かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

日本とアメリカの母子事情

2010年04月30日 | RD(アメリカの管理栄養士)
先日、日本から、
大学時代にお世話になった教授(達)
学会出張でロサンゼルスにいらっしゃいました
たくさんおしゃべりした中で
色々日本の栄養事情を教えてくれたけど、
日本では今 小児肥満が激増ということです

「小さく産んで大きく育てる」っていう
考え方か強いっていうのは知ってたけど、
そのために胎児がいつも飢餓状態で
エネルギーを貯め込む体質になっちゃうらしい

アメリカでは小さく産んでも大きく産んでも
肥満や成人病になる可能性が上がるってことで
かなり妊婦さんの体重の増え具合には
気を使っているようです

でも実際は肥満のまま妊娠するお母さんや
経済的な理由で栄養を十分に摂れない
お母さんがまだまだ多いのが現実のようです

ちなみに日本では妊婦さんの体重って
何キロから何キロまで増やしていいと
いわれてるのかな?

アメリカでは
BMI18.5~24.9(普通の人)
の場合は11.5~14.9kg
が最も良いといわれています

この幅は日本と違うのかな~?

誰か知っている人がいたら教えてください。

ちなみに、アメリカでは
妊婦さんに必須のサプリメントとして
鉄とカルシウムの他に葉酸が
とっても大切だと教えられています

しかも、妊娠の超初期(妊娠に気づく前を含む)
にとっても必要ってことで
妊娠の可能性のある年代の女性みんなが
葉酸をサプリメントとしてとった方がいい
といった強い姿勢

さらにアメリカでは小麦やシリアル、パンには
全て葉酸があらかじめ添加されています

葉酸不足は胎児
脊椎破裂
無脳症
脳ヘルニア

の確立がとっても増えるってことです

ちなみにアメリカでは1998年から
精製された穀物には葉酸を加えることが義務づけられました
その結果女性の平均の赤血球の葉酸の量は
181ng/mlから235ng/mlに大幅に改善されたようです

日本では葉酸についてはなんといわれてるのかな?
誰か知っていたら教えてください。

ではでは、ちょっとしたアメリカの栄養事情でした・・・