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トラフィック
2000
スティーヴン・ソダバーグ

一人ソダバーグ祭りなんですが、引き出しいっぱいある監督ですね。
本作はやたらとこった画造りになっています。作風が全く違う気がします。どっちかと言えばオーシャンズ12寄り。
根本的な人間の描き方は似てるんですが。
あと、出てる女性がイカツイ。あんまり好きじゃない。

本作はメキシコとUSAの麻薬組織を巡る捕り物合戦みたいな煽りだったんですが、それはただの表面的なことで、お話は全然違うじゃないですか。
最終的には麻薬はダメよとか、誰が最強とかそういうコトじゃなくて、人間関係のせめぎ合いで各人がドコにプライオリティを持ってくるか、それでぐちゃぐちゃになった挙げ句どうしましょう、というところで終了。すべては解決しないモノの爽やかな終わり方。全てはラストのカット。子供がナイターで野球をやる姿のネット裏からロングショット。中盤での麻薬捜査官が命を張った情報と引き替えに望んだ風景です。素敵。

物語を綴るのも人間の描写のためのオマケですね。この辺の描き方はソラリスと通じます。ストーリーは利用するだけでそこで渦巻く人間を描く。
ものすごく入り組んだ人間関係であまり把握できていませんが、キャラだけは分かる。その辺が「セックスと嘘とビデオテープ」にも通じますね。
結構王道。
人が死んだとしても、が死ぬ理由がちゃんと描かれています。

アクションが好きな方も、サスペンスが好きな方も、ヒューマンが好きな方も楽しめるのでは。

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