ワタクシは退職間際の誕生月に60才で墓を建てた。
自分たちの入る墓がないことやムスコに面倒をかけたくないことが建てた理由だった。
・30年間誰も入らない!
・最初に入るのはワタクシ!
と言って、人を笑わせているつもりだった。
墓守りのことはまったく考えなかった。
自分たちの入ることしか考えていなかった。
ところが、どうしたことか、ムスコのところに男の子が女の子を挟んで二人も生まれた。
代々、男子が多く生まれる家系だが、これは墓を建てたご利益だと思った。
そんなこんだで、まだ誰も墓に入っていない。
墓守りの話もそんなにしない。
なぜかというと、墓はモニュメント、単なる記念碑くらいの意味しかないことを知ったからだ。
ワタクシとムスコがこの地に住んでいたという証のようなものだ。
孫たちが遠くに住めば、またそこに墓を建てればいい。
墓は記念碑なのだから。
それ以上の意味はない。