Joe's Labo

城繁幸公式。
というか避難所。移行か?
なんか使いづらいな・・・

残業バカ一代

2009-06-24 14:43:51 | 人事
日経のコラムで、残業時間が取り上げられている。
まあ概ね正論なのだが、少々退屈なのでちょっとフォロー。

まず残業が多いのはその通りだが、厚労省統計の実労働時間は給与ベースなので
いまひとつ信用できない(要はサービス分やみなし残業が抜けている)。
総務省の出口調査を使うならさらに500時間は働いている計算になるが、
どうだろうか。
僕個人は30歳当時、月平均で50時間くらい残業していたから、年間ではだいたい
2500時間くらい働いていた計算になる。
ちなみに、2,30代の中では“ごく普通”の残業量で、3000時間近いヤツは
結構いた。
今いろいろな会社を見ていて思うに、やはり総務省の数字のほうが実態に近いと思う。
要するに、ドイツ・フランス人より600時間以上長く働いているわけだ。

では、なぜ残業が多いのか。
これはしばしば言っているように、正社員の雇用調整ツールが残業以外にないためだ。
定年まで賃金保証した上で雇用し続けるほど仕事がいっぱいありますし今後もある
でしょうという会社はいい。
だがそこまで強気ではない会社は、正社員の労働時間を増やすことで対応しようとする。
だから(他にも雇用調整ツールを持っている)外資などに比べて、日本企業の労働時間は
アップダウンが激しい傾向がある。
一般的に不況になれば残業時間が減って暇になるものだが、新卒採用抑制や発注減で
逆に忙しくなる人も結構いる。その一方で失業者がいるのだから、皮肉な話だ。

そう考えると、社会全体で見れば仕事の量が増えているわけではなく、
単に労働力の効率的な活用がされていないだけなので、
お昼寝国家に負けてしまうのも仕方が無い。

「残業は美徳だ!」というアホな管理職も、
「労働者の権利を守れ!」といって長時間残業に無為無策な労組も、
このマヌケな残業製造業の担い手だ。
もちろん、「規制さえ作れば人件費も増やせるし、労働時間も減らせるのだ」
と無邪気に信じている某省庁も同罪である。

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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
少子化やら多様化やら (ぽょぽょ)
2009-06-24 19:36:16
少子化やライフスタイルの多様化によって、マスに売ることが難しい状況が出てきています。
たとえば学校の制服だってただ学生服を作っていれば自動的に売れる時代と、各学校ごとに営業をかけて制服を作り、一人一人採寸して作るからといって、その手間賃分の価格転移は難しい。そうすると同じ利潤を上げるのに、多くの労働を要します。
生保なんかもライフスタイルやライフプランによってさまざまな商品を組み合わせて提案して引き抜きにかかる必要があるわけで、会社と契約して新入社員をかっさらう時代ではないわけです。
同じ労働なら賃金は下がり、同じ賃金を得ようとすると、労働は増える仕事がかなり多いと思います。

これが欧米ではどうなっているのかな?というのが昔から不思議なんですよね。
Unknown (野田一丁目。)
2009-06-24 22:06:10
題名に噴きました。(笑)でも今の若い世代で「空手バカ一代」知ってる人、少ないんじゃないのかな?格闘技ファンなら知ってる人多いだろうけど。
まあ残業も
・金、金、金のさもしい気持ちから自主的に居残る奴
・気が弱くて仕事押しつけられて毎日午前様の奴
・残業ハイでサービス残業でも会社に居たがる奴
・雑談したくて残ってる奴
と動機で分類できると思うので、一口に労働時間削減と言ってもいろいろなアプローチの仕方が必要なんじゃないですかね。
Unknown (マツケン)
2009-06-24 23:06:18
日本の産業構造を要の製造業から変換する必要があると言われていますが、ぽょぽょさんの言われる通り、かつて日本に製造業をかっさらわれた欧米が製造業からどのようにシフトチェンジして繁栄を続けて来たのか私も疑問に思っていました。
柱の一つを金融として生き残ってきたのでしょうか?だとするとこれからどうやっていけるのでしょう?

