実は今ウェイトマネージメントの授業をとっています(要は体重を落とす、ダイエット。)
その中で、自分で患者さんを探してきて
栄養指導をしないといけないというプロジェクトがあります。
前にも書いたけど、アメリカは学生の頃から実践実践!
就職したら初日からいっちょ前に仕事するのが求められるので
学生のうちにじゃんじゃん経験を積まされます。
私の患者さんはBMI26くらいの男性
肥満の知り合いがいなかったので、「誰か職場に体重を落としたいひといない?」って聞いたら
「僕がやりたい!」と言ってくれたのでお願いすることになりました。
一回目のセッションはプロジェクトの説明(私がまだ学生だということや、情報をクラスで共有させてもらうことなど)を中心に、
そして患者さんの生い立ちや今の仕事、生活、食生活、食事の好み、運動、家族の病歴(もちろん本人の病歴も)や
サプリメント、薬摂取の有無など一時間かけてたっぷり聞きました
そして第二回目のセッションまでに5日間の食事(食べ物飲み物すべて)の記録をとるよようお願いします。
さらに食べる前後の気分、食べた時間や、食べるのにかけた時間、場所などすべてを記録してもらいます。
そしてその記録をもらってから、じっくりそれを読み込み、
栄養価計算ソフトでどのくらいのカロリー、栄養素をとっているか計算し、
二回目のセッションに備えるわけです。
栄養指導は二回目のセッションから。
二回目のセッションで本人の食事を一緒に見て、栄養価をどのくらいとっているか、
どのくらいのカロリーを多くとりすぎているか、
食事のタイミングや量のバランスの問題点などをわかりやすく説明していきます。
そして、本人と相談しながら今後どうやって体重を落としていくか、プランを練ります。
ここで大切なのは本人ができそうな、そして本人がやりたくなるプランをつくること。
それはこれまでの生い立ちや、考え方、生活のリズムなどにあっていなければ長続きしないからです。
この患者さんの場合はフルタイムで働きながら、夜は大学院生をし、さらにインターンシップも週一回やっているという
超ハードスケジュールなので、相談した結果以下の目標をたてることにしました。
・カロリーの摂取を125kcal減らし、運動で125kcal消費する。(これで合計250kcalのマイナス)
・食事を地中海式の食事(Mediterranean Diet)にする
一つ目の目標については125kcalへらすにはどうしたらいいか、減らす食品のリストをつくり、わたしました。
(例:ビールを飲まない。間食にしていたピザをやめてヨーグルトとフレッシュフルーツにするなど)
運動についても125kcal燃焼させるための運動のリストをわたしました。
具体的には今後一週間
・昼休みに職場の近所を20分間ウォーキング(ちょっと息が切れるくらい早いスピード)
・間食を甘いお菓子やジャンクフードからビタミンやミネラル、食物繊維の多い、満腹感のある健康的な間食にする
ということになりました。
また、食事の記録から、昼ごはんから夜ご飯までの時間がとても長くあいてしまうことや
それが原因で夕食でドカ食いをして一日の半分以上のカロリーを夕食で摂取していることなどがわかったため
・昼ごはんの時間を一時間遅らせる
・昼ごはんと夕食の間の間食をやや満腹感のあるものにする
・夕食を軽めに食べるようにこころがける(油少な目)
・朝ごはんをしっかり食べる
といった感じです。
また、万歩計をもっているということだったので久々に万歩計をつけてみることになりました。
あれから2週間。
昨日メールが届き、プランは順調とのこと。
万歩計も最初の週は4000歩が平均だったので次の週は一日6000歩を目標にしたところ、
結果として9000歩歩いていてびっくりしたこと、
毎日お酒を飲んでいたのに、休肝日を一日つくることにしたこと、
食事もばっちり計画どおりということで、
この新しい生活様式を楽しんでいるということでした
すごい!やる気満々の患者さん。
このやる気がずっと続いてくれるといいな。
また2週間後に進捗を聞くのが楽しみです。
ちなみに患者さんに刺激されて私も昨日から万歩計復活!
昨日はお休みだったので友達とセントラルパークに紅葉を見に行きました。
とってもきれいな紅葉で楽しんだうえ、17000歩以上歩いて大満足!
ウォーキングの秋ですね・・・