犬は吠える、がキャラバンは進む -アラブの諺
恵比寿の有隣堂でフラフラしているとレジ前の平積みコーナーがカポーティコーナーになっていました。今月末から公開される映画【カポーティ】のためのコーナーです。本作は「冷血」のドキュメンタリーだそうですので、興味のある方は是非。多分私も見に行きます。
それよりも私にとって重要なのはこの短編集が再発されたこと。
高校生の頃、小沢健二の"犬は吠えるがキャラバンは進む"を聴いて、聴いて、聴いて。ライナーノーツを読んで、インタビューや関連記事を読みあさりました。
どうやら、このカポーティの短編集からアルバムのタイトルをとったらしいとのこと。
当時住んでいた街の一番大きな書店に行き「本がどうしても欲しいのだが取り寄せてもらえないだろうか」と言ってみても「そんな本ありません」という返答。横浜に出てきてからも何件かの本屋さんにあたってみたものの「ありません」と。
当時は今のようにあらかたのことはインターネットで分かる時代ではありませんでした。まさかシリーズのタイトルだったとは。
あれから10年。
本のタイトルは「詩神の声聞こゆ」と「ローカル・カラー/観察記録」です。
やっとこの本が手元にあります。
まだ未読ですが、多分、読んでみても殆ど理解できないのでしょうが、この本をやっと手元に置くことができました。
この2~3ヶ月であまりに多くのことが起こります。
あのとき強力に、盲目的に好きだったことを思い出せと言うことなのか。
それは懐古なのか、それが自我なのか、進むべきベクトルなのか。
多分、何であったとしてもそれに従うべきなんだろうな。
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