2016年11月26日(土)
11月に山梨にころ柿を見に行った続きです。 ダラダラしていてすみません。w
中央高速道路を勝沼ICで下り、フルーツラインから山の景色を堪能し、いよいよころ柿を作る農家さんを訪問に行きます。
ころ柿は2009年に一度撮影に出かけたことがあります。 その時に拝見した岩波農園さん、甘草屋敷にまた行ってみようと思います。 向かう途中にも干し柿が吊るされているとついつい停まってしまいます。 こちらのお宅もちょうど道路わきに停めやすい場所があったので遠くから撮らせてもらうとお家の奥さまがお庭にいらしたらしく「どうぞ、近くで撮ってね~!」と言っていただきました。
外からとは言え、よそのお宅を撮影しているわけですから怒られやしないかとヒヤヒヤですがありがたいことです。
お礼を行って、まずは乾徳山恵林寺さんへ。 岩波農園は恵林寺の近くですから、恵林時の駐車場をお借りし、お寺を参拝後、付近の農家さんを散策しようという計画です。 時間があればそこから塩山駅前の甘草屋敷まで往復歩こうかと思っていましたが、山の撮影に時間をかけたので、それはすっかりムリな時間になりました。w
恵林寺付近までやってくると、駐車場を示す道標が現れますので従って行くと大きな駐車場に入れます。 そして駐車場の脇にはブドウ畑、向こうに見える山もきれいだし、柿を吊るしている農家さんもありそう。 参拝の前にこちらへ行ってみよう、とふらふら農道に入って行きました。
すぐに干し柿にする甲州百匁柿(こうしゅうひゃくめがき)の畑がありました。 大きなリンゴ程の大きさがあるこの柿をひとつずつむき、紐でつなげて干し柿にします。
干し柿と書きましたが、実はころ柿とあんぽ柿は同じ干し柿だと知りました。 干した柿の水分が50%前後の物をあんぽ柿、更に干して25%前後になったものをころ柿(古露柿)と呼ぶのだそうです。 良く干して水分量が少ない物は日持ちも良い、という事です。
産地もここ甲州だけでなく、福島、紀州、富山などが有名で、どの地方でもこのようにたくさんの柿が農家さんの軒先に干されるみたいですね。
ふらふら歩いていましたが、大きな農家さんや干し柿の姿は見えてもなかなか中に入れる感じではありません。 岩波農園さんは入り口に看板を出し、中で柿の販売をしている様子も見られるので入りやすいのですが、この辺は本当に普通の農家さんなのです。
するとこんなものが。 段ボールに「欲しい方は声をかけてください」と書いてあります。 敷地の中にはすばらしい干し柿が見えます。「これを買って撮影しても良いか聞いてみよう。けどその前に。」と道路から数枚撮影していたら「中に入っていいよ~!」と。
やった~っ!\(^O^)/ すごくきれいで立派なお宅だぁ~!!
許可をもらったのでバンバン撮ります。(^o^;
お家のご主人も「いいでしょ~。車どかすね。」 と。
おぉ~!! ますます良い感じ~!
ころ柿を作るのにどんどん柿を剥いて干し、日ごとに数珠つなぎの柿の数が増えるのですが、
家の前いっぱいが柿のカーテンになり、しかも数日たってオレンジ色が濃くなった頃が撮り時です。
だいたい12月には干した柿を下ろし始め、紐を取り、平たい台に並べ更に干します。
なので11月下旬がころ柿撮影旬の時期、なのです。 やっぱりこの日来て良かったなぁ。
立派なお宅です。 築80年くらいとおっしゃっていました。
こちらではあまり詳しいお話は伺いませんでしたが、
こんなにすごい柿でもブドウやモモの方が専業、というお宅もたくさんあるようです。
「柿が欲しいのですけど。」と言うと「じゃ、あそこから採ってパックに入れてあげるね。」と。
「まだころ柿になっていないけど、あんぽ柿の方がずっと美味しいよ。」と言われました。w
こちらでは生の柿も購入。
干し柿はだいたいどこの農家さんでも1パック、4~6個入って 1,000円です。 本当に大きくておいしいよ~!
では、失礼して恵林寺の参拝に行きましょう。 後回しになってしまいました。(^o^;
駐車場の方からお寺の境内に入ると、庫裡から開山堂へと向かいます。(写真は開山堂)
乾徳山恵林寺は武田信玄の菩提寺です。
順序が逆になりますが、三門、四脚門を通って外に出ます。
写真は三門。 武田菱が見られますね。
途中にはお土産屋さんや茶店もあります。 お土産屋さんにもころ柿。
ちょっと休憩。
岩波農園にやってきました。 7年ぶりに来たら迷った。w
岩波農園さんはブドウ農家だ、と以前おっしゃっていました。
しかし、立派なころ柿!
