鏡海亭 Kagami-Tei  ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

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第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第59)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

ガノリス王国崩壊、なおも抗う者たち

 キャラ紹介・続きです。これで一段落。最後はガノリス王国の人々。

 これまでイリュシオーネ最大の軍事大国と言われており、隣国のオーリウム王国をもしばしば脅かしてきたガノリス王国です。しかし、今やエスカリア帝国軍の怒濤の進撃の前に、国としては滅亡寸前…。それでも、軍の生き残りや市民等から成るレジスタンスが、懸命に帝国軍に抵抗します。今後、どうなってゆくのか?

 それだけではありません。実はガノリスにおける戦いには、他にも様々な勢力が絡んでいます。その中には、単に紹介しただけでもネタバレになりかねないようなキャラも、沢山混じっています。この手の人物は、当然、ブログの方の小説本編に出てくるまでは紹介しません。汗。


【グレイル・ホリゾード】(第28話)

 中途半端な魔道士でアルマ・ヴィオのジャンク屋も兼ねているという、何だかうさんくさい設定の人。臨時の傭兵として、仲間と共にガノリス軍に参加している。性格は天然気味、電波系の気もある(苦笑)。おまけに呑気だが、ここぞというところでは根性をみせるらしい。――それ以上は言えません。内緒(^^;)。


 以下は本家サイトの方でもまだ登場していない、レジスタンス関係者です。ガノリスの正規軍も、一応は帝国相手にしばらく粘っていましたからね…。先日、本家の方でレジスタンスに関する特集が組まれましたので、こちらにも記事を転載。帝国軍の紹介の場合とは異なり、特に削除すべきネタバレは含まれていないと思います(?)。

---以下、転載---


【ピエトゥス・ヴァン・オストワール】

 ロスクルスと共に、レジスタンスの事実上のリーダーである。帝国軍が侵攻してくるまでは、ガノリス有数の都市エントリアの大学で教鞭を執っていた。教授の肩書きを持つ。同時に裏の顔として、保守的なガノリス王国の改革を目指し、一種の秘密結社のような形で急進的な政治運動を組織していた。それゆえ王国当局から危険視されていた人物。思想的立場の違いのため、宮廷に仕えるロスクルスらとは反目し合うこともあるかもしれない。レジスタンスに協力する市民からは多大な信頼を得ている。

【レオン・ヴァン・ロスクルス】

 ガノリス近衛隊のうち最強の10人の機装騎士「デツァクロン」、その一人として勇名を轟かせた人物である。10人の中でもトップクラスの実力であり、さすがの帝国軍もロスクルスという名を聞けば恐れをなすほどに強い。壊滅状態であった近衛隊の生き残りを彼がまとめ上げ、レジスタンスの兵力の中核となる部分を作った。年齢は30代後半だが、依然として若々しく美形(笑)。冷徹で合理的、戦いに私情は一切挟まない性格。

【ヨーハン】

 レジスタンスに加わるまでは在野のエクターであった。だが繰士としての能力は高く、デツァクロンの機装騎士にもひけをとらない実力をもっている。また、その筋では凄腕の冒険者としても名を知られる。本来は単独行動を好むタイプなのだが、祖国を蹂躙する帝国軍の行いに我慢ならず、レジスタンスに力を貸すことに。性格は鷹揚で気まま。見た目は、無精な中年親父(^^;)。

【グラッド】

 ロスクルスの副官的な立場にあった機装騎士。彼とは対照的に、温厚で気の利く性格である。だがひとたび戦場に赴けば、勇猛さでは誰にも引けを取らない。ロスクルスより年上で、柔軟な視点から彼をしばしば諫める。近衛隊以外の部隊での実戦経験も豊富。叩き上げで近衛隊の機装騎士に上り詰めた勇士である。

【リュスティー】

 ロスクルスの部下。ミルファーンやオーリウムに比べて保守的なガノリスでは、女性の機装騎士は比較的珍しい。その数少ない女性機装騎士であることにリュスティーは誇りを持っており、それが転じて、常に男性に後れを取るまいという対抗意識を燃やしている。そのため、時折、戦功をあせって突っ走ることも。

