鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

序章は幕を閉じ、いよいよ…(追記)

今晩は珍しく3回分の原稿を一気にアップしました。
第19話の最後のあたりは「流れ」が大事なので、途中で間延びしないよう、敢えて三連続の投稿です。

その「流れ」の件に関するコメント――以下の部分は、第19話を全部お読みいただいた後に、ご覧になった方がよいかと思います。ネタバレにならぬよう、例によって白い背景に白の文字で書いてあります。マウスでドラッグして反転させると読めます。ネタバレや裏事情を先に知りながら読むのが好き(笑)だという方は、敢えて事前にお読みくださっても結構ですが(^^;)。

前回に引き続き、主人公のルキアンらが立ち往生しているエピソード。そしてクロワたちが、黒いアルマ・ヴィオの攻撃を受けた現場に駆けつけ、呆然としている場面……。その直後に、あたかもそういう彼らの振る舞いを遠くで嘲笑しながら見ていたかのように、「しょせん、お前たちなど、我々の手のひらの上で踊っているのみ!」とでも言わんばかりに、謎の黄金仮面たちが姿を現します。この一連の場面の移り変わりの流れが大事なのです。

しかもこの部分、実は第1話から第19話までのゴタゴタを裏でいいように操っていたのがこの人たち?(「人」ではないでしょうが)と思わせるキャラが、初登場する場面です。そういう意味では、序盤全体の〆にあたる部分なのです。第19話の「序曲」というタイトルには、この回の終了をもって物語の序曲(序章)は終わりましたよ、という意味がこもっています。で、メリギオス大師が高笑いして締めくくる、と。しかも、メリギオスが帝国軍とまで裏取引していることが暴露され…。ルキアンたちが、真の敵と自分たちとの格の差を見せつけられるどころか、それ以前のレベルであって、真の敵の存在すらまったく知らないという現状。おいおい、これからどうなるの?というところです。

---【以下、漠然とした次元ですが、今後に関するネタバレもありです】---

第20話からは、さらに物語が広がっていきます。ナッソス家との戦いの火ぶたが切って落とされる中、ルキアンが戦いを決意するまでの葛藤が描かれます。そして、ある衝撃的な事件が……。第一話から不気味にルキアンにつきまとう謎の声、あるいは黒衣の女。彼女の正体も近いうちに明らかになるでしょう。そのことをきっかけに、物語の背後にある巨大な歴史のからくりが――旧世界の時代から延々と続く戦いの構図が、徐々に浮かび上がって参ります。

最後に、少し横道にそれた話ですが…。すでにお気づきの方もおられる通り、クロワは、アレス君やレーイに続く、「普通ならコイツが主人公だろ」的ポジションのライバルキャラの第三号です(爆)。第二号のレーイにしても、これからのナッソス家との戦いの中、誰が主人公だか分からなくなるぐらいに大活躍しますよ!(をい ^^;)。ルキアン形無しです…。本当の主人公ルキアンの地味っぷりを浮き彫りにするために、そしてルキアンの見せ場や出番を奪うために(爆)、彼の成長に応じて次々と送り込まれてくる「ヒーロー風の脇役」たち。刺客よりもこわいですね(苦笑)。

でもご心配なく。ルキアンは、そういうライバルたちを全部乗り越え(?)、主役として成長していきます。現時点では信じられないかもしれませんが、一見して地味そうに見えるルキアンには、途方もない「裏」事情があるので…。謎。


今後の展開、いよいよ目が離せません。ご期待ください。
いつもご覧いただき、心より感謝です。今後も『アルフェリオン』に応援よろしくお願いいたします。

鏡海隼人
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