夕方になりうす暗い上に雲が多くなってしまいました。
けど時折陽が当たるととてもきれい!
お庭には手前のような柿の干し場が2列あります。
作業場右の方に見える柿の山はこれから剥いて干す柿です。
まだまだありますねぇ。
ここでもあんぽ柿を1パック買いました。
家で母、姉と分けて食べましたが、大好評!
あんぽ柿は長持ちさせるなら冷蔵庫で一週間、冷凍すれば一カ月もちますよ、とのことでした。
その後、車で塩山駅前の甘草屋敷へ向かいました。
ここは甲州市の歴史公園として使われており、古い建物が何棟か保存されています。
建物は昔の生活を間近に見られるようになっていたり、子供図書館として利用されたりしています。
見学できる施設は入場料が必要ですが、時間が4時半までで、私が到着したのが4時過ぎでしたから、
外側から写真だけを撮らせてもらいました。
塩山駅前なので電車利用で待ち時間がある時など、ちょっと覗くと素敵な場所ですよ。
写真、一番右の駐車場、道祖神の方から行くのが一番わかりやすいと思います。
大して汗はかかなかったので温泉はいいとして。。。
でもやっぱり美味しいものくらい食べて帰りたい。
「ほうとう七福」さん美味しかったです!
今回 YAMAP でログはとらなかったので、それぞれの位置を地図にまとめました。
自分が岩波農園の場所を忘れていたことが一番の原因ですが。w
機会があればお使いください。
家の方で言う干し柿は、ほとんどがころ柿だと思います。
干し柿作りって見た目以上に重労働なんですよ。
まずは柿の皮を剥くのが辛い。一個一個包丁で剥くので
手が冷たくなって感覚がなくなります。
それを紐に結んで吊るすのがまた大変!
長~い竹竿に吊るすと、物凄い重さで軒先が崩壊するかと思うほど。
岩波農園さんの柱や屋根は相当頑丈に作られているのでしょうねぇ。
普通のお宅なら歪んでしまうかもですね。
いや、私は柿自体の種類が違う、とかあると思っていたので。
水分量の違いだったのですねぇ。
そして美味しい物を長く保存して食べようと考えられたジャパニーズドライフルーツ。
ますます好きになりました~!
しかし、これを見て重さを感じることはできませんでした!
そうですよね!
あの大きな柿が数珠つなぎになって干されているのですから、
相当な重さ!
いやぁ~、実体験が無いとわからないことがありますね。
ますますありがたみがわかりました。
ありがとうございます。m(_ _)m
手が冷たくなって、という話も。
干し柿はやっぱり寒い地方だからこそできるそうですよね。
こんなに甘い水分の多い柿ですから、
暖かい地方ではすぐにカビが生えるのだそうです。
現に昨年は暖冬で塩山でも干した柿を全て廃棄した、
という記事も見ました。
干し柿のためにもストップ温暖化。
私も あんぽ柿ところ柿の区別は知りませんでした。
ということで、昨晩、義母の家では、かなりカチカチになったころ柿があったので、細くスライスして食べましたが、
甘くて美味しかった~、
ころ柿は、柿なますにするのに良さそうですね。
それにしてもこんなにたくさん、柿がなるんだ!と、何も知らない都会人はびっくりです。
いいものを見せてもらいました。
ころ柿=ほし柿でいいんですね~。
でも、これだけ凄い量のころ柿は見た事がありません。
火曜日行った県東付近でも見かけましたが、Laylaさんの行かれた所は凄すぎ、です。
本当はどこか低めの山に登った後にちょっと寄り道で見に行ってみようと思っていたのですが、
土曜日は早起きできず、日曜日は天気が悪く、月曜日には仕事が入っていたので、
こういうことになりましたが。。。
まぁ、楽しかったです!w
カチカチのころ柿。 そんなに固いのでしたっけ?
で、柿なます! おぉ。 なんか見たことあるかも!
先日のE子さんの大根料理といい、作り置きお惣菜というか、
箸休めのような一品とか、気になります~!
福島の方も有名どころがあるようですよ。
栃木にも柿のお菓子、よく見るやつ、ありますよねぇ。
一個一個和紙のような紙に包装された、巻柿というのでしょうかねぇ。。。
今年はなんだか柿が美味しくて、私の中ではヒットでした。w