エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?
2005
アレックス・ギブニー
巨大企業の崩壊の理由を追ったドキュメンタリーという本作。
もう、話に出てくる金額が大きすぎて小市民である私には理解できません。
多分、簡単に言うと「嘘ついたのがバレて潰れちゃった」というのが根本的なところ。
重役はそれでも巨額の金を持ち逃げしたものの、末端の平社員はどん底へたたき落とされている。
どこの会社もやっていることだと思いますが、あんまり派手にやりすぎたらそりゃバレるでしょう。
バレるバレないの話じゃないかもしれません。
たまに、大したことやってないのに叩かれまくるライブドアみたいな生け贄会社もありますし。
スケールの大きな詐欺の話を主要な人物のインタビューでまとめたものの、企業の仕組みをあんまり理解していないために何がどう凄くてどうダメだったのかが伝わりませんでした。というか、そこの解説が無さ過ぎ。
毎日、日経読んでるわけじゃないので勘弁してください。
こういう企業の話とかを聞いていて思うのが、そんなに金儲けてどうすんの?ということでしょうか。
実態の分からない額の金なんてもうゲームでしかない。
私は株をやりませんし、これからも多分しません。
貨幣っつうものは価値の対価であってほしい。それ自身を動かして大きくするだけのゲームになってしまったら、その社会基盤が狂ってしまう。もう、基盤ですらない。
とはいうものの、もの凄い上の世界ではそういうことになっているんだろうなぁ。
別に私が無欲な社会主義だと言うことじゃないですが、そのゲームで人が不幸になるのなら、そんなことやるべきじゃないと思うのですが。
っつうか、末端で動いている人間にしてみればそんなこと関係なかったりします。
金に対する感覚が麻痺した時点で終わってますね。
映画の世界でもプロデュース側では3億だ5億だの話がぽんぽん出るんですが、結局個人が1800円払って観るの価値がある映画を作ることを見失ったらダメですね。
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