鏡海亭 Kagami-Tei  ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

生成AIのHolara、ChatGPTと画像を合作しています。

第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第59)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

剣豪とドジっ子 まだまだ続く人物紹介

 連載小説『アルフェリオン』のキャラ紹介、続々行きます。
例によって、今回の紹介も、ブログの方ではフライングだということになります。つまり、こちらの小説本編にまだ登場していないキャラたちの紹介です。まぁ、こんなヤツらが登場するのか~ということで今後を楽しみにしていてください。待ちきれない方は本家の方へどうぞ(汗)。でもブログ版の『アルフェリオン』の方にも、画面の見た目が少しキレイで、しかも毎日定期的に少しずつ読めるというメリットがあります。

 ちなみに小説の文章自体は、本家の方もブログの方も全く同じです。何年も前に書いたものですから、ここは表現が拙いなと感じる部分があったり、突っ込みどころ満載だったりする部分が確かに少なくありません。しかし、基本的にブログ版でも誤字脱字以外は訂正していません。たとえ現時点からみて修正したい箇所であっても……良くも悪くも、その箇所を書いたときの私の年齢や(と言っても、せいぜいこの10年以内ですが^^;)、その時々の世相や私の周囲の環境等を微妙に反映する内容だったりして、それはそれで愛着があるんですよねぇ。

 ……話を元に戻します。
 毎度のことながら、小説本編で読むよりも前に登場人物についてあれこれ知りたくない、という方は、以下の記事をご覧になりませんように(汗)。

 ◇

 さて今回は、オーリウム宮廷の反メリギオス的な立場の人たちと、それに付き従うレグナ機装騎士団関係の人々の中から、主要なキャラを紹介です。レグナ騎士団は、例のパラス騎士団と並んで近衛隊の中でも国王一族を特に身近で守護する、いわば「親衛隊中の親衛隊」のような役割を果たしています。残念ながらパラス騎士団がメリギオス大師の飼い犬のようになってしまっている現在、王家を真に守れるのはレグナ騎士団だけです。ただ、少数精鋭のパラス騎士団とは異なり、レグナ騎士団は、一定の大人数を擁する普通の騎士団です(普通といっても、もちろん精鋭ではあるのですが)。実質的には、飛び抜けて有能な団長のヨシュアンだけが、一人で気を吐いている感じなのでした。

※ キャラの名前の隣にある()部分は、初めて登場する回です。


【ヨシュアン・ディ・ブラントシュトーム】(第30話)

 レグナ騎士団の団長。団長にしては年は若いが、その重任に見合う実力を持っている。生身での剣の腕前に関しては、王国でも並ぶ者なしと言われるほどの剣豪。アルマ・ヴィオに乗った場合でも、相当に強いのだろう。ワイルドな雰囲気の髭面と眼帯、そして優雅な金の長髪、剣士の剛毅さと貴族の気品が見事に調和したような風貌である。メリギオスやファルマスが幅を利かせる現在の国王軍・宮廷において、真に王家を守ることができるのは、ヨシュアン率いるレグナ騎士団をおいて他にない。

【リーン・ルー・エルウェン】(第38話)

 成人するかしないかの若さでレグナ騎士団の機装騎士となり、しかも弓の名手――というと非常に有能であるように聞こえる。だが実際には弓以外に取り柄が無く、やたらに転んだり、人の名前を何度も呼び間違えたり、(イリュシオーネでは非常に高価である)眼鏡を割ってしまったりと、何をしても失敗ばかりする娘。そのわりに悲壮感がないのは、微妙に不思議系っぽい性格のせいかもしれない。愛すべきドジっ子? それにもかかわらずレグナ騎士団員だということは、唯一の取り柄である弓の腕がよほど凄いのだろう…か?