話は変わりまして、
今週の朝まで生テレビのテーマが「貧困と政治(仮)」でパネリストは未定となっていますが、城さんに依頼は来られていますか?

この番組ではなかなか世代間格差に議論が及ばないのですが、今回は誰が貧困?代表なのでしょう。
また村長や雨宮さんなら、なんだか残念ですね。
ウェットとドライ (Morningstar)
2009-06-25 00:07:47
外資系には外資系の悩みがあるんですよ。
下から上はウェットだけど、上から下はドライ。明日をも知れぬ我が身。
あるいは上意下達の世界。
気を使い、こき使われる(搾取される)だけ。
まわりはライバルで、気の許せる友人もいない。
Unknown (JFK)
2009-06-25 00:29:03
ひとつ前のコラムのテーマが「努力礼賛」で今回が「残業批判」。

別に矛盾しているわけではないのですが、なんとなく正反対の内容みたいで、興味をひきました。

個人的にはどちらの内容にも同意できますが、古い世代の人たちは、この二つのコラムが同一筆者が書いたものであることにどうもしっくりこないんじゃないでしょうか? そう思ってしまいなんとも形容しがたい笑みが出てしまいました。
戦略の失敗 (X)
2009-06-25 01:27:33
戦略の失敗を戦術で取り返そうとするから、稼働率を上げるしかなく残業地獄になるんじゃないでしょうか。
富士通で言うなら、成果主義を取り入れて平社員の稼働率を上げて効率をアップしようとするより、秋草会長を首にしてゴーンでもジョブズでもエリック・シュミットでも連れてきた方が、100倍利益が上がるわけです。
年功序列・終身雇用によって、戦略を担う人々の能力が低下した、あるいは「現在の人員を維持する」という戦略が前提になって自由度が著しく低下したことが残業バカ一代の生まれる最大の原因でしょう。
なんで偉い人はなんでも規制で解決しようとするのか? (あ)
2009-06-25 01:35:05
http://www.asahi.com/politics/update/0624/TKY200906240374.html
平日の就活禁止とかじゃなくて、新卒しか採らない制度をどうにかしようって考えはでないんでしょうか?
去年 (アタ-エフ)
2009-06-25 08:12:48
今の会社に入ってから労働者から管理職へと仕事が変化しました。我社は「強気に出れない」方の会社でまさに労働時間問題との戦いになっています。自分の20代後半の頃を思い出すとサービス残業の方が当たり前な業界で、どう上手く自分の給料を上げる為に働くかという事を考えていましたね。自分は「残業は美徳」と思って働いた事は一度もないので、今の会社の人達にも商品や発想の転換でなんとか自身の時間を増やしていく事を考えて欲しいと思っています。常に考えながら一生懸命働くしかないのかなと(笑w
営業なんて1時間働けばいい (松本孝行)
2009-06-25 10:18:58
知人で中小企業の営業の人がいますが、その人は3時くらいに家に帰っていたりします。別に時間なんてどうでもいいんです、結果さえ出ていれば。それが正しい営業マンの姿だと思うのですが、日本だと「上司が帰るまでは帰っちゃダメ」と言われて、仕事もないのにパソコンに向かっている若手や「早く帰ると白い目で見られる」という職場もたくさんありますね。

まだまだ空気が残業してナンボ、という感じから抜け出せていないように思います。トリンプの吉越社長の本があれだけ売れたのに…
明日の朝生 (DAI)
2009-06-26 02:18:07
>今回は誰が貧困?代表なのでしょう。
>また村長や雨宮さんなら、なんだか残念ですね。

ガッツリ残念な方々がお揃いです・・・
ttp://www.tv-asahi.co.jp/asanama/video/0906/program.html

分け方としては、
勝ち組側:大村・片山各議員、板倉・勝間・金・松原・堀各先生
貧困側:福山・山井・小池各議員、モリタク、村長、雨宮
残念ながら城先生はお呼びがかからなかったのかお断りになったのか出られません。

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