詩編70編には、神エホバへダビデの緊急の助けを求める祈りのことばが記されていました。しかし、ダビデは自分のことのみ祈ったのではなく、「あなたを求めている者たちが皆、あなたにあって歓喜し、喜びますように」と祈っていますので、ダビデは義なる人でした。私たちも祈る時に、ダビデの模範に倣い、祈りたいと思います。今日紹介する詩編71編1節~12編には、ダビデは「主権者なる主エホバよ、あなたはわたしの望み、若い時からのわたしの確信だからです」と、記しているように(詩編71:5)、羊飼いだったダビデは身長3mのゴリアテにエホバの名によって一人闘いをいどみ勝利したように、若い時から全き信仰の人でした。ダビデの信仰はどのような試練、苦難に直面しても変わることはありませんでした。
詩編71編1節~12節には次のように記されています。あなたはみ言葉からどのような宝を見いだされるでしょうか。
「エホバよ、わたしはあなたのもとに
避難しました。
わたしは決して恥をかくことが
ありませんように。
2 あなたの義をもってわたしを救い出し、
わたしを逃れさせてくださいますように。
あなたの耳をわたしに傾け、
わたしを救ってください。
3 わたしにとって、常に入り込むことのできる
岩の要塞となってください。
あなたはわたしを救うように命じて
くだ下さらなければなりません。
4 わたしの神(エホバ)よ、邪悪な者の手から、
不正と虐げを行なう者のたなごころから、
わたしを逃れさせてください。
5 主権者なる主エホバよ、あなたは
わたしの望み、
若い時からのわたしの確信だからです。
6 わたしは腹のといきから、あなたに寄り掛って
身を支えてきました。
あなたはわたしの母の内なる所からでさえ
わたしを分けられる方なのです。
わたしの賛美は常にあなたにあります。
7 わたしは多くの人にとって、まさに
奇跡のようなものとなりました。
しかし、あなたはわたしの
堅固な避難所です。
8 わたしの口はあなたの賛美で、
一日じゅうあなたの美しさで
満ちています。
9 老齢の時にわたしを見放さないでください。
わたしの力がまさに衰えて行くときに、
わたしを捨てないでください。
10 わたしの敵はわたしについて言ったからです。
わたしの魂(命)を見張っている者たちは、
組んで計り事を取り交わし、
11 こう言いました、「神自ら彼(ダビデ)を捨てたのだ。
追跡し彼を捕えよ。だれも
救い出す者はいないからだ」。
12 神(エホバ)よ、わたしから遠く
離れないでください。
わたしの神よ、急いでわたしを
助けに来てください」(詩編71:1~12)。
上の聖句に示されている通り、ダビデは「わたしの神(エホバ)よ、邪悪な者の手から、不正と虐げを行うたなごころから、わたしを逃れさせてください、と、祈っています(詩編71:4)。そのためダビデは「エホバのもとに避難し」、「あなたは堅固な高台」と確信を込めて祈りの言葉を述べています(詩編71:1,7)。ダビデの神エホバへの確信は絶対でした。「主権者なる主エホバよ、あなたはわたしの望み。若い時からの私の確信だからです」と、祈っていることから分かります(詩編71:5)。私たちもダビデの信仰に見倣うことが出来ます。またダビデの心は純粋なものでした。ダビデは「わたしの口はあなたの賛美で、一日じゅうあなたの美しさで満ちています」と祈っている通り、ダビデの心は清いものでした(詩編71:8)。
しかし、ダビデの命を狙う邪悪な敵の策略・計り事は巧みでした(詩編61:10,11)。ですから、ダビデはエホバの下に避難し、「わたしの神よ、急いでわたしを助けに来てください」と率直に祈っています(詩編71:1,12)。ダビデは、神エホバにいつも依り頼んでいます(箴言3:4,5)。あなたもダビデと同じ精神態度の方であれば幸いです。
短日や 道の駅客 急ぎおり 今日の一句
ご近所の庭の「バラ」