城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

城台山と蛍草 23.8.11

2023-08-11 19:07:21 | 山登り
 今日は「山の日」だが、山に行く予定はない。もちろん、他の山に行くとか旅行しているとかの他は、必ず城台山に登っているので、毎日が山の日と言えなくもない。6時過ぎ、少し涼しげな風が吹いていた。三輪神社登り口の手前にはタカサゴユリが咲いていた。

 百合の仲間にしては随分遅い開花で野生種であろう 他でも多く見かけた
 ※当初写真の百合はテッポウユリだと思っていたが、同級生のKさんから指摘があり、タカサゴユリであることがわかった。二つの百合はとても似ていて見ただけでは班別がつかない。開花時期が違うことが主な相違点である。
  テッポウユリ4~6月・葉はタカサゴユリと比べるとやや幅広        タカサゴユリ7~9月・葉は細長い

 さらに草刈りしたところに露草があった。この時期至るところで見ることができる。他の草と一緒に草刈り機で刈ってしまうのが普通であろう。しかし、この草は、「蛍草」という別名があることをご存じであろうか。グーグルで検索すると、次のように書いてある。
 「ツユクサは半日花である。早朝、日の出頃に咲いて正午頃には花を閉じてしまう。そのはかない命を一夏で生を終える蛍に例えて蛍草という。」
 

 昨日、葉室麟の「蛍草」という時代小説を読んだばかり。この小説の主人公「菜々」は、武士(勘定方)である父親が刃傷事件を起し死亡、残された母親も病気のため死亡、農民の娘(母親は農民出身)として武士の家の女中となった。その家の奥様は労咳で子ども二人を残してやがて死亡。さらにはその夫である主人も陰謀事件に巻込まれ、北国に追放となった。露草が好きな菜々は、その草が別名「月草」「蛍草」と呼ばれること、和歌があることを奥様から教わる。
 「月草の仮なる命にある人をいかに知りてか後も逢はむと言ふ」(万葉集作者不詳)
 (意味 露草の儚さにたとえ、わたしにはかりそめの命しかないことを知らないだろうか、後に逢おうとあの方は言っているけれど)

 この蛍草は、BS時代劇「蛍草菜々の剣」で放映された。また7月27日のブログで取り上げた藤沢周平の用心棒シリーズだが、たまたま午後3時頃のテレビを見ていたら「江戸の用心棒」というタイトルで、青江又八郎を古谷一行が演じているのを見た。随分昔の番組であるようだが、葉室や藤沢という作家の作品はかなり映画化、ドラマ化されているのだなと今更ながら驚いた。おじさん自身が時代劇ファンであるから余計に遭遇するのであろうと思うが。二人の作家を比べると葉室の方が筋がわかりやすく、現代向きだと感じる次第である。

 寄り道を随分した。

 今日の一心寺

 城台山山頂から見る揖斐の市街

 散歩のあと朝食。そのあと畑で草刈り、ここのところ雨が適当に降ったので、草が急に伸びた。かわりに畑の水やりの仕事を休むことは出来たのだが。
 

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