【エリオン】

 同じくロスクルスの部下。現在の外見からはそう思えないが、少年時代には山賊同様の生活を送っていた。だがロスクルスに拾われ、繰士としての才能を開花させた。そのため彼を兄のように慕っている。貧しい生まれや、かつての荒んだ暮らしに根深いコンプレックスを持っており、その反動で無理に仰々しく、品良く振る舞おうとつとめる傾向がある。

【ジョワン王子】

 ガノリスの第二王子。帝国の浮遊城塞エレオヴィンスによって王バンネスクが壊滅させられた際、国王を始め、主立った王族の多くは帰らぬ人となってしまった。そのときジョワンは地方に出かけており、運良く生き延びたのである。レジスタンスはジョワンを担ぎ出し、帝国軍との戦いの「旗印」にしようとしている。だが、肝心のジョワン本人は……人望・知謀・武勇いずれもなく、臆病で見栄っ張り、わがまま、救いようのない「バカ殿」なのだった。それでも血筋は血筋、王子は王子、他の者に代わりはできない。どうする!?

---転載終わり---

以上
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北の大国ミルファーン、謎の女機装騎士

 もう1回! 連載小説『アルフェリオン』の怒濤のキャラ紹介です。現在までに本家に登場した重要な登場人物は、これで一通りおさえられると思います。ただし、とある事柄に関係する多数のキャラを敢えて紹介から外しました。素性を少し詳しく紹介するだけでも、重大なネタバレになってしまうからです(謎)。

 さて、以下は、オーリム以外の国の人々に関する記事です。まずはミルファーン王国から。

 ◇

 大陸の北部に位置するミルファーン王国。イリュシオーネの中でも、オーリウムと最も関係の良い国です。今のところ、本家サイトの方でも目立った動きはありません。この国の人間としては、今回紹介する2人が登場した程度です。そのうちシェフィーアさんは、ルキアンの成長にとって非常に貢献しています(謎。ネタバレ禁止 ^^;)。今後も重要となる人物です。

 ちなみにミルファーンに関わりの深い人は、すでにクレドールの乗組員の中にも何人か存在しています。クレドールのウォーダン砲術長はミルファーン人、それどころか、ミルファーンの海軍出身です。また、クレドールに同行しているギルドの繰士のサモン・シドーも、ミルファーンでの生活が長かった人です(ただしナパーニア人ですが)。サモンはオーリウム語よりもミルファーン語の方が得意、という話も出てきました。


【シェフィーア・リルガ・デン・フレデリキア】(第?話)

 ミルファーンの機装騎士。第何話から登場するかを書いてしまうと、些細だがネタバレになるので、敢えて書かない。同国近衛隊の中の「灰の旅団」という特殊な組織に所属する。おそらく、この物語の主役級キャラの一人。
 背中で一本に編んだ長い金髪と、端正に整いながらもどこか野性的だという顔つきが特徴である。第一印象は厳めしく、それでいて貴族としての気品もあるが……他方で意外に気まぐれで、つかみどころのない面も持つ。
 スケールメイル(鱗状の鋼の板をつなぎ合わせた鎧)のような胴着と、モリのような変わった形の槍で武装している。エクターとしての実力はいまだ不明だが、彼女と対峙しただけでもルキアンが畏怖を感じたということや、「鏡のシェフィーア」という立派な通り名(?)をもっているということから考えると、相当な実力者なのだろう。
 比較的新しく登場したキャラであるにもかかわらず、ひそかに本家の人気投票での順位が高い。強くて、美人で、男気のある、素敵なお姉さん(笑)――いや、少し年齢高めなのだが、ぎりぎり、お姉さんか?(^^;)

【レイシア】(第34話)

 シェフィーアの右腕とも言うべき、有能な部下。「霧中の剣」という異名を取ることからして、戦士あるいは繰士としても並々ならぬ力を持っているはずだと思われるが……それでいて、日常的な小間使いや、お茶ひとつ入れることについても、何をやらせても並外れた小器用さを示すのであった。人間的な感情や表情をほとんど表にあらわさず、サイボーグを思わせる機械的な言動が特徴である。

続く
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