かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

ひじきで鉄分の補給ができるのか?日本食品標準成分表改訂(2015)

2016年04月04日 | 日本の病院での奮闘記

ご無沙汰しています

実は育休中だったのですが、今月から復帰することになりました

病院の管理栄養士として働きます

ブログはマイペースで更新していくので応援よろしくお願いします

ところで

 

5年ぶりに日本食品標準成分表が改訂されました

まだ私も購入していないのですが

今回からインターネットに情報が公開され

栄養価計算もできるようになるということです

ここからオンラインの栄養成分データベースへ http://fooddb.mext.go.jp/

 

ところで

ひじきって鉄分の補給に役立つと思いますか?

昔からひじきは鉄が豊富に含まれていると言われていました

しかし、今回の栄養成分表で明らかになったことは・・・

「鉄釜で乾燥させたひじきは鉄分が多いけれど、ステンレスの鍋で乾燥させたものは

鉄分が多くないってこと!

参考までに

乾燥のひじき、鉄釜で乾燥させたものは58.2㎎/100gに対して

ステンレスの釜で乾燥させたものは6.2㎎/100gなんです!

ひじきは戻り率が8~10倍なのを考えると、

ステンレス釜のひじきは小鉢一皿で0.6㎎程度しか鉄分を摂れないことになります

そうでなくとも植物性食品から摂る鉄分は吸収率が低いのに・・・

 

そういうことならみんな鉄釜で乾燥させたひじきを食べればいいってことになりますね、

ところが、袋には乾燥させるのに使った釜の種類を書く義務がないので書いてありません

やっぱり鉄の補充は肉から、と考えた方がいいのかな

 

このように、今回改訂された栄養成分表示は同じ食品についても

季節ごとに比べたり、

製法で比べたりと

かなり詳細になっているので

ある意味いろいろな角度からじっくり読んでみると面白いのかもしれません

あ~、私も早いとこ改訂版の本を注文しなきゃ