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どこにもない国

柴田元幸(編訳)


現代アメリカ幻想小説集というこの本。
最近ではあんまり読まない海外物。パルコの本屋でなんとなく目にとまった素敵な装丁の本が柴田先生の本だったので読んでみました。

まさに幻想。奇怪。
読んでいても意味が分からなかったり、支離滅裂だったり、自分が馬鹿なんじゃないかと思うほどゆれる。多分、一言一句理解して読むものじゃないんですね。雰囲気でサーっと読んでみてボーっと思い返してヨシ。

ボキャブラリーが少ないので、安直ですが村上春樹の短編集にやっぱり似ている。世界が。やっぱり村上春樹の方がぼわっと景色が浮かぶんですが。海外モノはどうも景色が分からん。一度、海外に住んでみればマシになるものでしょうか。
フランスSF映画なんかの感じにも似てる。アメリカだっつうのに。どう考えてもあり得ないのに、世界が完結してる。

あまり自分の読まないジャンルの本を読んで、それが面白かったりして、その後で図書館とか本屋に行って、果てしない蔵書に愕然とするのは私だけでしょうか。

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