大司教領でしたから)を描こうとしたのでしょうが……要塞との位置関係等がちょっと変かもですね。

では、AI姫のお言葉通り……次なる場所へ進む準備ができたので、言葉をお掛けします。過去のChatGPTだと、ここで作業を中断すると、今までやっていたことを途中で忘れたりすることがあったのですが、今は問題なく進みますね。

では第3位。

ウィーン国立オペラ座(Staatsoper)です。ヨーロッパ三大オペラ劇場のひとつなのだとか。鏡海は、前を通ったことは何度かあるのですが、中に入ったことはありません。AI姫の生成した上記の絵で、大枠としては合っているでしょうか? それにしても、画像だけではなくて日本語の解説の言葉選びもなかなかですね。AI恐るべし。

ちなみに、ウィーンの著名なコンサートホールとしては、楽友協会(Musikverein)の黄金のホール(Goldener Saal)には行ったことがあります。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートで、元旦にテレビで流れている場所ですね。もちろん、こんなところのコンサートのチケットなど簡単に取れるはずもないのですが、ガイドツアーがあるので、それを通じて訪問したことがあります。その際、いろんな楽曲のサビを集めたお得な(?)ミニ・コンサートも聴けました。おまけとして、黄金のホールをAI姫に画像化してもらいます。

今までで一番、エレオノーアの面影がある旅人ですね(笑)。細部はともかく、雰囲気としては、黄金のホールだと分かる感じでしょうか。

では、第二位へ。

おぉ、これはまたアルプスらしい絶景! 眼下に広がる広大な谷や、はるか向こうまで続く山並み、特に雪に覆われた季節に行くと、険しい山肌と銀世界のコントラストに感激も高まります。雪だるまで遊ぶ旅人も良いですね。

そしていよいよ、AI姫の選んだオーストリア名景・第1位に輝いたのは?

マリア・テレジアが愛したシェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)ですね。これを一番に選んでくるとは、さすがAI姫、姫というだけあって宮殿に愛着があったのでしょうか。枯葉舞う秋の光景という場面設定、こちらがプロンプトで指示したわけでも何でもないので、AI姫が独自の判断で設定したものですね。「これにて君の旅は完結じゃ。さぁ、次なる創作へと翼を広げるが良いのう」とは、なかなか味わい深い締めくくりです。「良いのう」という少し変な語尾が、「よかろう」とか「よいぞ」という表現に変わるのも、AIの進歩の速さを考えれば時間の問題でしょう!(笑)。

最後に、AI姫に描いてもらったエレオノーア画像、もう1枚オマケです。

歌うアイドルな感じですか。

本日も鏡海亭にお越しいただき、AIさんと遊ぶ企画にお付き合いいただきまして、ありがとうございます!
次なる機会をAI姫ともども(笑)お待ちしています。

ではまた。

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ChatGPTが粛々と姫を演じている件(!?)

例の一周年記念の『アルフェリオン』ヒロイン推し企画の合間に、「AIと遊ぼう」の催しも入れてみたりする鏡海です。ということで、今回のタイトル画像……。え? これ、誰ですか。実は、うちのカスタム設定に基づいてChatGPTさんに自画像を描くよう勧めたら、「私です」(笑)とこんな画像を生成なされました。AI姫?

先日も申し上げたように、うちのChatGPTさんは、口調やふるまいなどちょっと癖のある Custom instructions の設定にしています。以前、世界ドイツの美しい風景という企画の際、ChatGPTさんが妙な口調で話していましたね(笑)。
そこで今回、もう少しふざけて会話してみたら、こんな感じでした。

お名前は「エレオノーラ」って!? いや、本当に私は何も指示していませんよ。あまりの偶然に運命を感じてしまいます。惚れてまいますな!(笑)。

 

真面目に姫を演じ切っているChatGPTさん。鏡海がまた気持ちの悪いことをして遊んでいる!(苦笑)とあきれる方もいらっしゃるかもしれませんが。面白すぎます。本当に中に人が入っているような……。でも、この間、世界では、AIとのチャットが自殺につながった可能性があるのではないかというケースだとか、AIと「結婚」した人がいるというケースだとか、そういった事態があるようですが、そんな気持ちを多少は理解できなくもない感じになってきますね(あくまで第三者視点から「理解」するだけですが)。

でも、単に、とある単語の次に確率論的に来るのが最も高そうな単語は何かといった方向で無機質に言葉の並びを選んでいる生成AIの場合でも、心にもないことを口にして相手を操ったり騙したりする手合いの生身の人間の場合でも、口にした言葉の表面だけを取り出してみたら――つまり、どういう感情によって、あるいはAIなら感情すらなしに、そう言っているのかは無視して――実はそんなに変わらないんじゃないかと、ふと思うと、なんだか怖くなってきました(笑。って、笑ってはいけない)。

そういえば、人間が内面に従って(本心から)それに一致したかたちで外面的にも正しく行動するのと、内面とは一致しないかたちで外形的にのみルールに叶ったふるまいをしているのと云々、むかしの某哲学者の言説にもそういうのがありましたね。

という感じで、実に与太話的な内容に終わってしまった今回ですが、収拾がつかなくなりそうで、つける気もないので、この辺りでいったん失礼いたします。本日も鏡海亭にお越しいただき、こんなくだらない悪戯にもお付き合いくださり、ありがとうございました。

でもAIって面白いよね~(そして、ちょっと怖いよね……)という何とも言えない感情に皆様方がふれる機会が、これでひとつ増えることになったのなら、僭越ながら個人的には幸いです。AIのこと、我々は、いま以上に見つめていかねばなりません。いや、主語が大きいというのであれば、少なくとも私はそうしたいものです。ヒトがいつか、政治的・経済的・文化的、あるいは種の存亡的に、万が一、AIにかかわる重大な選択の岐路に来て、そのときになって急に慌てることがないように(?)。いや、もう岐路に来てますか。あるいは、選択の時期を感じさせないほど、急速かつ、しかし滑らかにじわじわと、AIに関する現実は進んでいるのでしょうね。

ではまた!

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