Ryojinブログ

剣道のこと、オオカミ復活運動のこと、そして紀州犬のことやいつも行き来している大好きな京都のネタなども綴っていきます。

今日もまた鹿害の話題が・・・。

2013-04-09 09:46:39 | オオカミ復活

 僕の家の裏はすぐ山で、そのまま大台山系に繫がっていきます。要するに途中、道などで寸断されていないということです。時期によっては玄関のすぐ近くまでイノシシが荒らしにきています。鹿ももちろんです。彼らは特に夜活動が活発になります。

 また猿の被害など日常的で、近隣の民家は僕の家以外はほとんどが猿に家の中まで侵入され、嫌な被害を被っています。なぜ僕のところだけが・・というと、家にはとても縄張り意識が強く、猟欲旺盛で強固な意志の紀州犬(写真)がいるからに他なりません。小さい愛玩犬は吠え立てても逆に猿にいたぶられるという話も聞きます。また、犬によっては例え日本犬であっても猿や他の野生動物にまったく無関心な奴もいます・・。同じ紀州犬でもそんな犬いますよ。犬小屋の上で猿が遊んでいてもまったく無視というような・・・・。

 それにしても何とも異常な光景が昨今の地方の畑や田んぼで目立っています。人間が柵の中で農作業する姿など、動物によって逆に檻の中で作業させられているみたいでとても違和感を感じます。僕たちの小さい頃はそんなことまったくあり得ませんでした。まれに飼っているニワトリが狐やテン、イタチなどに襲われたというようなことはありましたが・・・。

 この日本の大変な社会問題である獣害の話はオオカミ協会のHPにも詳しく書かれていますので、ここはそちらに譲ります。

この一見豊かに見える日本の山林、森や里山が今大変な状況に追い込まれていることに皆さんが余りに無関心過ぎるように思います。まぁ、都会では意識外の出来事かもですが・・・。やはり目を向けて見るべきです。必ず自身の生活に関連していますから。

 昨今、山歩きやハイキングのような自然と向き合う趣味が多分に喧伝され、その人口も増加しているようですが、いくら景色が良くて、爽やかで見た目豊かな自然でも生物の連鎖の無い自然は不自然です。少なくとも僕は心から楽しめません。

 野生動物が鹿や猿、イノシシなどしかいない森や山などまったくつまらないです。摂理からかけはなれてしまっているからです。ロマンチックなことを言っているのではありませんが、そこに密かに食物連鎖の頂点に立つそれらの捕食者(ここではオオカミのこと)がいることが本来の自然の姿であることは言うまでもありません。それが本当の自然の豊かさというもので、この国の山々も元々はそういう状態であったのです。

 話は変わりますが、以前何度か屋久島に言ったことがあります。あの島にも猿とか鹿はいるのですが頂点捕食者らしい者はいません。僕は案内してくれた方にこの島の印象を聞かれ、即座に答えました、「ここは木(巨大な屋久杉のこと)が主役で、人間や動物が隅々で密かに生活させられているようですね」と、なるほど・・・と案内人は妙に納得していました。正直、巨大な屋久杉は魅力的でした。しかし僕にはどうしても「何か寂しいな・・・」という感は免れませんでした。今、ふとそんなことを思い出しました。

 本来の自然の姿、それに戻していこうという最後の手段がこのオオカミを復活させることなのだとつくずく思っています。

※詳しくはリンク先「オオカミ協会HP」で。

 

※那智♀2ヶ月の頃(珍しい斑毛の紀州犬です)     ↑ こちらは最近(昨年末)の画像です。今はもう少しがっちりしてます。

※紀州犬のことはリンク先の「都多加良荘」HPでどうぞ。               

コメント
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