かづの駄日記  ~ kadzuno・da・nikki ~

秋田県鹿角市から気ままに綴る、名も無き田舎者の喜怒哀楽、一期一会。

省エネ投資は回収可能か?(4)~最終です。

2009-11-21 13:55:14 | 環境・エコ

我が家が3年前に投じた省エネ投資ははたして回収可能なのか?・・・

一般的には10年で回収できたら達成とか?誰が決めたのか分かりませんが一説にはメーカーの保障期間やメンテナンス期間(部品保有期間)がそうだとか・・・使う側の立場とか言っていますが、早く回収できるにこしたことはなくその為にはやはり価格・工事費などがより安くならなければと感じます。お求め安くね(なんかデフレとかお国が言い始めていますが・・・)。
 
ではその一般的な計算方法で、イニシャルコストをランニングコスト(太陽光は稼ぎ高)で割算をしてみたのですが、エコキューとは4.5年、IHクッキングヒータは16.6年そして太陽光発電はなんと余剰電力の買取価格が改定ならなければ21年(改定されても後11年)・・・設備毎に見るとエコキュート以外はとても元など取れないという結果が出ました。

ところが53.7万円も支出していた光熱費が設置後3年間の平均で約20万円までに減少しています。灯油代の大幅な削減と時間帯別電灯契約(東北電力ではやりくりナイト10)の効果によるものでしょうがそれでも単純に投資額を差額で割れば12.2年で回収となります(410÷(53.7-20)=12.2)。

来月から余剰電力の買取価格が約倍の48円になり、今後もこの3年間と比べて人・設備・価格に変化のない暮らし方ならば、もう7.5万円売電額が増えるので今から7.5年((410-33.7×3)÷(53.7-12.5)=7.49)で回収が出来ることになります。
 
それでも、今までの3年と合わせて10.5年ですので「10年での回収」には残念ながら僅かに及びません。

11月15日のさきがけ新聞記事には「・・・各家庭が省エネ家電、ハイブリッド車や太陽光発電などを2010年~2015年までに段階的に買替えや導入をすれば・・(中略)・各家庭が負担する投資も2019年には光熱費の削減効果などで回収出来き、その後は利益が出ると・・・(国立環境研究所による試算)」ありました。

私自身がエコを考えるときの基本は「もったいない」使える・壊れなければ買換えないですが、我が家で2015年までの6年間で買替えが必要となりそうな家電を考えてみました。

まずは間違いなく買替えるのは、11/10の「脱石油燃料の越冬はどうなる?」で書いた灯油を燃焼させて暖房能力をアップさせる機能が付いた「石油ハイブリットエアコン(メーカー表示名称)」でしょう。購入から7~8年経過してますし修理履歴2回、今回家計が許せば既に取り替えていたものです。それと寝室、子供部屋のこちらもエアコン、2台とも購入(製造)から10年以上、子供部屋のものは15年前のものです。

取り替えるとどれだけ光熱費削減に効果があるかといいますと、ハッキリしているのは灯油代が半分以下になることでしょう。ここ3年間の灯油代は平均で約7万円でしたので、これがお役ごめんとなれば灯油が必要なのは補助暖房のファンヒーターのみとなりますのでもしかしたらもっと安く済むかもしれません。


加えて電気代ですね・・・なにしろ最近のエアコンは各メーカーとも省エネ度と性能の両立を備えた製品を次から次へと送り出していますので、性能機能そのままで、消費電力量は間違いなく減ります。なんと1/3に近いというのも有るらしいです。あと5年の内にと考えると・・・しいて言えば照明器具かな?これも交換したら消費電力量は減ると思います。ではエアコンは居間と寝室のものを買替え(子供部屋は現在は主がいないのでそのまま)、照明はまぁそのままということで話を進めます。

寒がりの家族のことを思い、居間には大型高性能のエアコンを25万円で購入し、寝室にはシンプルな廉価モデルで5万円のものとします。導入の資金(コスト)は30万円です。

省エネ効果?として先ずは灯油代(年)3万円ほど減、電気代は3年平均で18.5万から約15%減る・・カタログデータとか店頭での年間電気料金とかを見るともっと25%位は減りそうなのですが、我が家の場合エアコンは暖房利用が多いのでそうは行かないだろうとしての数値です。年間電気料金の削減額は約2.7万円(18.5×0.15=2.7)。

投資額30万円を導入効果の5.7万円で割ると5.3年で回収できることになります(20÷5.3=5.26)。今は投資が後7.5年で回収可能ですからそれより短い5.3年で回収できる設備をしても平均したら6.4年となると考えますよね・・・では我が家が新しい省エネ家電を購入(投資増)したとして回収年数はどうなったか・・結果は残念ながら約7.2年となりここでも「10年での回収」にはなりませんでした。計算式は((410-(33.7×3)+30)÷(53.7-(12.5-5.7))=7.22)となります。カタログデータ等により算出すると回収は可能でした。

このことから、さきがけ新聞に載っていた国立環境研究所試算は雪国秋田の鹿角でも当てはまるのではと考えます。


今回こうして振り返りや推測をしてみましたが、書かなかったことの中にも伝えたいことが沢山あります。例えば何故太陽光発電を始めたか?とか苦労したこと?とか特に失敗した事等は是非と考えました。カタログや販売店では聞けない話や実際に住んでいる所で使用してみての意見、それが少しでも興味のある方のお役に立つと思うからです。

本当は顔を見ながらとか、お茶を飲みながら出来たらと・・・そんな機会があることを願って終わりにします。

長々と書いた文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回で4回目の「省エネ投資は回収可能か?」ですが以前の投稿を含め、カテゴリーを「みちのく号の車窓から」から「環境・エコ」に変更しました。よろしくお願いします。