30年間以上、庭の芝生をタンネンに養生してきた。
はじめの頃はチガヤが一面に生い茂っていた。
「駆逐してやる!」
しかし、チガヤは「世界最強の雑草」の異名をもつ。
根を縦横に張り巡らし、抜いても抜いても、モグラ叩きのように後から後から次々に芽を出す。
駆逐するのに丸々2年間かかった。
次に立ちはだかったのはカタバミだ。
おまけに、ドクダミもからんできた。
ドクダミは芋づる式(?)に根っこを掘り起こす。
しかし、少しでも根を残すと、短期間のうちに芽を吹き出す。
オソロシク生命力にあふれた植物だ。
しかし、これもほぼ駆逐した。
カタバミの方は根で増え、種で増える。
チガヤ以上に厄介者だ。
これはいまだに完全駆逐というふうにはいかない。
毎年、どこそこで芽を出す。
さて、こんなにも苦労して養生してきたのは、はじめは子どもたちの遊び場づくりが理由だった。
木も植えず、花も植えず、一面芝生だけにしておいた。
そこで伸び伸びと遊ばせたかったのだ。
子どもたちが巣立ってからはしばらく放っておいたが、アプローチ練習のためにまた芝刈りに精を出すようになった。
ずっとゴルフのために養生するものだと思っていた。
ところが、先日、ふとしたことから別の目的を思いついた。
キャンプ!
息子がうちに来て、「うちはキャンプはしないな・・・蚊に刺されるのはイヤだし、汗をかきたくないし、すぐにシャワー浴びたくなるからな・・・」という話をしていた時だ。
二人同時に「ここでキャンプすればいい!」と思いついた。
庭キャンプ!
必要なものは家にある。
冷蔵庫も風呂もシャワーもある。
電源を家から引ける。
何だったら、寝るのは部屋でもいい。
キャンプ風を演出できればいいのだ。
・テントを張る
・BBQをする
・夏ならプールを出す
なんなら冬にコタツを持ち込んでもいい!
庭キャンプ!
どうしてわが子が小さかった頃に思いつかなかったのか!
これはわが家に合っているではないか!
野外キャンプのマネ!
キャンプもどき!
まやかしキャンプ!
イイ感じだ!
マネ、もどき、まやかしでいいんだよ!
キャンプは孫たちがもうちょっと大きくなってからだ。
まだ当分の間はアプローチ練習場のままだ。
というワケで、今まで以上に芝生を養生しようという気持ちになった。
あ~精が出る!