【ルヴィーナ・ディ・ラッソ】(第30話)

 王女の教育係を務める才女。元々は神官として将来を嘱望されていた人で、神殿の中では、シャリオの少女時代からの親友であった。二人の間柄は、友人どころか、ほとんど姉妹にも近いほどの深い結びつきだという…。ただ、持ち前の頭の良さが災いし(?)、宮廷の権力闘争にも知らない間に深入りしてしまっている様子。ヨシュアンやジェロームの良き理解者である。

【ジェローム内大臣】(第30話)

 オーリウム国王の寵臣。それだけに、王が病の床に伏せるようになって以来、メリギオスが国を牛耳っているのは彼にとって許せないところであろう。国王家の今後はジェロームにかかっていると言っても過言ではない。

【フリート王子】(第30話)

 もしも一国の王子として、しかもオーリウムという大国の世継ぎとして生まれてこなかったなら、愛すべき人物であったろう……。性格は柔和で、見た目も端正。芸術には専門家顔負けの才能を示す。とりわけ楽器の名手。しかしながら、将来に王となるべき者としてのカリスマや政治手腕、胆力等々については、お話にならないほど持ち合わせていないのだった(汗)。本人も政治には関心がない。今は亡き兄のエルツ王子は、対照的に非常に有能な人物であったが、実は暗殺されたという説も…。

以上
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おじ様たちの実力!? ナッソス家四人衆

最近、少しブログの運営方針を転換しまして、連載小説『アルフェリオン』の登場人物を、ネタバレにならない限りで先行紹介しています。

ただし正式な「登場人物紹介」の方には、ブログの方の小説本編に登場するまでは掲載しません。あくまで、フライング的な特集記事というかたちで紹介します。以下、実際に物語の中で読むよりも先に登場人物について知るのは遠慮したいという方は、ご覧になりませんように。

 ◇

最初から望み薄であったギルドとナッソス家との和平交渉……。残念ながら、もはや戦いが避けられない方向に物語は進んでいるようです。今回は、このナッソス家の機装騎士たちについて、先に紹介しておきます。以下の全員、第23話から登場します。本家の方ではすでにおなじみの、ルキアンたちにとっての強敵揃い。例によって、今後のストーリー展開がばれてしまうような部分は、紹介からなるべくカットしておきました(汗)。

ちなみにナッソス家のエクターといえば、戦う令嬢、カセリナも忘れてはいけません。実は一番の強敵は彼女です。今後は、めぐりめぐってカセリナがヒロインになるという噂もありますが(本当か?)…どうなんでしょう。


【ザックス・アインホルス】

ナッソス家配下の精鋭エクター、「四人衆」のひとり。正確には「元」四人衆だが、本来はギルドに属するデュベールが四人衆を脱退してしまったので、彼の代わりに復帰することになった。一度はエクターを引退し、愛娘のシャノンをはじめ、家族とともに農園主として穏やかに暮らしていた。しばらく引退していたとはいえ、繰士としての腕は鈍っておらず、(超高速を誇る旧世界のアルマ・ヴィオ、レプトリアの性能のおかげもあれ)ギルド三強の一人のレーイとも互角の勝負ができるほど強い。

【ムート】

ナッソス家の「四人衆」のひとり。渋いおじさま揃い(笑)の四人衆の中では、まだ少年の面影を残す彼だけが、飛び抜けて若い。「古き戦の民」あるいは「戦闘部族」と呼ばれる、東部丘陵の辺境に住む少数民族の出身。一見するとありがちな熱血戦士にみえるが、炎のごとき闘志と氷のような冷静さを併せ持つ生まれながらの戦士といわれるだけあって、意外に冷静沈着な面もある。しばしば我を忘れるカセリナに自重を促したりするなど、渋い活躍も見せる。分厚い甲冑とそれ以上に頑強な盾、さらに巨大な曲刀という(戦う前から相手が嫌になりそうな)装備のアルマ・ヴィオ、ギャラハルドを操る。

【パリス・ブローヌ】

ナッソス家の「四人衆」のひとり。繰士としての技量に関しては、近年の四人衆(いったん引退していたザックスを除く)の中でも筆頭らしい。ザックスのかつての弟分。年甲斐もなくキザなオヤジだが、腕前は確か。誇り高い昔気質の繰士。ザックスと同様、今回の戦いのためにナッソス家が密かに入手した旧世界の超高速陸戦型アルマ・ヴィオ、レプトリアに乗って戦う。その実力をもって彼が操るレプトリアは、もう誰にも止められない?

【レムロス・ディ・ハーデン】

ナッソス家の「四人衆」のひとり。ザックスが以前に引退した後は、彼が四人衆のリーダーだったようだ。その割には少し影が薄い? 伝統ある騎士の家系の出身。櫛の良く通った黒髪と見事に整えられた口髭がダンディな、気品ある中年紳士だ。
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