こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

生活保護、ワーキングプア、若年貧困層

2008年03月12日 21時06分14秒 | Weblog
本日12:00~、公共政策プラットフォーム主催の公開セミナーに参加した。
”生活保護””ワーキングプア””若年貧困層”というテーマで、
講師の「生活保護110番」代表の大山典弘氏が、生活保護の現場、
児童福祉の現場から若年層の貧困、生活保護の現状について語られた。

今、若年層からの生活保護についての駆け込みや問い合わせが増えているという。
病気や家庭の複雑な事情で働きたくても働けない、あるいは就職氷河期時に
卒業したが定職につくことができず働き方を知らない。
バブル崩壊後、多くの企業は利益確保のために自らの体質改善(リストラ)
を徹底的に行なってきた。その結果、大企業は、今や空前絶後の収益率を
あげるようになったが、その間のツケは社員や労働市場にいる現役世代に
まわされている。

先日、経団連の御手洗会長は「賃上げ容認」という経団連としては異例の
コメントを出したが、もはや、その程度のことだけでは、
若者の就労不安定化→ワーキングプアの増加・貧困化という負の連鎖を
とめるには不十分である。

講師の大山氏は、現実的対処法として、生活保護をもっと入りやすく、出やすい
制度に変えていくことを主張されている。
今、まさに起こっている若者の貧困について、確かに必要な措置だと思う。
同時に、もっと根本的な部分では、やはり雇用の安定化について、
政治が取り組むべきだろうと思う。
非正規雇用者のスムーズな正規雇用への転換、長期雇用の促進。
最低賃金法と労働契約法は先の国会で成立したが、労働法制の整備は道半ばだ。