飛ばしたい! ねらいたい! というのは脳の本質だろう。
ショットも、攻略も、遠くへ正確にと考えてしまう。
「ファー&シュアー」そのものだ。
しかし、脳だけが自分ではない。
脳を欺く、あるいは脳をコントロールする意思も自分自身だ。
「脳=自分」なのだろうかと疑問を持ち始めたのはマラソンをやっていた時のことだ。
脳は、走っていて疲れた時、痛みが出た時に、すぐにとまれ! 歩け! やめろ! と命じてくる。
最初の頃は、「脳=自分」だと思っていたから、脳の出す指令に素直に従っていた。
しかし、それに従ってばかりいると、少しも記録が向上しないし、体力もつかない。
「脳=自分」ではダメだ。
「脳≠自分」ではないのか?!
そうなのだ!
脳こそがほんとうの自分と思っているかもしれないが、そうではない!
意思の力というものが別にあり、それが脳そのものも管理し、抑制している。
これに気づいてから、そうそうすぐには脳にダマされないようになった。
甘いものがほしくなっても水でガマンできたし、少々の疲れや痛みも乗り越えることができた。
脳を意思の力で欺いたり、ダマしたりできるようになっていった。
ゴルフも同じだ。
「ファー&シュアー」の脳を意思の力でコントロールして、頑として自分の攻略で進める!
「ボギーオン・ベース」がそれだ。
「脳=意思」くらいの気持ちでちょうどいい。