こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

決算委員会での質問

2009年04月21日 23時00分26秒 | Weblog
昨日20日(月)、決算委員会で60分、質問を行った。
審議の映像はこちらから:4月20日決算委員会を選択
この日の審議は厚生労働省の決算。

決算委員会はその名のとおり、決算、すなわち、過去のお金の使い方や
会計についてチェックすることが委員会の使命のため、私は努めて
厚生労働省の所管の中でも、「仕事と生活の両立支援」「子育て支援」
「女性の就労支援」に関するお金の使い方について質疑をさせて頂いた。

労働関連では、景気後退の今は、失業者を増やさないこと、派遣切り、
内定切り、育休切りを未然に防ぐことが最重要課題ではあるが、
中長期的なテーマとして、仕事と生活の両立(ワーク・ライフ・バランス)
を忘れてはいけない。世界的な経済危機から脱した時、日本社会をより足腰の
強いものへと変えていくためにも、仕事と生活の両立を推進することは
必要だと思っている。

仕事と生活の両立を国として推進するために、法律はかなり整備されている
と思うが、働く現場が法律に追いついていない。
法律によって労働者を保護することは、雇用主にとっては
ディスインセンティブ(アメとムチのムチ)にあたるのだが、
雇用主にはインセンティブ、つまり、ムチだけではなくアメも必要なのであり、
雇用主へのアメが、従業員が仕事と生活を両立しやすい環境づくりに
貢献する。
私自身が、実際に企業に勤めていた時に考えていたことだ。

国で行っている事業を見てみると、「こんな支援があったら良いのに」
と思っていたものが存在していることがわかった。
しかも、多様なメニュー。
ところが実施レベルで見ると、窓口はバラバラであったり、
似たような事業が散在していたりと、とてもユーザー視点で見れば
許されない状況だということもわかった。
「仕事と生活の両立支援」という美名の下に、非効率的な事業や政策が
どれだけ行われているのか。ムダやダブりがどれだけ放置されているのか。

60分の質疑の中では、細かい事業のダブりやムダ、事業の非効率
などを中心に質問をしたが、なぜ、このような状態が長く続くのか、
なぜ、直すことができないのか、といった点までは触れなかったが、
天下りの問題があることは言わずもがなである。
天下りの問題を質す時は、国家公務員の人事制度(早期勧奨退職等)についても
触れなければフェアではないという、私個人の小さなこだわりから
今回はあえて触れなかった。

表層的な問題を取り上げるような60分になってしまったかもしれないが
必ずや今回の質疑を次につなげて行きたいと思う。