偉大な創造者エホバ神の神聖さが人を引き付ける理由は、光を反射し、宝石のようにまばゆく、火のように、また真珠の輝きや高純度の貴金属のように燦然ときらめいている － それが私たちの聖なる神エホバの美しさであることをお伝えしました（エゼキエル１：２５～２８．啓示４：２，３）。引き続き神エホバの神聖さは、不完全な人間でも、神エホバのみ前で清い立場を得ることの出来る聖なる者と見なしてくださる、という親切で辛抱強い深い愛の神であることをお伝え致します（コリント第一１３：４．ヨハネ第一４：８）。
では、私たちは、神エホバの神聖さに比べて自分は劣っていると感じるべきでしょうか。もちろん、その通り感じるのはもっともなことです。そもそも私たちは、現に神エホバより劣っており神エホバの導きを必要としています（エレミヤ１０：２３）。人間は神エホバより劣っている、などの表現では言い表せないほどの圧倒的な神聖さの差があります。その点を意識して、神エホバを遠い存在として見做すべきなのでしょうか。そうではありません。では、セラフ（神エホバのみ使い）たちが神エホバの神聖さを宣明しているのを聞いた時のイザヤの反応に注目しましょう。「わたし（イザヤ）は言った、「わたしは災いだ！沈黙に陥れられたも同然だからだ。わたしの唇は清くない人間であり、唇の清くない民の中に住んでいるからだ。わたしの目は王を、万軍のエホバご自身を見たからだ」（イザヤ６：５）。この聖句の通り、神エホバの無限の神聖さのゆえに、イザヤは自分が唇の清くない人間、つまり罪深さと不完全さを痛感しました。初めのうち、この忠実な預言者イザヤは打ちのめされていました。しかし神エホバは、イザヤをそのままにはしておかれませんでした。
ひとりのセラフがすぐにイザヤを元気づけました。どのようにでしょうか。強力な霊者であるみ使いセラフは、神殿の祭壇へ飛んで行き、そこから取ってきた燃える炭をイザヤの唇に触れさせました。普通、そんなことをしたら痛みを与える、と思えるかも知れません。しかし、これが象徴的な意味に満ちた幻を、イザヤは見たことを思い出してください。忠実な神エホバの預言者であるイザヤは、罪を贖うために神殿の祭壇で毎日犠牲が捧げられていることをよく知っていました。そして、セラフはイザヤに、あなたは確かに不完全であり「唇が清くない」が、それでも神エホバのみ前で清い立場を得ることができる、ということを思い起こさせました。神エホバは不完全で罪深い人間を － 少なくとも相対的な意味では - 聖なる者とみなすことにやぶさかではありませんでした（イザヤ６：６，７）。このような憐れみ深く聖なる神エホバに近づきたい、と思われるのではないでしょうか（ヤコブ４：８）。
引き続き、次回も、「エホバの神聖さが人を引き付ける理由」についてお伝え致します。引き続きお読み下されば幸いです。
梯子かけ 老いて続きし 袋掛け 今日の一句
爽やかな「アヤメ」
