ゾディアック
2007
デビッド・フィンチャー
「セブン」「ゲーム」「パニックルーム」「エイリアン3」「ファイト・クラブ」でおなじみのデビッド・フィンチャー大先生監督作品です。
これらの作品は間違いなく超一流のエンターテイメント作品でありつつ作家性もある名作です。
満を持して鑑賞、というわけではなく、なんとなく映画でも観ようかと連れの方のごり押しで鑑賞。
まぁ、フィンチャーなら間違いないだろうと言うことで。
連続殺人がモチーフであるという以外、全く予備知識無しで鑑賞してみたところ、まず尺が157分。長げぇよ。
無駄に早起きしたために眠い眠い。
しかも、人間ドラマ。これは構えて観ていないと相当困ること請け合い。
随分困りました。
結局、今までのフィンチャー節を期待していたのが間違いでした。
作品としては、そのつもりで観れば多分面白かったんだと思います。
連れの方と鑑賞後に「犯人あの人だよね?」と。
大の大人が二人して見当違いの解釈。
久しぶりに映画を観て痛い目に合いました。
もったいない見方をしてしまった。
フィンチャー監督、作風を変えてきたのか、それとも今までの分かりやすいサスペンスに嫌気がさし、サスペンスをモチーフにした人間ドラマが撮りたかったのか。
おしなべて映画監督は人間ドラマに走ります。
予備知識込みで見に行くべきでした。
構成はゾディアック事件に翻弄される4人の男達の物語。
どこに絶対の正義があるわけでもなく、ただ霧の中でもがく人々。
その思いが交錯するというお話。
近いところで言えばポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」。
アレは割と覚悟してみていたので、ラストに納得。
本作は「オイ!そこで終わりか!」という結末。
これから鑑賞する方は、ある程度構えてから鑑賞した方がよろしいかと。
私はDVDが出たら改めて鑑賞することとします。
見方を間違えた。
もったいない。
| Trackback ( 0 )
|
|
今度観てみますわ。
というか、やっぱり「ゾディアック」をもう一度観ようかと。