相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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春章画「谷・小野の仕切」天明末期?

2017-08-31 21:17:12 | 日記
 日本文化のひとつに「浮世絵」があり、
それが多色刷━いわば総天然色なのを
「錦絵」と称する。
 相撲史研究において、「写真」なるものが
なかった時代、錦絵は貴重な資料なのだ。

 拙作『相撲史発掘』次号折込みが片面に余
白を生じて━否、全然白紙なので、「なんで東・
西が“逆”なのか?」パート2を掲げることに
した。前回は、時代がまったく異なる2種を
俎上に載せたが、今回は同時代両力士の2種
を採りあげる。

 その一は、寛政元(1789)年冬場所七日目の
谷風・小野川 横綱伝授披露の図であり、左側
に東…関の小野川が…、右側に西…関の谷風
が配置された勝川春英えがく錦絵。
 その二は、谷風・小野川が土俵上で仕切り
の構え━当時、立合いに掌をつかなくてOKの
解説をした記事も。勝川春章が絵師である。
この図は、左側に谷風、右側に小野川が配置。

 問題は、寛政四年歿の…春章が制作した年代
が曖昧模糊なのだ。どうやら、寛政期に非ず、
天明末期の七~八年の作品らしい。谷風・小野川
がともに東西関脇で対峙した頃〔大関は看板的〕
と思われる。
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